CRA(臨床開発モニター)のよくある質問とベストアンサー

CRA(臨床開発モニター)のみんなの質問とベストアンサー

質問CRA(臨床開発モニター)のよくある質問とベストアンサー

Q
製薬メーカーのCRAへ転職する際に気をつけることやリスクは何がありますでしょうか。
A
ハッピーなことばかりではない。

雇用の安定性は研究~開発全域を国内で行っている、ある程度の規模が大きいところは別だと思いますが、その他はパイプラインの数にびくびくしながら仕事をする場合が多く2~3年後までしか雇用が見えないとおっしゃる方もいらっしゃいます。

キャリアについては上がることしか見てない方が多いですが、上がる以上に下がる場合のほうが多い気がします。研究や調査などへの異動であればまだ良いと思いますが営業へ飛ばされると退職へ直結します。

会社内での地位についてはCROのCRAは色々あるとは思いますが、やはり大切にされてると思います。それに対してメーカーのいちモニターはMRなどと同様に会社での地位は低く、大切にされにくいと思います。日常の挨拶など、さりげない日常の会話や、会釈の角度にCROの時と違う何かを感じると思います。

研究~製造までをグローバルに展開している国内本社の上場製薬メーカーへ転職できれば間違いなくハッピーだと思いますが、なかなか難しいところです。

ただし、ステータスは製薬会社のほうが間違いなくあると思います。例えば友人から「何の会社に勤めているの?」と聞かれたときに、「小さな薬のメーカー」と返答できるのか「薬の開発を手伝っている会社」と返答するのか・・・。小さな違いですが、働く満足度を左右する大きなポイントだと思います。
Q
大手CROと中小CROの違いを教えてください。
A
大手と中小では資金力に差があります

大手CROのほうが有利だと思います。経営的な面から見ると資金力の差が大きいと思います。

臨床開発のプロジェクトは常に計画通りに進むわけではなく、中止や延期になったりすることがしばしば発生します。その際に中小CROは資金的な余力がないため、資金繰りが苦しくなってしまいます。そのため、中小CROは経営的に苦しくなってしまうことが多いようです。

ただし、中小CROであっても外資系は資金的な余力が大きいため、経営面での影響はないようです。
Q
CRCとCRAになるのでは、どちらが難しいですか?
A
一概に言えません。

CRAのほうが難しいという記事を目にすることが多いのですが、未経験からCRC、もしくはCRAを目指す場合については一概にそうとも言えません。誤解をされている方も多いため、下記に説明をさせていただきます。

病院の薬剤師(20代)、保健師(20代)
同じぐらい
病院の薬剤師(30代)、保健師(30代)
CRAのほうが難しい

調剤薬局の薬剤師(20代)、MR(20代)、獣医師(20代)
CRCのほうが難しい
調剤薬局の薬剤師(30代)、MR(30代)、獣医師(30代)
CRAのほうが難しい

看護師、臨床検査技師、管理栄養士、臨床工学技士、診療放射線技師、作業療法士、理学療法士、臨床心理士
CRAのほうが難しい

理系院卒者、MS、医療機器営業
CRCのほうが難しい

CRCは豊富な臨床経験が求められることが多いのに対して、CRAは年齢が20代であることや地頭の良さが求められることが多いです。

なぜなら、CRCは直接、患者様と対応する必要があり、病院の中で働く時間が長いため豊富な臨床経験があることが求められます。逆に頭の良さはCRAほど重要視されず、年齢も30代であればチャンスがあります。

それに対してCRAは一人前になるのに時間がかかるため年齢が若いことと、短い時間で多くのことを記憶する必要があるため地頭の良さが求められます。逆に患者様と直接、接することはなく、病院の中で働く時間も短いため、臨床経験の有無はCRCほど重要視されません。

このように、CRCとCRAは求められるものが異なるため、応募者の経験によって選考の難易度が異なります。

では、CRC経験者がCRAへ転職する場合と、CRA経験者がCRCへ転職する場合ではどちらが難しいのでしょうか。

答えはCRC経験者がCRAへ転職する場合です。理由はCRAへ転職する場合のほうが年齢制限が厳しいからです。

以上のことを考慮したうえで、将来のキャリアプランも加味して、どちらへ転職すれば良いのかを決められると良いと思います。

例えば、将来、地元である地方へ戻って暮らしたいと思っているMRは早めにCRAへ転職をして、結婚をして地元へ戻るのに合わせてCRCへ転職するというキャリアプランが描けますし、地方に住んでいる専門・短大卒の看護師であれば、いきなりCRAへ転職するのではなく、まずは地方でCRCへ転職した後にCRAへチャレンジするという選択をしても良いでしょう。

CRCとCRAのどちらへ転職したほうが良いかは、様々な要因があるため、なかなか一人では分からないと思います。悩んだ際は一度《CRAばんく》へご相談くださいませ。CRCとCRAのどちらの転職にも詳しい専任のコンサルタントが回答をさせていただきます。


<役に立つ記事>

CRA(臨床開発モニター)の選考倍率・難易度・合格率はどれくらい?

治験コーディネーター(CRC)の選考倍率・難易度・合格率はどれくらい?

CRA(臨床開発モニター)へ転職しやすい資格ランキング

治験コーディネーター(CRC)へ転職しやすい資格ランキング

<類似の質問>

CRA(臨床開発モニター)への転職難易度ってどれぐらい?難しい?

CRCの選考は看護師と比べて何倍ぐらい難しいのでしょうか?

(CRCとCRAのどちらを選べば良いでしょうか?)
Q
CRA(臨床開発モニター)に将来性はあると思いますか。
A
がん(オンコロジー)領域やグローバル試験に携わるCRA(臨床開発モニター)は、将来性が高い

CRA(臨床開発モニター)の将来性は、携わっている領域や試験の種類によって異なります。

例えば、がん(オンコロジー)領域やグローバル試験に携わるCRA(臨床開発モニター)は、将来性が高いと考えられます。しかし、生活習慣病領域や国内試験を担当するCRA(臨床開発モニター)の場合、必ずしも将来性が高いとは言えません。

治験の主要な領域は、生活習慣病からがん(オンコロジー)へと移行しています。また、2018年以降、国際共同治験の割合が50%を超え、現在も増加傾向にあります。

CRA(臨床開発モニター)の数は2017年以降、ほぼ横ばいで推移しています。IT化の進展により効率化が進んでいるため、今後のCRA(臨床開発モニター)の数は現状維持または若干の減少が見込まれています。そのため、CRA(臨床開発モニター)の将来性は、一概に明るいとは言えない状況です。

しかし、高度な専門知識が求められるがん(オンコロジー)領域の試験や、英語力が必要なグローバル試験の割合は増加しています。そのため、がん領域に詳しく、グローバル試験の経験が豊富で、英語も堪能なCRA(臨床開発モニター)の需要は、以前よりも高まっていると言えます。


<役に立つ記事>

(CRAの将来性について教えてください)

(CROの成長性・安定性)

(CROの今後)

<類似の質問>

(CRO業界は今後も成長すると思いますか?)

(CRO業界の魅力について教えて下さい)
Q
製薬会社とCROのCRA(臨床開発モニター)は何が違うのでしょうか。
A
CROのモニターは幅広い領域に携われる。製薬メーカーのモニターは臨床開発全体を見て仕事ができる

製薬メーカーのモニターは自社製品のみに携わることが多いため、携われる領域が偏ってしまいます。例えば、生活習慣病領域に特化した製薬メーカーのモニターは生活習慣病領域以外のモニタリングを経験することができません。それに対してCROに所属するモニターは幅広い領域を経験できます。

他にも、製薬メーカーのモニターは通常は複数のプロジェクトを兼任することが多いですが、CROのモニターは多くても二つまでとなっているようです。

製薬メーカーのほうがモニタリングの深くまで携われるという話を聞くこともありますが、確かにCROよりは深くまで携われるのですが、結局は別の専任の方が業務を担当していますので、そこまでの差はないと思います。ただ、CROに所属していると臨床開発の全体像が見えないため、特にそのように感じてしまうのかもしれません。
Q
CRA(臨床開発モニター)の悩みって何でしょうか?
A
全体像が見えづらくなるかもしれません

CRA(臨床開発モニター)の悩みとしては、新薬開発プロジェクトの全体像が見えづらくなることが挙げられます。基本的にCRA(臨床開発モニター)が担当するのは個々の臨床試験で、長いものだと2~3年の長期にわたります。

そのため、日々のモニター業務に注力していると、自分の業務の全体像が見えずに、マンネリ化してしまいます。10年を超えることもある新薬開発プロジェクトの全体像を意識することが少なくなり、忙しいのにもかかわらず、自分の業務の意義を見いだせなくなるかもしれません。

そんないわゆる「木を見て森を見ず」の状態にならないためには、ときおり臨床試験開始から承認申請までの新薬開発プロジェクト全体のスケジュールを思い出してみること、開発戦略を考える立場からプロジェクトをながめてみることが大切です。
Q
外資系と内資系の臨床開発企業の違いを教えて下さい。
A
外資系ではかなり近い階層の上司が外国人になる可能性もある

外資系で働く場合には、かなり近い階層の上司(上司の上司レベル)が外国人になる可能性もあると思っておいたほうがよいでしょう。実際に私の友人は某外資系メーカーで臨床開発業務を行っていますが、チームのマネージャー(上司の上司)は日系外国人で、ほとんど日本語が話せず、マネージャーへのメールは全て英語、マネージャーを含めた会議でのプレゼンテーションも基本的に英語です。

つまり外資系メーカーの臨床開発で働けば、自然と英語に囲まれた環境で仕事ができますし、周りに英語ができる人が多いので、比較的早い段階で英語を使って仕事をする機会を与えられるでしょう。ですから、早期に国際共同治験を経験したい場合や、グローバルで活躍したい場合は、外資系メーカーは魅力的です。

では内資系メーカーに入社するのに比べて、外資系メーカーに入社するデメリットはなにかあるでしょうか。

強いて言えば、開発計画の意思決定に深く関われない可能性があるということです。外資系メーカーの日本法人というのはあくまでも、世界の一地域の支社なのです。つまり、アメリカであれ、ヨーロッパであれ、外資系メーカーの本社で決められた事を、日本法人は計画通りに実施することが求められます。もう少し悪い言い方をすると、「黙って本社の言う通りにするしかない」という部分があるかもしれません。

上記は役職のない一社員として入社する場合は、あまり影響のないことかもしれませんが、将来的にそのような可能性も考えられるということは念頭に置いたほうがよいと思います。

もちろん、外資系メーカー本社の開発計画、決定事項が素晴らしいものであれば、特に問題にはなりません。

最近は大手内資系でも、開発本部の拠点を海外に移したり、海外企業との提携も増えているので、以前よりも内資と外資の違いは小さくなっています。
Q
国際共同治験(グローバル試験)は普通の治験と何が違うのでしょうか?
A
複数の国で統一したプロトコルに基づいて実施する試験

国際共同治験とは、簡単に言うと「複数の国で統一したプロトコル(治験実施計画書)に基づいて実施する試験」と言えます。

昨今、国際共同治験が盛んである背景としては、ドラッグラグ(いわゆる承認済医薬品の地域間格差)の解消や、1カ国では症例集積が難しい疾患での医薬品開発が多くなってきていることが挙げられます。

統一したプロトコルですから、基本言語は英語で、各種資料や会議を含めて圧倒的に英語を使用する機会が多いでしょう。

FDA(アメリカ), EMA(ヨーロッパ), PMDA(日本)と各国の規制当局間では、データの解釈や申請要件に若干の違いがあり、その点の調整が必要だったりします。

通常の治験は、日本での承認を取得するために計画されていますので、日本の実情にあった運用になっていますが、国際共同治験の場合はそう簡単ではありません。

また臨床現場では、併用禁止薬に違いがあったり、臨床検査の検体を海外ラボに送る必要があったりと、様々な細かな対応事項があります。

大変ですが、今後、増え続けるであろう国際共同治験のニーズを考えると、国際共同治験の経験は有用だと思います。
Q
CROへ入社前の準備
A
英会話や読書、Eラーニングなどでしょうか。

外資系でしたらオンライン英会話などで英語に慣れておくと良いと思います。最近は値段もお手頃です。

内資系でしたら
医薬品開発入門(発行:株式会社じほう)
治験薬学(発行:南江堂)
被験者の人権と臨床試験・治験(発行:薬事日報社)
などに目を通されても良いと思います。


などで臨床研究についてEラーニングで勉強しておいても良いかもしれません。
Q
CRAには英語力がどれぐらい必要なのでしょうか?
A
英語力がアピールできれば非常に有利になるのは間違いありません

CRA(臨床開発モニター)への転職の際には英語力がアピールできれば非常に有利になるのは間違いありません。

具体的に有利になるのは、どのくらいの英語力かというと、スバリTOEICの点数では、750点以上あれば、業務で英語が使えるポテンシャルの高い人材として認識してくれるでしょう。

ただし実際は、TOEIC高得点者でも、簡単な英文E-mailの作成に何十分も費やしたり、電話会議で自分の意見がなかなか言えなかったりするものです。

そのあたりは採用側も十分承知をしているので、TOEICの点数はあくまでも英語力のポテンシャルを見るためのひとつの指標です。

E-mailの作成や電話会議でのやりとりは実際にやってみないとなかなか上達しません。

つまり、CRA(臨床開発モニター)への転職時点で必ずしもE-mailのライティングや、電話会議でのスピーキングが堪能であることは求められません。仮に現在のTOEICの点数が600点に満たないような状況でも、英語に対する関心度、勉強する姿勢などをアピールすればよいでしょう。
Q
CRAの辛いこと、大変なことはなんでしょうか。
A
試験の立ち上げ時のIRBの締め切り

CROでモニターをしていますが、試験立ち上げ時のIRBの締め切りが最も辛く感じます。

質問者さんはご存知ないかもしれませんがIRBという治験が安全に実施できるかを審査するための委員会が月に1回開催されます。治験を開始するためには多くの提出書類についてIRBの審査を受けて承認をもらう必要があるのですが、各開催に締め切り日が設定されており、間に合わないと次の審査は1ヶ月後になってしまいます。CRAとしては試験のスケジュールが予定よりも遅れることは避けなければなりませんから、IRBの締め切り日までに必要な書類を必ず揃えておく必要があります。

提出書類はプロトコルや治験薬概要書、同意説明文書など多数あり内容も複雑です、必要な書類も試験ごとに異なります。提出書類は事前に依頼者だけでなく治験責任医師やCRCなどにも大丈夫かを確認してもらうのですが、こちらの予定通りに確認してもらえないことがあります。特に治験責任医師は忙しい人が多く、確認するように催促しても音沙汰がないにもかかわらず、締め切りはどんどん迫ってくるときはかなり焦ります。

CRAの残業が最も増えるのはこの時期で、とにかく時間が足りないことが多いです。最近はグローバル試験や複数のプロトコルを1つの施設で同時に行うことも増えており忙しさに拍車がかかっています。IRBは各病院で開催されますから、4つの施設で新たに試験を行う場合はIRBの審査も4回あることになります。

業務量が多いため、会社によってはスタートアップだけをサポートする専門の部隊をもっているところもあるようです。この忙しい時期は1~3ヶ月ほど続くのですが、この時期は休日や深夜出勤が避けられないことも普通にあり、1ヶ月の残業時間が50~60時間になることも珍しくありません。

慣れればスケジュールが読め少し楽になるのですが、それでもIRBの締め切りが迫っているにも関わらず、書類の承認が追いついていないときは精神的にも体力的にも追いつめられてとても辛いです。CRAの仕事がきつくて辞めたいと感じるのは、この立ち上げが続いて人間が壊れてしまうときが最も多いと思います。
Q
CRAとMRはどちらが大変ですか?
A
内勤、事務作業が苦手でなければ、

元MRですが、想像していたよりモニターは内勤業務が多いです。なので、自由に活動していたMR時代が懐かしいです。また、モニターは間違えがあってはならない仕事なので、細かく書類等チェックできる方は向いているかと思います。

MRは数字さえよければ割と自由。

モニターは評価されることはあまりなく、そつなく仕事をこなす仕事という印象です。

向き不向きあると思いますが、精神的にはモニターの方が楽なと思ってます。
Q
CRAとPV(安全性情報担当)のどちらがオススメでしょうか。
A
新薬を開発したいのか、安全に届けたいのか・・。

製薬会社で新薬開発に関わっています。

CRAとPVは仕事をする目的が異なります。CRAは新薬を患者様へ届けることが目的ですが、PVは新薬に限らず薬を安全に患者様に届けることが目的です。CRAは攻めでPVは守りです。仕事内容もCRAは華やかな一面があり、PVは地味で保守的です。

看護師としてのコミュニケーション力を活かせるのはCRAだと思います。CRAはCRCや医師、看護師などとの直接的なやりとりが発生します。PVは常に書類やデータとにらめっこですから、看護師としての経験は活かしづらいかもしれません。逆に看護師が向いていないと感じられているならPVのほうに適性があるかもしれません。

薬がなくて困っている患者様を助けたいなら新薬開発に携わることができるCRA、薬をできるかぎり安全に患者様に届けて副作用で困っている患者様を減らしたいならPVが良いのでは?
Q
CRA(臨床開発モニター)への転職難易度ってどれぐらい?難しい?
A
中小CROであれば十分に採用される可能性はあると思います

結論から言いますと、中小CROであれば十分に採用される可能性はあると思います。

CRA(臨床開発モニター)にとって、特別に必要な資格または学歴というのはありません。CRA(臨床開発モニター)への転職難易度を考えるにあたって、関連する資格と学歴について、具体例で考えてみましょう。

もちろん仕事の特徴から薬学部の出身者はかなり多く、多少会社によっても幅はあると思いますが、臨床開発に限っては薬剤師資格保有者が半分を超えることも多いと思います。

ただし、薬剤師資格が臨床開発の業務に絶対に必要かというと、必ずしもそうとは限りません。また理学部、工学部などの理系出身者も多く、たまに獣医学部(科)の出身者もいたりします。

では看護師、臨床検査技師など医療専門職の方はどうでしょうか。

看護師は看護大学もありますので、大卒の看護師の方もいらっしゃいます。看護師としての臨床業務経験があれば、基本的に臨床開発モニターの主要業務であるカルテの閲覧も問題なくこなせるでしょうから、会社によっては積極的に採用しているところもあります。

一般的な求人では、どちらかというと治験コーディネーター(CRC)の需要が多いと思いますが、医療現場をよく知っている看護師の方の需要はあります。

面接では、職務経歴書に沿って、職歴に見合ったこれまでの実績と経験がきちんと伝えられるかどうか、自己アピールができているかどうかなどが重要なポイントになるでしょう。
Q
臨床研究や医師主導治験の経験はCRAへの転職に役立ちますか?
A
臨床研究と医師主導治験では評価が異なる。

CROで採用に携わっていた経験があります。

結論から申し上げますと臨床研究の経験者は企業治験の経験者ではなく未経験者として扱っていました。なぜなら、臨床研究の経験を積んだところで企業治験について即戦力になりえないからです。

確かに臨床研究の際に身に着けたことは企業治験に生かせますが、残念ながら似ているとは言え、違う業務であるため、企業治験においては即戦力とはなり得ません。

そのため、臨床研究の経験者は治験コーディネーター(CRC)経験者より下、製薬会社MRや病棟薬剤師よりは上という評価でした。

また、医師主導治験の経験者は臨床研究と異なり企業治験の経験者として扱っていました。

そのため、企業治験のモニターになる場合は医師主導治験の経験者が断然有利で、臨床研究の経験者は未経験者としては多少有利に扱ってもらえるという感じだと思います。
Q
外資系CROと内資系(日系)CROの違いを教えて下さい。
A
外資系CROはグローバルに展開しているため内資系(日系)CROよりも価格競争力がある

未経験からCRA(臨床開発モニター)へ転職する場合、外資系か内資系(日系)CROのどちらが良いかを悩まれる応募者が多いようです。私は外資系CRO、内資系(日系)CROのどちらも経験しておりますので、僭越ながら私なりに感じた違いやメリット・デメリットについて説明します。

年収や給与水準は外資系CROのほうが高い傾向があります。内資系(日系)CROにも年収や給与水準が高いCROは存在しますが、少ないと思います。理由はいくつかありますが、やはりグローバルに展開しているクインタイルズなどのCROは競争力が高いため製薬会社に対して強い価格交渉力を持っている点が最も大きいと思います。プリファード契約などの優先契約を交わしていることも多く、高い単価での受注が可能です。他にも外資系は業務の効率化が進んでいるため、CRA(臨床開発モニター)一人あたりの業務効率が高いことも影響していると思います。

それに対して内資系(日系)CROはグローバルにおける価格競争力が弱く、業務の効率化も進んでいません。また、臨床開発以外の業務も幅広く手がけているCROも多いため、どうしても給与水準が低くなりがちです。その証拠に内資系(日系)CROでもリニカルなどの領域集中型のCROは他の内資系(日系)CROよりも高い給与水準を維持しています。

ただし、業務の効率化が進んでいるということは、無駄な作業が少ないことを意味します。事実、外資系CROは業務の効率化を進めるあまり、横の人間関係が希薄になっている部分があります。ラインマネージャーなどの横野つながりをフォローするための担当者も設けたりしていますが、人数不足は否めず細かい点までフォローできていないのが実情です。
Q
CRO業界は今後も成長すると思いますか?
A
IT化の煽りを受け・・・

IT化の流れもあり、モニターが施設に訪問する必要性が今後なくなっていくことでしょう。例を挙げますと、リモートSDVがあたります。

そうなれば、モニターを多く在籍させるCROは減り、業界自体は少数精鋭で運用していく流れになっていくことでしょう。

現在、業界自体は成長の流れを強くアピールしていますが、10年後は厳しいかと思います。
Q
CRA(臨床開発モニター)の休日の電話対応の頻度について
A
治験コーディネーター(CRC)が緊急対応時の疑問点を確認するため

まず休日に電話がかかってきてしまう要因として、臨床開発モニター(CRA)が休日である土曜日も医療機関は稼働しているということがあげられます。

例えば候補となる被験者が土曜日に来院していて治験にエントリーできそうだが、数年前に受けた手術歴が被験者の除外基準に抵触するかどうか判断が悩ましいというような場合、治験コーディネーター(CRC)はつながらないことも想定しつつ、担当のCRAに連絡するでしょう。

もちろん、後になってその手術歴をもつ被験者はエントリーすべきではなかったというようなトラブルを回避するためです。

あとは重篤な有害事象(SAE)対応です。短期間に規制当局や治験審査委員会(IRB)への報告が求められますので、どうしても急な対応になります。有害事象名と重篤と判断した理由などの一部の限られた情報は知り得てから直ちに依頼者に伝達する手順になっていることも多いと思いますので、休日でも連絡があることがあります。

ただしいずれも頻度はそれほど頻繁なわけではなく、会社によって緊急連絡先をリーダーに集約している場合もありますので、必要以上に気にすることはないと思います。
Q
未経験から中途採用で製薬会社のCRA(臨床開発モニター)として採用される可能性はどれくらいでしょうか。
A
未経験での製薬会社CRA採用は難しいでしょう

いきなり結論になってしまいますが、製薬メーカーのCRA(臨床開発モニター)について中途採用の未経験者を募集しているところはほぼ皆無だと思います。

なぜ採用しないかと言うと、製薬会社の場合、他部門からの異動があるからです。例えば営業部門から開発要員を採用するなど、人事異動により未経験者のモニターを確保する手段があります。

ただし、その場合であってもCRAになることをあきらめる必要はありません。未経験者の場合は、大手CROを目指すのが最もよい選択です。CROであればまだまだ未経験者を採用しています。研修も充実していますし、経験を積んだ先輩もいますので、OJT形式で仕事を覚えていくことが可能ですよ。
Q
臨床検査技師でもCRA(臨床開発モニター)になれますか?
A
CRCからCRAへ転職する方法があります。

管理栄養士出身のCRAです。

昔、病院で栄養士として働いていた時にCRAへと転職しようと思い、色々と応募しましたが上手くいきませんでした。その際にある方に治験コーディネーター(CRC)へ転職してからCRAになる方法があると聞き、まず治験コーディネーター(CRC)として3年弱の経験を積み、その後にCRAへと転職しました。

治験コーディネーター(CRC)とCRAは仕事内容が似ており、必要な知識もそれほど変わりません。ですので、いきなりCRAへ転職するのが難しいようでしたら、まずは治験コーディネーター(CRC)へ転職して、治験業界や折衝業務のスキルを身につけてからCRAへ転職すると上手くいくと思います。

ただし、未経験からCRAへ転職する際は20代のうちが好ましいと言われていますので、ご自身の年齢と相談して今後のキャリアプランを考えてください。
Q
CROの東京勤務の方はどの辺りに住んでる人が多いのでしょうか?住居で悩んでます。
A
それほど居住地域に偏りはないでしょう

確かに遠方への出張であれば、東京駅、品川駅、羽田空港などに近いほうが出張への直行直帰という意味では便利です。ただ、治験実施施設は必ずしも遠方とは限りません。

東京都内や北関東、甲信越という場合も有り得ますので、そのような場合は必ずしも、新幹線の駅や空港に近いことにこだわる必要はないでしょう。

オフィスから出張に行く場合もありますし、特に都内は公共交通機関がはりめぐらされていますから、居住区にこだわらなくてもそれほどストレスは感じないと思います。

むしろ、休日のライフスタイルなど自分のプライベートのこだわりを重要視した方がよいかもしれません。
Q
CRO各社の特徴と求人のニーズを教えてください。
A
口コミなどから調べてみました。

口コミなどから調べてみました。
参考にしてください。

IQVIA
外資系だけあって高い年収や大きなやりがいに満足を感じている人が多いようです。反面、ドライな人間関係は人によって向き不向きがあるようです。

イーピーエス
整っている福利厚生に対する評価がとめても高いです。特に育児休暇明けのママさんからは大きな支持を受けているようです。反面、年収については不満に感じている人もチラホラいるようです。

シミック
丁寧な教育研修に対する評判が高いようです。CRA未経験者でも安心して働けるとのこ声が多いです。また、残業も結構少なく、人間関係も良いと感じている人が多いようです。不満は年収の低さに集中していました。

パレクセル
やりがいがとても高いことが特徴のようです。キャリアを積みたい人が多いようです。また、アットホームな人間関係を心地よく感じる人もいるようです。反面、英語中心の利用しにくい教育研修システムや上がらない年収に対すして不満を持っている人もいらっしゃるようです。

エスアールディ
高い年収と働く人に利用しやすい福利厚生や休日に満足している人が多いようです。人間関係も良好なようです。ただし、出世しにくいと感じている人も多いようで、仕事に対するやりがい度は低いようでした。
Q
新卒から臨床開発モニターを目指すためにベストな進路は何になりますでしょうか。
A
新卒で開発職を目指すなら理系大学一択

製薬会社で働いています。以前は開発職に携わっていました。修士卒です。

製薬会社の開発職→薬学・生物学・農学・化学・バイオ関連などの旧帝大レベル理系院卒以上(大卒の募集はない)

CRO→薬学・生物学・農学・化学・バイオ関連などの理系大卒以上。看護師や臨床検査技師になるための大学は新卒で開発職を目指す場合は不利なのでお勧めしない。
Q
来年から新卒のCRAです。入社までに準備すべきことは?
A
英語とMRテキストがおすすめです

理工学系専攻でCRAとして働いている者です。

英語はもちろん必要なのですが、その他だとMRテキストがおすすめです。MRテキストは文系の方もMR資格を取得するために勉強するので、医学薬学の知識がない理工系出身者にとっても勉強しやすいです。

MRテキストで基礎知識を身につけておくと良いと思います。
Q
良いCRAと悪いCRAの違いは何ですか?
A
信頼感の有無で判断できる

ひとことで言うと、CRAの良い悪いは信頼感の有無で判断できると思います。

では信頼感のあるCRAになるにはどうすればよいでしょうか。

まず、1つ目は「正確で豊富な情報を提供すること」です。CRAは医療機関担当者に対して、プロトコルの内容、治験実施の手順、注意点などを説明する機会も多く、なかには「プロトコルのこの記載は、臨床現場ではこのように解釈する」という場合や、「この点に気をつければ逸脱を簡単に防止できる」などのポイントがあると思います。

そのようなポイントを正確かつ豊富に提供することで、CRAと面会すること自体をメリットに感じていただけるはずです。

もう1つは「約束を確実に守る(先手をうつ)こと」です。CRAが医療機関訪問時になにか質問されて、よくある状況としては「後ほど、回答します」というようなことも比較的多いと思います。

回答しないというのは論外だとしても、この「回答」をどのように行うかが重要です。できれば翌々日まで、可能な限り翌日中に何らかの対応をしましょう。「先手をうつ」というのは、相手に催促されるまで放置しないということです。

回答が遅れるのであれば、回答が遅れる旨を事前にメール連絡しておくだけでもかなり印象は違います。

以上、シンプルですが、良いCRAになるための参考になればと思います。
Q
30代でもMRからCRAへ転職できますか?
A
30歳前半ぐらいまでは可能性があると思います。

私は30代前半でMRからモニターへ転職しました。応募のタイミングや応募先にもよりけりですが、可能性はあると思います。ちなみに、私は書類選考でおとされることも多かったです。
Q
なぜCRCではなくCRAか
A
CRAのほうが治験全体に関わることができる?

看護師や臨床検査技師、薬剤師をされている方がCRA(臨床開発モニター)の面接を受けると、しばしば「なぜCRC(治験コーディネーター)ではなくCRA(臨床開発モニター)か?」と聞かれます。

なぜなら、日常的に病院で患者様と接している看護師や臨床検査技師、病院薬剤師は、CRA(臨床開発モニター)よりもCRC(治験コーディネーター)のほうに適性があると言われているからです。


(CRA(臨床開発モニター)になるには)

(治験コーディネーター(CRC)になるには)

そのため、看護師や臨床検査技師、病院薬剤師は面接までに、CRC(治験コーディネーター)よりCRA(臨床開発モニター)のほうが良い理由を述べられるように準備しておく必要があります。

しかし、CRC(治験コーディネーター)よりもCRA(臨床開発モニター)のほうが良い理由を述べることは簡単ではありません。

なぜなら、「CRA(臨床開発モニター)の仕事内容」が理解できているのはもちろんのこと、「製薬会社・CROと病院・SMO」「臨床開発や治験」「SMA(治験事務局担当者)やMR(医薬情報担当者)、PV(安全性情報担当者)やDM(データマネジメント)/統計解析、開発企画や研究職など、CRC(治験コーディネーター)やCRA(臨床開発モニター)以外のおおまかな仕事内容」なども理解できていないと、正確に返答できないからです。


(CRA(臨床開発モニター)の仕事内容)

(CRA(臨床開発モニター)の業界研究)

(CRC(治験コーディネーター)の仕事内容)

(治験コーディネーター(CRC)の業界研究)


さて、改めて「なぜCRC(治験コーディネーター)ではなくCRA(臨床開発モニター)か?」と聞かれたときにどのように返答すれば良いのでしょうか? 

最もお勧めの回答は「新薬を開発したいからです」です。

「それだけで良いの?」と思われた方は、以下の点について理解が不足している可能性があります。
-------------
1)新薬を開発するとはどのような活動なのか?
2)新薬を開発するのは誰なのか?
3)治験全体とは何を指しているのか?
-------------

1)~3)について詳しく解説させていただきます。

1)新薬を開発するとはどのような活動なのか?
新薬を開発するとは、「効果が期待できる物質を医薬品にするために、どのような疾患を対象とするか、どのような病院で臨床試験を行うか、などを計画して実行すること」です。計画する人は「開発企画」などと呼ばれることが多いです。そして、実行(を管理)する人は「モニター」と呼ばれます。

つまり、CRA(臨床開発モニター)は「新薬開発の実行を管理(モニタリング)する人」≒「新薬開発を実行する人」≒「新薬を開発する人」と言えることになります。


(CRA(臨床開発モニター)とは)

2)新薬を開発しているのは誰なのか?
新薬を主に開発しているのは製薬会社です。製薬会社とは、医薬品の研究開発・製造・販売を行う会社のことで、新たな薬の研究開発から販売までを手掛ける「新薬メーカー」と、新薬の特許が切れた後に同じ成分で出来た後発品を製造する「ジェネリック医薬品メーカー」に分けられます。

医師主導治験の一部など、大学病院の医師が主体となって新薬開発を行う場合もありますが、大部分の新薬開発は新薬メーカーが行っています。そして、その新薬開発の一部の業務を請け負っている会社がCROです。


(製薬メーカー(製薬企業)のCRAとCROのCRAの違い)

つまり、新薬を主に開発しているのは新薬メーカーですから、新薬を開発するためには新薬メーカーに所属する必要があります。そして、新薬メーカーから新薬開発の一部の業務を請け負っているCROに所属しCRA(臨床開発モニター)として働いている人も、「新薬を開発している」と言えるでしょう。

「研究機関や創薬ベンチャー、大学などが開発しているのでは?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、研究機関や創薬ベンチャー、大学などが主に行っているのは開発ではなく研究です。研究と開発を混同しないようにしましょう。


(研究と開発の違いがよく分からない。教えて。)

※GCP(医薬品の臨床試験に関する実施基)には、製薬企業が治験実施計画書(プロトコール)を作成し、治験のモニタリングや監査を実施する義務があると書かれています。

3)治験全体とは何を指しているのか?
治験とは厚生労働省から新薬として承認してもらうために行われる、健康な人や患者に対し薬の安全性や有効性を確認する臨床試験のことを言います。しかし、治験全体の範囲は以下のようにいくつも考えられます。


(臨床開発/治験とは)

(治験と臨床開発の違いは何ですか)

治験全体(パターン1)・・プロトコールの作成~統計解析~PMDAに治験終了届書を提出まで
治験全体(パターン2)・・IRB開催~最終観察または追跡調査等の終了まで(病院で行われる広義の治験)
治験全体(パターン3)・・病院で行う勉強会~症例数が契約数に達するまで(病院で行われる狭義の治験)

パターン1のプロトコールの作成や統計解析などにはCRA(臨床開発モニター)は携わりません。
パターン2のIRB開催はSMAを兼ねているCRC(治験コーディネーター)や、CRCリーダーも関わることがあります。また、最終観察や追跡調査などはCRA(臨床開発モニター)以外が行うことが一般的です。
パターン3はCRC(治験コーディネーター)も関わります。CRA(臨床開発モニター)は被験者対応に関われないため、CRC(治験コーディネーター)よりも治験全体に関われないとも言えます。

つまり、「CRC(治験コーディネーター)と違ってCRA(臨床開発モニター)は治験全体に関わることができる」という発言は、面接官から「正確ではない発言」「製薬業界への理解不足」などと思われてしまう可能性のある発言であると言えます。

まとめますと、「なぜCRC(治験コーディネーター)ではなくCRA(臨床開発モニター)なのか」と聞かれたときは「新薬開発を行っている製薬会社から新薬開発業務を受託しているCROに所属して、新薬開発の実行を管理すること(モニタリング)はCRC(治験コーディネーター)にはできないからです。」を短くした「新薬を開発したいからです」と述べれば良いことになります。


他の回答として
-------------
・製薬業界の一員として新薬の開発に携わりたいから
・新薬を開発している製薬会社をサポートしたいから
・モニタリングのほうに興味があるから
・新薬の開発により携わりたいから
-------------
などとも述べても良いでしょう。

また、
-------------
・英語力を活かして新薬を開発したいから(応募先が外資系の場合に特に有効)
・将来は臨床開発のプロジェクトを主導したいから
・薬の知識や前職の経験をより生かせる(薬剤師など)
・医師に対する交渉力を活かせる(MRやMSなど)
-------------
などを付け加えることもできます。


(CRCではなく、なぜCRA(臨床開発モニター)なのですか?)


CRC(治験コーディネーター)にできなくてCRA(臨床開発モニター)にできることは新薬開発の実行を管理する(モニタリング)以外に、「外資系で働くこと」「被験者と接しないこと」などもございます。

病院やSMOは外資系の参入が規制されているため、外資系の病院やSMOに所属してCRC(治験コーディネーター)として働ける機会はほとんどありません。しかし、製薬会社やCROの約半数は外資系ですから、製薬会社やCROに所属するCRA(臨床開発モニター)は外資系で働くことができます。それは、「英会話を使って仕事をする機会があること」を意味します。


(CRO企業・業界ランキング)

(製薬会社ランキング)

ですから、CRC(治験コーディネーター)ではなくCRA(臨床開発モニター)のほうが良い理由として、帰国子女などの英会話が得意な方で外資系へ応募されている場合は、「英会話力を活かせる」とも述べることも可能です。


(英語を使用する場面はありますか?)

CRA(臨床開発モニター)は被験者と接することができません。それは、CRA(臨床開発モニター)が接する外部の全ての人が、基本的には会社や病院などの何らかの組織に属しているときに接することを意味します。つまり、CRA(臨床開発モニター)には個人営業ではなく法人営業に求められる能力が必要になると言えます。

法人営業と個人営業の違いは色々ありますが、法人営業は「複数の決裁権者に対し、具体的に商品・サービスのメリットを示すこと」、個人営業は「目の前の一人の信頼を勝ち取ること」が重要であるため、法人営業のほうが相手の立場や状況を理解したうえで、論理的にメリットを伝えるプレゼン力が求められると言えます。

ですから、組織に対する交渉経験が豊富な方は、CRC(治験コーディネーター)でなくCRA(臨床開発モニター)のほうが良い理由として「交渉力を活かせるから」とも述べることができます。


(CRA(臨床開発モニター)とMR(医薬情報担当者)の違い)


色々と説明してきましたが、「なぜCRC(治験コーディネーター)ではなくCRA(臨床開発モニター)なのか」の質問に返答することが難しい最大の理由は、CRC(治験コーディネーター)とCRA(臨床開発モニター)の業務内容に大きな違いがないからです。全く同じではありませんが、重なっている業務が多く、仕事内容がとても似ています。


(CRA(臨床開発モニター)とCRC(治験コーディネーター)の違い)

CRC(治験コーディネーター)とCRA(臨床開発モニター)の仕事内容が似ているため、「CRA(臨床開発モニター)の仕事内容はCRC(治験コーディネーター)と違う」と説明すると、面接官から「CRC(治験コーディネーター)でも似たようなことができるよね」と言われて、ピンチに陥りやすくなります。

ですから、CRC(治験コーディネーター)よりもCRA(臨床開発モニター)のほうが良い理由を述べるときは、「CRC(治験コーディネーター)とは仕事内容が違う」と述べることは避け、「CRC(治験コーディネーター)でも良いが、CRA(臨床開発モニター)のほうがより開発に携われる」のように、「より~できる」と述べると、スムーズな返答をしやすくなることを覚えておきましょう。


<面接を想定した返答一例>

Q:新薬を開発するのはCRC(治験コーディネーター)でもできるのでは?
A:新薬を開発する組織に属して新薬を開発することはできません。そのため、CRC(治験コーディネーター)よりもCRA(臨床開発モニター)のほうが、より新薬を開発していると考えます。
A:GCPには製薬側がモニタリングや監査を行うと書かれており、病院側に所属するCRC(治験コーディネーター)ではモニタリング業務が行えません。

Q:治験は病院で行われている。治験コーディネーター(CRC)でも良いのでは?
A:私が治験が行われている場所よりも、新薬を開発することに興味があります。

Q:患者様と接した経験を活かせるのはCRC(治験コーディネーター)では?
A:私がやりたいことは新薬の開発です。

Q:新薬を開発したいなら、CRA(臨床開発モニター)ではなくPV(安全性情報担当)やDM(データマネジメント)、品質管理(QC)や薬事などでも良いのでは?
A:看護師の経験(コミュニケーション力、病院の理解など)を最も活かせるのはCRA(臨床開発モニター)だと考えます。

<役に立つの質問>

CRCとCRAのどちらを選べば良いでしょうか?

製薬会社とCROのCRA(臨床開発モニター)は何が違うのでしょうか。

製薬会社の開発職とCROの開発職ってどういう違いがあるのでしょうか??

製薬メーカーのCRAへ転職する際に気をつけることやリスクは何がありますでしょうか。
Q
臨床開発モニターへ転職するためには偏差値の高い大学を目指すべきですか?
A
ある程度の大学であれば大丈夫なのではないでしょうか

質問者さまは現在看護師であり、将来的にCRAになりたいためにCRCへ転職するということですが、この将来計画であれば特に出身大学の偏差値等はそこまで求められないのではないでしょうか。

自分の将来像のためのステップアップがしっかり踏まれてると感じます。

一概に出身大学の偏差値がダイレクトに採用するかどうかはわかりませんが、新卒でCRAになるのであれば採用判断材料の大きな一つであることは間違いないと思うのでもちろん偏差値が高いところのほうがいいかと思います。

しかし、一度CRCに転職後のCRAならば、最も見られるのはその職歴だと思います。CRCとして経験を積むことは治験への理解を深め、CRAという仕事をよく知るうえでも重要だと思います。

頑張ってください☆
Q
CRA(臨床開発モニター)のキャリアパスやキャリアプランを教えて下さい。
A
CRA(臨床開発モニター)のキャリアプランについて

CRA(臨床開発モニター)の主なキャリアは以下となっています。

------よく見られる------
A)アシスタント・・・CRAをサポートする。
B)CRA(臨床開発モニター)・・・CRAになって10年ぐらいまで。
C)スペシャリスト・・・特定の領域を専門に担当する。
D)SSU(サイトスタートアップ)・・・治験の立ち上げを専門に行う。
E)リーダー・・・一つのチーム(2~10人前後)をまとめる。

------ときどき見られる------
F)ラインマネージャー・・・CRAの教育や管理を行う。
G)プロジェクトマネージャー・・・モニタリング/DM/統計解析/PV/MWなどの各部門リーダーをとりまとめプロジェクト全体の管理を行う。
H)医療機器開発モニター・・・医療機器開発をモニタリングする。
I)臨床研究モニター・・・臨床研究をモニタリングする。
J)PMSモニター・・・。市販後臨床試験をモニタリングする。
K)治験コーディネーター(CRC)・・・被験者をサポートする。
L)SMA(治験事務局担当者)・・・治験の事務業務全体に携わる。
M)QC(品質管理)・・・臨床開発の品質を管理し、監査や調査をサポートする。

------あまり見られない------
N)教育担当者・・・CRAの教育や管理を行う。
O)DM(データーマネージャー)・・・治験や市販後調査のデータを集める。
P)PV(安全性情報担当者)・・・副作用の情報を収集し評価する。
Q)開発企画・・・プロトコールを作成する。
R)薬事(メディカルライター)・・・承認申請書類を作成する。
S)翻訳・・・臨床開発関連の文章を翻訳する。
T)研究・・・効果が期待できる物質を発見する。
U)システム導入支援・・・治験システムの導入支援を行う。
V)被験者募集・・・被験者の募集を専門に行う。

------ほとんど見られない------
W)統計解析・・・治験のデータを分析し評価する。
X)営業/渉外(製薬会社担当/病院担当)・・・病院や製薬会社と交渉する。
Y)MR(医療情報担当者)・・・自社医薬品の情報提供を行う。
Z)MSL(メディカルサイエンスリエゾン)・・・医療活動と臨床研究を支援する。
Z Z)マーケティング・・・販売促進の立案実行を行う。


※A)はアルバイトやパート、時短勤務社員の比率が高い
※E)F)G)は管理職
※K)L)働く場所は主に病院かSMO
※U)働く場所は主にIT企業
※Y)Z)Z Z)働く場所は主に製薬会社かCSO

以下に図で説明しています。

CRA(臨床開発モニター)のキャリア



<代表的なキャリアプラン>

■■パターンA■■
CRA(臨床開発モニター):~10年 →→→ リーダー:~20年 →→→ プロジェクトマネージャー:~20年 →→→ 部長/役員:~20年

最短で管理職を目指すキャリアパスです。早く管理職になれるため、将来は部長や役員などになることも視野に入ってきます。

■■パターンB■■
CRA(臨床開発モニター):~10年 →→→ リーダー:~20年 →→→ 開発企画:~20年 (→→→ 薬事:~20年)

CRA(臨床開発モニター)やリーダーから、より上流の工程である開発企画を目指すキャリアパスです。CROに所属している場合、製薬会社へ転職する必要があります。

■■パターンC■■
CRA(臨床開発モニター):~10年 →→→ リーダー:~20年 →→→ ラインマネージャー:~20年 →→→ 教育担当者:~20年

CRAの教育や育成に特化したキャリアパスです。

■■パターンD■■
CRA(臨床開発モニター):~10年 →→→ DM:~10年 →→→ PV:~10年 →→→ 開発企画:~20年 (→→→ 薬事:~20年)

モニタリングを中心に、データの扱い方や副作用へ対応などの幅広い業務を経験します。日本の製薬会社によく見られるキャリアパスです。

■■パターンE■■
CRA(臨床開発モニター):~20年 →→→ アシスタント:~20年 (→→→ SSU:~20年) →→→ スペシャリスト:~20年

産休育休や時短勤務の期間が長いため、アシスタントやSSUとして働く期間が長くなります。子育てが終わるころにスペシャリストになられる方が多いです。女性によく見られるキャリアパスです。

■■パターンF■■
CRA(臨床開発モニター):~10年 →→→ 医療機器開発モニター、臨床研究モニター、PMSモニター、治験コーディネーター(CRC)、SMA(治験事務局担当者)、QC(品質管理)DM(データーマネージャー)、PV(安全性情報担当者)、統計解析、MR(医療情報担当者)、システム導入支援

CRA(臨床開発モニター)を経験した後、ご自身の適性に合った別の職種へキャリアチェンジします。35歳を超えてキャリアチェンジをすることは難しいため、 20代後半から30代前半までにキャリアチェンジを完了される方が多いです。

<類似の質問>

CRA(臨床開発モニター)のキャリアチェンジ先を教えて下さい

CRCのキャリアプランについて教えて下さい

CRCのキャリアチェンジ先について
Q
外資系CROの売上高ランキング
A
外資系CROランキング

外資系CROは合併を繰り返した結果、2023年現在では6グループへと集約されています。

IQVIAとCovance (LabCorp Drug Development) がTOP2です。加えて、PPD (Thermo Fisher Scientific)、ICON-PRA、Syneos Health、PAREXELの4社を含めてグループ6強と言えます。

次点はMedpaceですがPAREXELとの差は大きく、日本のEPSやCMICとあまり規模が変わりません。

---------

1位 IQVIA 
Durham, NC []
IQV $13.87B、88,000 人の従業員、100カ国、Full-service, end-to-end service provider

2位 Covance (LabCorp Drug Development)  
Princeton, NJ []
LH $11.5B、70,000 人の従業員、100カ国、Preclinical, clinical, post-marketing/ pharmacovigilance

3位 PPD (Thermo Fisher Scientific) 
Morrisville, NC []
TMO $4.6B、27,000 人の従業員、75拠点、48カ国、Early development, Phase III-IV trial management

4位 ICON-PRA
Dublin,Ireland []
ICLR $5.48B、37,000 人の従業員、90カ国、Full-service, end-to-end service provider

5位 Syneos Health
Morrisville, NC []
SYNH $5.2B、28,000 人の従業員、91オフィス、44カ国

6位 PAREXEL
Waltham, MA []
$4.7B、18,900 人の従業員、75拠点、40カ国、Full-service, regulatory and consulting

7位 Medpace
Cincinnati, OH []
MEDP $1.14B、4,500 人の従業員、6大陸のオフィス、Early phase, Phase II-IV, drug, device, and diagnostics

順位 会社名
場所 URL
売上 特徴

---------

Applied Clinical Trials • March 2022を修正
Q
CRA(臨床開発モニター)の仕事が忙しい時はいつになるのでしょうか?
A
試験立ち上げ時、SAE対応時以外にも、逸脱発生時、症例エントリーが進んだときなどがあります

治験実施施設の選定から、IRB(治験審査委員会)での治験実施の審議、キックオフミーティングなど、試験立ち上げ時は短期間に実施すべき事項が多いため、CRA(臨床開発モニター)は、連日出張が続いたりして忙しくなります。

またSAE(重篤な有害事象)発生時にも、医師が作成するSAE報告書作成のサポートや、報告書の医療機関での審議、治験依頼者を通じての当局への報告など、行政の通知で期限が決められている報告への対応は、時間的猶予があまりありませんので、残業してでも報告書の提出期限を守らなければなりません。

上記以外にも、治験実施計画書を遵守していない事項(逸脱)が発生した場合、逸脱の発生原因を可能な限り特定し、再発防止策を検討して実行しなければなりませんので、一時的に忙しくなります。

また、症例エントリーが一気に進むと、直接閲覧による適格性の確認などが増えます。この場合も、CRA(臨床開発モニター)は連日、出張となるでしょう。
Q
CRCとCRAのどちらを選べば良いでしょうか?
A
他の看護師さんがCRCを選んだ理由、CRAを選んだ理由

「CRCとCRAのどちらへ転職しようか?」と迷われている看護師さんは、他にもいらっしゃいます。

以下で他の看護師さんが、CRCとCRAをどのように選ばれていらっしゃるかをまとめましたので、転職活動の参考にしていただけますと幸いです。

------------

1)患者様と接する機会の有無で選ぶ

! 患者様と接したいならCRC、患者様と接したくないならCRA !

CRCは毎日のように被験者(患者)と接します。CRCは被験者にとって、治験について相談できる最も身近な存在です。CRCは看護師のときの患者様とのコミュニケーション能力をそのまま活かせますし、被験者とは試験内容だけでなく、趣味やニュースなどの雑談もします。

それに対して、CRAは被験者と接することはありません。看護師のときに培った患者様とのコミュニケーション能力を活かせる機会は少なく、仕事中に被験者とおしゃべりをする時間もありません。

看護師からCRCへ転職される方は、「今後も患者様と接していたい」「患者様とのつながりは絶ちたくない」と思われている方が多いです。逆に看護師からCRAへ転職される方は「今後は患者様と接したくない」「患者様からできるだけ離れたい」「仕事中のおしゃべりは時間の無駄」と思われている方が多いです。

「患者様との時間は少しあったほうが良い」と思われているならCRCを、「患者様との時間は全く必要ない」と思われているならCRAを選ばれると良いでしょう。


(CRCは被験者と雑談する時間は多いですか?少ないですか?)


2)働く場所で選ぶ

! 病院で働きたいならCRC、病院で働きたくないならCRA !

CRCの雇用先は病院やSMOですから、働く場所は主に病院やクリニックになります。つまり、CRCへ転職した後も、看護師のときと同じように病院で働き続けることになります。

それに対して、CRAの雇用先は製薬会社やCROですから、働く場所は製薬会社やCROになります。CRAも月に数回程度、病院やクリニックを訪問することはありますが、CRCと異なり毎日のように病院やクリニックへ通いません。

看護師からCRCへ転職される方は、「今後も病院で働きたい」「さすがに病院から完全に離れるのはちょっと・・」と思われている方が多いです。逆に看護師からCRAへ転職される方は、「とにかく病院で働きたくない」「病院からできるだけ離れて働きたい」と思われている方が多いです。

働く場所が病院やクリニック以外であるCRAは、再び看護師として病院やクリニックに戻ることがCRCより難しくなります。10~20年後に再び看護師として病院やクリニックで働きたいと思っても、看護師として復職するハードルが高くなります。

「再び看護師として働く可能性が少しはあるかもしれない」と思われているならCRCを、「再び看護師として働く可能性は全くない」と思われているならCRAを選ばれると良いでしょう。


(CRCの一日と一週間)

(CRAの一日と一週間)


3)在宅勤務の多さで選ぶ

! 何にも優先して在宅勤務がしたいならCRA !

在宅勤務を利用できる頻度は、CRCが月に数回に対してCRAは週に数回あり、CRAのほうが多いです。オフィスへの出社が週に1回で良かったり、完全に在宅勤務で働ける製薬会社やCROも存在しています。

在宅勤務は通勤の負担がなくなるため、プライベートの時間が増えます。また、育児と家事との両立がしやすくなったり、転勤しても仕事を続けやすいです。そのため、「できれば在宅勤務で働きたい」と思われている看護師さんは多くいらっしゃいます。

CRCは、被験者(患者)の診察に同席する必要があったり、カルテを持ち出せなかったり、何をするにも医師の指示や許可が必要などの理由から、在宅勤務を利用できる機会は限られています。

それに対して、CRAはほとんど全ての業務を在宅でこなせるため、オフィスへの出勤を週に2~3回としている製薬会社やCROは珍しくなく、週に0~1回で良いとしているCROも存在しています。

看護師からCRAへ転職される方は、「とにかく在宅勤務で働きたい」「在宅勤務さえできれば他の条件は何でも良い」と思われている方が少なくありません。

在宅勤務を多く利用できることが何よりも重要ならCRAを、今まで通り病院で働いても大丈夫ならCRCを選ばれると良いでしょう。

ただし、在宅勤務は社員同士のコミュニケーションが減って孤独になりやすいことや、運動不足になるなど自己管理が難しくなるなどのデメリットもあります。

また、コロナが収束するにつれて、在宅勤務の利用回数を減らす製薬会社やCROが多く見られることや、DCT(分散型臨床試験)の普及が進むと、CRCも在宅勤務の利用頻度が増えると予測されていることも知っておきましょう。


(CROでの在宅勤務について)

(CRCは在宅勤務(リモートワーク/テレワーク)ができますか)


4)年収へのこだわりで選ぶ

! 何にも優先して高い年収がほしいならCRA !

CRAの平均年収はCRCより100~150万ほど高いです。CRAがCRCより高い年収をもらえる理由は「最終学歴が高い」「労働時間が長い」「責任が重い」「製薬業界の平均年収が高い」など色々ありますが、最も大きな理由は外資系の会社で働けるからだと考えられます。

CRCが所属する病院やSMOは外資系の参入が規制されており、外資系の病院やSMOは基本的には存在していません。それに対して、CRAが所属する製薬会社やCROの約半分は外資系です。外資系の給料が高い理由は「成果主義」「リストラされやすい」「グローバル企業が多い」「英語力が必要」などだと考えられます。

CRAとCRCの年収の差は、年数が経過するごとに大きくなる傾向が見られます。CRCで年収1000万円をもらうことは簡単ではありませんが、CRAであれば20~30年後なら十分に可能性があります。

「年収に人一倍のこだわりがある」「将来は年収1000万円を目指したい」と思われているならCRAを、「年収にそこまでのこだわりがない」と思われているならCRCを選ばれると良いでしょう。


(CRAの給料・年収の詳細)

(CRCの給料・年収の詳細)

(なぜCRCよりもCRAのほうが給料が高いのでしょうか)


5)患者様と薬のどちらに興味があるかで選ぶ

! 患者(被験者)に興味があるならCRC、薬(治験薬)に興味があるならCRA !

CRCは患者に詳しく、CRAは薬に詳しいです。

CRCは「被験者の症状や状態」などについて、医師やCRAから聞かれたらすぐに返答できるように、日頃から患者様とコミュニケーションをとって、信頼関係の構築に努めています。

CRAは「治験薬の性質や組成、有効性や安全性」などについて、医師やCRCから聞かれたらすぐに返答できるように、プロトコールや治験薬概要書を読み込み、治験薬の有効性や安全性に関する情報のアップデートを欠かしません。

「治験薬や薬に興味はないけれど、患者様は色々な方がいて飽きないなあ」と思われているならCRC、「被験者に興味はないけれど、治験薬や薬の作用機序や毒性を知るのが楽しいなあ」と思われているならCRAを選ばれると良いでしょう。

実際に看護師からCRAへ転職される方の多くは、過去に薬剤師を目指していたことがあるなど、以前から薬に人一倍の興味を持っていた方が多いです。


(なぜCRCではなくCRAか)


6)英語の得意不得意で選ぶ

! 英語が得意ならCRA !

CRAとCRCのどちらも国際共同治験(グローバル治験)を担当する場合は、英語で書類を作成したり、英語で書かれた資料を読んだりするため、英語の読み書きの能力が必要になります。

ただし、CRCよりもCRAのほうが高い英語力を求められる可能性があります。なぜなら、CRAが所属する製薬会社やCROの約半数が外資系だからです。外資系企業では交通費の申請などの日常業務をするときにも英語力が必要になる場合があります。また、管理職以上になると、海外とテレビ会議をする際にビジネスレベルの英会話力が必要になります。

CRAやCRCに求められる英語力は主に「所属する会社」と「担当する治験の種類」によって変わります。CRAであっても内資系の会社に所属しており、国内の治験を担当している場合、英語力を求められる場面がほとんどないことも知っておきましょう。

「英語が得意」「英語を勉強するのが好き」と思われているならCRA、「英語は苦手」「できれば英語を勉強したくない」と思われているならCRCを選ばれると良いでしょう。


(CRAには英語力がどれぐらい必要なのでしょうか?)

(治験コーディネーターは英語を使いますか?)


7)選考の通過しやすさで選ぶ

! 不採用になるのが嫌ならCRC !

看護師はCRAよりCRCのほうが選考に通過しやすいです。

CRCは看護師の経験を大いに活かせる職種です。CRCが働く場所は看護師と同じ病院やクリニックですから、治験を行うためにどの部署と調整すれば良いかを知っています。また、被験者の対応をするときに患者様と接してきた経験をそのまま活かせます。CRCと看護師の相性は抜群に良いです。

しかし、CRAはCRCほど看護師の経験を活かせない職種です。CRAが働く場所は看護師に馴染みのない製薬会社やCROですから、治験を行うためにどの部署と調整すれば良いか分かりません。また、患者様と接してきた経験をそのまま活かせる機会はありません。

実際に看護師からCRAへ転職された方の多くは「看護師の経験はほとんど活かせなかった」とおっしゃっています。

CRCへ転職された看護師は、「CRCの選考は看護師の3倍ぐらい難しい」と感じている方が多いです。そのCRCの選考よりさらに難しいのがCRAです。

看護師からCRAへ転職されるなら、「後にも先にもCRAへ転職するときより難しい選考はない」ぐらいの覚悟を持って挑戦されると良いでしょう。


(CRAの転職難易度について)

(CRCとCRAになるのでは、どちらが難しいですか?)

(CRCの選考は看護師と比べて何倍ぐらい難しいのでしょうか?)

(看護師からCRAへ転職した時にとまどうこと)


8)勉強の得意不得意で選ぶ

! 勉強が苦手ならCRC !

CRAが扱う書類は、治験実施計画書や治験薬概要書など種類が多く内容も複雑です。CRAはその書類を正確に素早く理解し、医師やCRCに簡潔に伝えたり、質問を受けたら適切に回答することが必要です。そして、多数の複雑な書類を、正確に素早く理解する能力は、学力と比例する傾向があります。

CRCの主な業務は被験者や他の医療専門職の間にたち、治験がスムーズに進むように調整することです。臨床現場で上手に立ち回る能力は、必ずしも学力と比例しません。

実際にCRCの約4割が専門・短大卒です。それに対して、専門・短大卒のCRAは1割以下です。また、CRAの約半数は6年制の大卒か院卒です。専門・短大卒の看護師が応募できる求人は少ないです。

大卒の看護師であっても、薬剤師や修士卒のCRAと一緒に仕事をするときは、ついていけるか不安を感じる方が多いです。専門・短大卒ならなおさらです。実際にCRAの研修中に「周りの人ができる人ばかりで、この仕事を続けていける自信を無くした」と感じて、早期に退職される看護師が一定数いらっしゃいます。

勉強が得意なら、CRCとCRAのどちらを選ばれても構いません。しかし、勉強が苦手ならCRCを選ばれると良いでしょう。

ただし、専門・短大卒であっても、「英語力が高い」「CRCの経験がある」「高校の偏差値が60以上」などの場合は、CRAとしても活躍できる可能性がありますので、積極的に挑戦されても良いでしょう。


(CRAになるのに大卒じゃなくても大丈夫ですか?)

(CRCになるのに学歴は関係ありますか?)

(CRAの仕事についていけないという理由で退職された方はいらっしゃいますでしょうか)


9)やりがいの実感しさすさで選ぶ

! 人との関わりや感謝の言葉を通して、喜びややりがいを実感したい人はCRC !

CRCは被験者と接するため、治験薬の効果を自分の目で見ることができます。治験薬の効きめが大きければ被験者はとても喜ばれますし、感謝の言葉ももらえます。CRCが「この仕事をやっていて良かった」と思える瞬間です。

しかし、CRAは被験者と接しないため、治験薬の効果は書類を通して間接的に見ることしかできません。治験薬の効きめが高くても、被験者から「ありがとう」と言われることもありません。そのため、CRAはCRCよりもやりがいを実感しにくい職種と言えます。

仕事のやりがいは、被験者が喜ぶ姿を見る以外にもたくさんございますが、CRAの業務内容は総じて成果が見えづらいため、やりがいを実感しにくいです。

喜びややりがいの実感しやすさを重視したいなら、CRCを選ばれると良いでしょう。


(CRCのやりがい)

(やりがいが大きいのは看護師と治験コーディネーターのどちらですか)

(CRAのやりがい)


10)宿泊を伴う出張の可否で選ぶ

! 宿泊を伴う出張ができないならCRC !

多くのCRAは月に数回程度、全国の医療機関へ訪問して業務を行っています。東京や大阪に住んでる方であれば、北海道・東北や九州・四国にある医療機関へ訪問する必要があるときは、宿泊を伴う出張が必要になる場合が多いです。仕事の状況によっては連泊になることもあります。

それに対して、CRCは宿泊を伴う出張は基本的に発生しません。

「ペットを飼っている」「小さな子どもがいる」「介護が必要な祖父母がいる」「彼氏と離れたくない」「ホテルに一人で泊まるのは避けたい」などの理由から、数日間に渡って家を留守にできない看護師が、CRAへ転職することは難しいと言えます。

「家を留守にできない」「仕事で宿泊することは避けたい」と思われているなら、CRCを選ばれると良いでしょう。


(CRAは月に何回ぐらい出張するのでしょうか)


11)お住まいの都道府県で選ぶ

! お住まいが東京・埼玉・千葉・神奈川・大阪・兵庫(・福岡・愛知・岐阜)以外ならCRC !

CRAは在宅勤務を利用しやすいとはいえ、週に数回はオフィスへの出社が求められることがほとんどです。そのため、地方にお住まいの看護師がCRAへ転職することは難しいです。

数年以上の在籍期間がある方CRA経験者であれば、地方に住みながらCRAとして働き続けることが可能な会社も少しずつ増えていますが、CRA経験のない方がすぐに完全在宅で勤務することはできません。

しかし、CRCなら治験が行われている病院さえあれば、地方でも働けます。

東京周辺や大阪周辺(まれに福岡や名古屋)に住んでいない方は、CRCを選ばれると良いでしょう。


(地方在住者ですがCRAへ就職できますか?)

(地方はCRAの求人が少ない?)


12)価値観で選ぶ

! 合理性を重んじる人はCRA、感情を大切にする人はCRC !

CRAが一緒に仕事をする人は、やるべき仕事をたくさん抱えている医師やCRCです。そのため、CRAは「要点を簡潔に伝えることが何よりも重要だ」という、合理性を重視する価値観をもちやすくなります。CRAにとって、効率の追求や、生産性の向上は最優先事項です。

それに対して、CRCは時間に余裕のある被験者とも接して仕事をします。被験者は合理性よりも、気持ちや想いなどの感情を大切にしている方が多いです。その結果、CRCは「人の気持ちを尊重して行動することが何よりも重要だ」がという価値観をもちやすくなります。

CRAはドライ、冷静、理性的な人が、CRCはフレンドリー、親しみやすい、優しい人が向いていると言えます。

合理性はとても重要だと考える人はCRAを、感情を大切にしたいと考える人はCRCを選ばれると良いでしょう。

------------

<役に立つ記事>

(CRAとCRCの違い)

(CRCとCRAの違い)

(CRAとは)

(CRCとは)

(CRCとCRAになるのでは、どちらが難しいですか?)
Q
CRCとCRAを同時に応募したほうが良いでしょうか?
A
どちらか片方に絞って応募されたほうが、転職活動を効率的に進められます

CRCとCRAを同時に応募されるより、どちらか片方に絞って応募されたほうが、効率的に転職活動を進めることができます。

例えば、A社のCRCとB社のCRCの求人へ同時に応募された場合、用意する応募書類はCRC用に1種類で済みますし、A社とB社を比較しながら志望動機を作成できます。

それに対して、A社のCRCとC社のCRAの求人へ同時に応募されますと、CRCとCRA用に2種類の応募書類を作成する必要があります。また、A社に向けた志望動機を作成するためにCRCを募集しているB社も調べて、C社に向けた志望動機を作成するためにCRAを募集しているD社も調べる必要があります。

つまり、CRCとCRAへ同時に応募されると、どちらか片方に絞って応募するより、およそ2倍の手間がかかることになります。

その結果、CRCとCRAのどちらか片方へ応募するより、CRCとCRAへ同時に応募されるほうが準備不足になりやすく、「仕事内容が理解できていない」「志望動機が曖昧」「企業研究が足りていない」などの理由で不採用になりやすくなると言えます。

ですから、CRCかCRAのどちらかに絞って応募されたほうが、選考に通過できる可能性が高くなります。

CRCとCRAの選考難易度を比べた場合、MR以外の薬剤師・看護師・臨床検査技師などは、CRAのほうが難しい場合が多いです。そのため、薬剤師・看護師・臨床検査技師などは、まずはCRAに絞って転職活動を行い、残念ながら主な応募先が全て不採用になってしまったら、応募先をCRCへと切り替えて転職活動を続けられる方が多いです。
Q
CRAに向いているのはどのような人?
A
折衝スキルのある人が向いている

CRAは人当たりの良さも必要ですが、それ以上に医療機関との交渉力が必要になります。医師も忙しいですし、治験にあまり協力的ではない医師もいらっしゃいます。ライバルの製薬会社からも別の治験の依頼をお願いされているかもしれません。そのような状況のなかで、CRAは医療機関と医師に協力していただいて、計画書で定められた症例数を期日までに集めなければなりません。

仮に医師が協力してくれないとなりますと、CRAはお手上げですから、上長の力を借りて施設を訪問して頭を下げることになります。いちCRAとしては、自分の評価が下がるためそのような状況はできるかぎり避けたいところです。医師の立場になって考えて、医療施設の状況を正確に把握しつつも、主張するときは主張していく、いわゆる折衝スキルがある人が向いていると思います。

性格は不真面目よりはまじめなほうが向いていると思いますが、CRAにも色々な性格の方がいらっしゃいますので、一概にこの性格が有利だとは言えないと思います。

勉強はできるにこしたことはないと思います。CRAの仕事についていけないと辛いです。特に外資系は「仕事ができない人」というレッテルを一度貼られてしまうと、そこから盛り返すのはかなり難しいと思います。
Q
看護師からCRAへ転職した時にとまどうことを教えてください。
A
看護師からCRAに転職した時のとまどい、CRCとCRAの違い。

看護師からCRAへ転職したものです。

看護師からCRAに転職した時にとまどうことは、まずは自分が看護師として扱われないことでしょうか。看護師の資格をとって、色々経験を積んできたのに、看護師としての資格や経験を評価される場面はほとんどなく、ただの新人として扱われます。そのため、看護師としてのプライドを維持することはできません。もちろん看護師として習得してきた技術を発揮する場面はありません。看護師ではなく、ただの一般社会人となります。

CRA未経験者の場合、最初に導入研修があります。覚える量が多いうえに、試験に合格しないといけないので、想像以上に大変です。周りは薬剤師さんが多いので、自分より勉強ができそうに感じてしまうと、仕事を続けていけるか不安を感じることもあります。

仕事でとまどうことは全てと言っていいと思います。逆にとまどわないことは「一つもない」と言っても良いぐらいです。看護師の時とは仕事内容が全く異なるため、確かに医師とのコミュニケーション経験や疾患の知識は役立ちますが、役に立つ気もすると感じるぐらいで、実際は看護師の時と話す内容が違うため、役に立たないと言っても良いと思います。着る服から持ち物、通勤方法から挨拶、出社してからの時間の過ごし方から全て異なるため、全てにとまどうと言えます。

CRCとの違いはCRCは病院の職員ですが、CRAは製薬会社の職員です。病院にどのような患者様がいるかを把握していて、患者様との対応をする人がCRCです。つまり、CRCは病院と患者様のスペシャリストです。CRAは治験を行うために、製薬会社のどの部署と調整すれば良いかを把握しており、もちろん治験薬の性質や組成にも精通しています。つまり、製薬と薬のスペシャリストがCRAです。
Q
CRA未経験です。応募の時期によって合格率に差はありますか?
A
基本的に中途採用の場合は応募時期による差はないでしょう

CROの場合ですと、大型プロジェクトの受託を予定している場合は不定期に大量採用を行うことがありますので、うまくその時期に応募が合致すれば、採用されやすくなるでしょう。

いわゆる新卒採用ではなく中途採用の場合、季節などの応募時期による違いによる採用のされやすさには差はないと思います。

ただし未経験者の場合は、採用後の基礎教育の時期も重要です。4月の応募ということであれば、採用されるのは早くて6月以降でしょうから、少なくとも新卒採用者の基礎教育とは時期がずれます。

上記のような点をどのように考えるのかは会社によって違いますが、4月応募だから特に有利だということもなさそうです。
Q
PVからCRAへの転職は可能でしょうか
A
担当している領域が市販後医薬品か治験薬かによって、CRAへの転職難易度は異なる。

PV(安全性情報担当者/安全性情報管理担当者)として担当している領域が、市販後医薬品か治験薬かによって、CRAへの転職難易度は異なります。

PVとして市販後医薬品を担当している場合、CRAへの転職はやや難しくなる可能性が高いです。

その理由は、必要とされる法規制の知識がGVPに関するものであり、主にやり取りする相手がMRや一般医師であること、そして扱う書類は医薬品安全性情報報告書や医薬品の添付文書など、医薬品開発や治験に直接関連しないものが多いからです。

一方で、PVとして治験薬を担当している場合、CRAへの転職はしやすくなる可能性が高いです。

その理由は、必要とされる法規制の知識がGCPに関するものであり、主にやり取りする相手は治験担当医師やCRA、CRCであること、そして扱う書類は有害事象報告書や治験実施計画書、治験薬概要書など、医薬品開発や治験に直接関連するものが多いからです。

質問者様の英語力や学歴、専攻分野、コミュニケーション力やCRAへの意欲の高さなどによっても、CRAへの転職のしやすさは異なりますが、PVとして担当している領域が、市販後医薬品か治験薬かによって、CRAへの転職のしやすさが変わることを知っておきましょう。


<役に立つ記事>

(CRAとPVのどちらがオススメでしょうか)

(CRAとは)

(CRAの仕事内容とやりがい)

(PV・安全性情報担当者の仕事内容)
Q
CRO業界の魅力について教えて下さい。
A
今後も順調に成長していくと思います

CROは製薬メーカーの下請けのようなイメージをもたれる方もいますが、現在のCRO、特に大手は大手製薬メーカーをしのぐ従業員数となっており、教育体制も充実しています。

なぜ、今後もCRO業界が順調に成長していくかというと、製薬メーカーは今までの低分子薬を中心とした開発から、生物学的製剤、再生医療製品など、新薬の開発難易度が高い分野へと移行しています。

そうなると臨床試験の中止率が高くなるため、以前に比べて臨床試験関連の人員需要が安定せず、どうしても業務量に波が出てきます。そのような人員需要を的確に補うためにCROの皆さんが活躍しています。

また製薬メーカーの中には、自社でCRA(臨床開発モニター)を抱えずに、特定のCROと提携してグループ会社のように業務を進めているところもあります。

日本は欧米に比べて全体の委託率が低くなっていますので、今後もCROへの受託率は伸びていくと思われます。
Q
CRAのカバンについて
A
ビジネスバッグは入社後に購入したほうが間違いがない

これから研修ですよね。でしたら、ビジネスバッグは入社後に購入したほうが良いと思いますよ。先輩などと話す機会がたくさんあるはずですから、色々と聞いてからきちんとしたものを購入してはいかがでしょうか。入社して1ヶ月間ほどは、面接時に持参したバッグを使えば良いと思います。

PCやタブレットは常時携帯、書類もどっさりあるため、たくさん中身が入るものが良いと思います。

どうしても入社前に購入したいとのことでしたら、人事に電話をしてアドバイスをもらってください。間違って変なバッグを買ってしまったら悲惨ですよ。
Q
新卒で製薬の開発職へ就職するときの難易度を教えて下さい。
A
CRO業界ならコミュニケーション力があれば就職できるチャンスはある

現在、製薬会社で開発職に携わっているものですが、製薬会社の開発職の競争倍率はかなり高く、薬学部であっても中堅私大では、説明会以降のステップへ進むことは難しいと思います。大学の成績の自信もなさそうですから、中小の製薬会社も難しいでしょう。

どうしても開発職に携わりたいようでしたら、製薬会社ではなくCRO業界での就職を目指されると良いと思います。

COVID-19の影響が気になりますが、CROは製薬会社よりも難易度が下がりますので、コミュニケーション力に長けていると判断してもらえば、いくつか応募先では面接へと駒を進めることもできると思います。
Q
男性の専門卒の看護師です。CRAへ転職は可能でしょうか。
A
大丈夫だと思います。

知人に元看護師のCRAがいます。

彼を見る限り、経験がなくてもCRAになれると思います。看護師や薬剤師などの医療系の資格を持っている人が多いようです。学歴も専門卒の人もいらっしゃるみたいです。知人は外資系で働いていますが、特に英語が得意だったというわけではなく、仕事を通じて英語力を身に着けていったようです。ですので質問者さんにもチャンスがあるのではないかと思います。

仕事は毎週のように出張があるようで、月に2〜3回は飛行機の乗っているようです。よくLINEでメールが来ますが、常に新しい場所にいるイメージですね(笑 ですので、全国を飛び回りたい看護師さんにとっては面白いかもしれません。ただ、若いうちは良いと思いますが、年をとった後はどうするんだろうと思ったりもします。きっと何か方法があるのでしょうが・・・。
Q
英語力は一般の人よりもありますが、ブランクもあります。CRAへ転職できますか。
A
ブランクに見合うだけの経験やスキルを得られたかどうかが鍵だと思います

こんにちは。素人意見ですが少しでも参考になれば幸いです。

私も元看護師で、退職後通訳の養成学校に行き半年のブランクの後にCROへ転職活動を開始しました。就活開始時点のTOEICスコアは質問者さんより少し高い程度でした。

私自身も勉学のためとは言えブランクがあったことを気にして、説明会等で様々な企業の採用担当者にブランクが選考に響くことはあるか尋ねましたが、ほぼ皆さん口を揃えて「目的があったのであれば気にしない」とのことでした。面接時もブランク中のことは聞かれましたが、勉学に励んでいたことを伝え結果も出ていたので複数社から内定をもらいました。

ただ、名指しは避けますが唯一、某大手外資系は書類選考で落ちました。

理由は大体以下でしょう
・CRAに英語はマストじゃないのになぜブランクを作ってまで語学学校に行く必要があったのか疑問がある(実際に採用担当がそう言っていたらしい)
・看護師はすぐ辞めるという印象が採用担当にあるので、そもそもブランク自体がネックになったのでは(転職エージェントからそう言われた)
・大手のため英語力が高い人は必然的に集まるので、英語力だけではアピール材料としては薄く、わざわざブランクのある看護師を採用するメリットがない(私自身の予想)

一年ほど留学の後に看護師からCRAに転向する人自体は多いそうですが、そういった人に対して「英語ができるという理由だけでCRAに応募してるのでは」と懸念を持つ採用担当も少なからずいるのは事実のようです。

質問者さんの場合ですが、「2年というブランクに見合うだけのスキルや経験を得ており、就業後に活かせる」と判断されれば十分チャンスはあると思います。

ただ、ストレートな言い方をすれば、同じスコアを一年以内で達成する人もいるので、2年かけて得られたものがTOEIC800点台だけだと、本来ならプラスになる英語力がむしろマイナスに見られかねません。

特に看護師はビジネスマナーも文書能力も低いと評価されがちで、そこから2年仕事をしてなかったとなると、厳しい目で見られるのは覚悟した方がいいと思います。

ただ私が就活をしてきた中で、ブランク期間という数字よりも、ブランク中に何をして何を得てきたかに目を向けてくれる企業が多かったのも事実です。

ブランクを作ってでもどうしても留学がしたかった、どうしてもCRAになりたい、留学で得たことはこんな風に将来役立つといった理由に納得感を与えられれば、十分チャンスはあるので積極的に応募してみることをお勧めします。
Q
新卒でCRAになるなら検査技術科学と理学部化学科のどちらが良い? CRAとして働くときに臨床検査技師の資格は役に立つ?
A
臨床検査技師の資格は役に立たないと思います。

CRAとして長く働いていましたが、臨床開発の仕事をするときに臨床検査技師の資格を持っていても役に立つことは一切ないと思います。

臨床検査技師さんは色々な検査をする専門的な職業だと思いますが、CRAが検査をすることはありません。何かを勘違いされていらっしゃるのでは??

開発職に就きたいなら理系修士か薬剤師の道を進むべきです。臨床検査技師は完全に畑違いだと思います。
Q
40代でもCRA(臨床開発モニター)になれますでしょうか。
A
難しいと思います。

明らかに難しいと思いますよ。

年齢的にもご経歴的にも難しいのでは?今から学校に行っても無駄になるだけです。残念ですが諦めましょう。
Q
理系大学院生(臨床検査技師)です。CRA(臨床開発モニター)になるには臨床経験を積んだほうが良い?臨床経験を積まないほうが良い?
A
新卒でチャレンジした方がいいのでは?

外資製薬会社で開発職をしています。

まず回答をすると、あなたの希望次第です。

croの実態は知りませんが、製薬会社で中途の臨床検査技師のキャリアが評価されることはありません。むしろ開発職としては出だしが遅れた分不利です。croでも同じだと想像します。

国立とおっしゃるのが旧帝大レベルだと仮定して、製薬会社の開発への就職について「新卒であれば可能性はゼロではない、既卒の可能性はゼロ」「croへの就職について、新卒であれば就職の可能性は十分にあり、既卒は簡単ではない」

というところでしょうか?
Q
CRAの服装について
A
会社によって異なりますが・・・。

外勤はスーツ、内勤はビジネスカジュアルのところが多いです。医療機関へ派手なスーツを着ては訪問できませんので、ベーシックな色合いのスーツを複数持っていると良いと思います。3着ぐらいあれば足りると思いますよ。
Q
CRAは内勤の時に主にどんな仕事をしているのでしょうか?
A
各種ドキュメントの作成をはじめ、多くの業務を実施している

担当している試験の状況や、その方がリーダークラスなのかそうでないのかにもよりますが、CRAは内勤時にもたくさんの仕事をこなしています。

まずはなんといっても「モニタリング報告書」の作成が挙げられます。またそれ以外にも、治験実施計画書(案)、同意説明文書(案)のレビュー、医療機関に治験実施を依頼するための各種ドキュメントの作成、治験実施医療機関情報の管理、訪問時説明資料を含む治験関連資材の作成、データクリーニングの打ち合わせ、など多くの業務を実施しています。

特に試験の立ち上げの時期は、並行して様々な業務を実施するので、忙しくなることが多いです。
Q
新卒でCRA(生命科学系の中堅私大)
A
四年生でも大丈夫だと思います。

私も質問者さんと同じ四年生で、地方の公立に通っています。また、CROをメインで就活をしています。

実際に私も不安でしたが、CRAの内定を頂くことができました。

他にも目を向けるのはいいと思いますが、一社一社しっかりと企業研究をして臨んだ方がいいと思います。

頑張ってください。
Q
システムエンジニアからCRA(臨床開発モニター)へ転職できますか?
A
CRAは難しい

CRAは医療・生命科学のバックグラウンドがないとほぼ無理かと思います。

臨床開発でもCRA職ではなくデータマネジメント、統計解析部門でしたらチャンスはあると思います。
Q
看護師1年目からCRA(臨床開発モニター)への転職は不利ですか?
A
明らかに不利です。

看護師経験1年未満でCRA(臨床開発モニター)へ転職できる可能性は残念ながら低いです。応募できても選考に通過できる可能性は低いため、やむを得ない事情で退職される方、もしくはご経歴がとても秀でている方以外は転職活動をすることをお勧めしません。

質問者様のご経歴を拝見しますと、公立総合病院の外科病棟にて病棟看護師として働かれていらっしゃると書かれていますので、残念ながらご経歴が有利とも言えなさそうです。大学病院と同等レベルの病院で働かれていたり、英語が得意な看護師さんなら、ひょっとすると、もしかしたら通過できるかもしれません。

看護師と異なり薬剤師さんは大学に6年であることもあり、1年目であっても看護師より通過しやすくなります。あくまでも看護師より通過しやすくなるだけであって、不利であることに変わりはありません。

看護師に企業が求めていることなどは以下の記事などもご参考にしてください。


臨床経験もしくはMR経験が1年しかありませんがCRA(臨床開発モニター)に応募できますか?
臨床経験もしくはMR経験は何年ぐらいあると良いしょうか?


CRA(臨床開発モニター)の選考倍率・難易度・合格率はどれくらい?


CRAの転職難易度について(看護師)


CRA(臨床開発モニター)へ転職しやすい資格ランキング
Q
MRからのCRAへの転職の際に医療系の資格はあったほうが良いですか。
A
必ずしも医療系の資格が必要だとは限りません

MRからCRAに転職する際には、医療系の資格は必ずしも有利になりません。それよりもまずはMRとしての経験を多少おおげさでよいので、しっかりとアピールしましょう。

MR経験があり、認定資格も持っているということは、CRAとして業務のする際の基本的な医学薬学知識、業界の一般常識、コミュニケーション力は既にあるとみなせますから、あとは職務経歴書や面接で、MR経験を軸に、ポテンシャルをアピールすることになります。

職務経歴書にMR時の担当疾患領域、担当エリア、担当施設の規模や数、薬剤数について十分に記載します。

例えば、あなたが頻回訪問や的確な説明会開催などで、担当医療機関の処方実績をアップさせた経験があるとするならば、しっかりと記載しておくべきです。もちろん、処方実績アップは面接でもアピールしてよいでしょう。
Q
専門卒看護師2年目 CRAに転職をしたいです
A
東京で転職活動してみてはいかがでしょうか?

CRAへ転職する際にCRCの経験や高い英語力があると有利にはなりますよ。とはいえ、未経験から愛知県で就業するのはなかなか難しいので、東京も視野に入れて考えていかれると良いと思います。

英語力とか、コミュニケーション力が極めて高いとか、何かアピールできるものがあれば別かもしれませんが、専門卒の医療資格者ですと、CRC経験を積んでからCRAへ転職するのが今は一般的になっていると思います。あとは小さな会社を狙っていくとかですね。がんばって下さい。
Q
地方在住者ですがCRAへ就職できますか?
A
難しいと思います。

地方でCRAとして働き続けるのは難しいと思います。在宅勤務ができると言っても、会社へ通勤できるなどの条件が設定されているはずです。例えば、秋田県に住んでいて東京の会社に採用されることは難しいと思います。

会社へ通勤できない期間が1~2年などの一時的なら、その間だけ在宅ワークを許してもらえることもあるようです。

詳しくは就業規則を見てみないと分かりませんが、私の会社では「居住地は原則として当所属事業所に通勤できる範囲(在来線で2時間以内または100km 以内を目安)に限る」となっています。
Q
CRAの仕事についていけないという理由で退職された方はいらっしゃいますでしょうか。
A
研修中に脱落しました。

看護師からCRAへ転職しましたが、研修中に退職しました。理由は周りの人ができる人ばかりで、この仕事を続けていける自信を無くしたからです。

私は偏差値50以下です。周りは60以上の人ばかりで院卒の方もたくさんいます。早、研修中に私にはこの仕事は無理だと研修に悟りました。覚えていくスピードや日常会話が違いすぎます。無理なものは無理です。

現在は看護師に戻って楽しく仕事をしています。
Q
CRAの採用について(学歴、薬剤師資格の有無)
A
新卒でCRAとして働いています。

新卒でCRAとして働いています。

以下に手短に回答いたします。

薬剤師は多いですが、理系の院卒の方のほうが多いです。
4年制薬学系の方も少しはいらっしゃると思います。
新卒の場合は院卒が主です。
Q
CRAになって結婚して家事との両立は可能ですか?子供が生まれてもCRAとして仕事復帰できますでしょうか?
A
CRAは女性が無理なく将来設計ができる数少ない職種と言えます。

>CRAになって結婚してCRAと家事との両立は可能ですか?
>子供が生まれてもCRAとして仕事復帰できますでしょうか?

可能です。

家事との両立だけでなく、育児との両立も問題ありません。事実、大手CROや製薬会社は育休後の社員の復帰率が90%以上になっています。

育休後は働き方が外勤から内勤中心へと変化します。また、フレックス制度や時短制度が利用できるうえ、在宅勤務や有給の取得のしやすさとも相まって、育休後の復帰も容易です。

>仕事復帰が難しいのであれば子育て中でも働けると言われているCRCにこのまま転職した方が良いのかな?とも考えております

お住いが東京にあるのでしたら、CRCよりもCRAのほうが子育てとの両立がしやすいと思います。事実、繰り返しになりますが、CRAのほうが育児復帰率は高いです。これはCRCよりもCRAのほうが育児と仕事が両立しやすいことを意味します。

>もしくは子供が生まれるまではCRAで働いて出産後CRCに転職等も考えていますが、そう上手くはいかないですかね?

CRAとして一人前になっていれば、CRCへ転職する必要はありません。事実、出産後にCRCへ転職するCRAはほとんど存在しませんん。CRCへ転職する方は地方などへ引っ越しをされる方ですので、そのあたりを混同されているとお見受けします。

MRと異なりCRAは女性が長期的に働ける環境がある数少ない職種です。ですので、機会があればCRAへの転職を積極的に検討されると良いと思います。ただし、MRからMRへと転職するのと異なり、MRからCRAへの転職は決して簡単ではありませんので、きちんとした準備をしてから挑戦してみてください。
Q
CRAは月に何回ぐらい出張するのでしょうか。
A
週1〜2回程度です

プロジェクトによります。現在は週1〜2回程度出張があります。

医師への情報提供、エントリーのお願い、また被験者様がしっかり治験を進められているかを確認するためのカルテ閲覧、治験薬の管理等のため等に医療機関を訪問します。

内勤業務のほうが割合としては多いですが、出張を楽しめる性格の方が得だとは思います。
Q
卒業後すぐに看護師から臨床開発モニターに就職可能かどうか。
A
中途で入社される方が多いと思います。

社内に看護師資格を持っている方は何人かいらっしゃいますが、みんな臨床経験を積んでから転職しておられます。臨床経験があったほうが、疾患、カルテ、院内体制等理解しやすい部分も多く、CRA業務でも役立つため、一度臨床で働いてから転職される方が多いように思います。
Q
未経験からCRAへ転職する前に英語学校へ通ったほうがよいでしょうか。
A
CRAになってからでも大丈夫です

もちろん英語力があるに越したことはありません。しかし、未経験でCRAになるのであれば、年齢的な制限がつきまといますので、そこで時間を費やしてしまうのであれば、早めに転職活動を進めることの方が重要だと思います。

実際の業務の中で求められる英語力は、まずReadingとWritingです。グローバル試験にアサインされますと、日常的に英語でモニタリング報告書を作成するので、ReadingとWritingが苦手ですとそこで苦戦します。

そして、使用する英語も一般的なものではなく治験用語や医療用語が多いので、勉強される際は英語の医学文献を読むなどして、医療用語に慣れておくといいかと思います。英会話の能力が求められるのは、ある程度昇進をしてからになると思います。

実際、英語が苦手な方もたくさんいらっしゃいます。もちろんできた方が業務スピードが上がるので良いのですが、英語がすべてではないと思いますよ。CRAの業務を日々こなしながら、英語の勉強を進めていくことでも、問題ないと思います。
Q
治験国内管理人(ICCC)に携われるのは入社して何年目?
A
入社1年目から携わることができる場合もあります。

CRA未経験の方でも、入社1年目からICCC(治験国内管理人)の部署に配属されることがあります。

配属される方の傾向は特にありませんが、英語力が低くても問題ない場合が多いです。面接での評価や応募のタイミングなど、運に左右される要素が大きいです。

ICCCの部署は、ライセンス管理や承認申請などの薬事コンサル業務と、モニタリングなどの通常業務の部署に分かれていることが一般的です。CRAが薬事コンサルの部署に配属されることはほとんどありませんので、ICCCの部署に配属されたとしても、CRAが担当する業務は一般的なグローバル試験の部署に配属されたときと基本的に変わりません。

ICCCの依頼先はバイオベンチャーなどが中心で、試験の規模が小さい場合が多いです。そのため、ICCCの部署にCRAが配属された場合は、主に小規模なグローバル試験を担当することになります。

ICCCの案件数は、以前はアメリカやヨーロッパに拠点がある外資系CROが中心でした。しかし、近年は大手の内資系CROも海外の製薬メーカーに直接営業を行い、多くの案件を受注しています。そのため、外資系CROだけでなく、大手の内資系CROでもICCCの経験ができます。

逆に外資系CROの場合は、米国で大半の薬事コンサル業務が終わった試験が日本支社へと送られることがあります。そのため、内資系CROのICCCのほうが薬事コンサル業務が多いと言えるかもしれません。また、ICCCには日本の治験状況に詳しいことが求められるため、グローバル試験が中心であるCROよりも、内資系CROのほうが適していると言える場合もあります。

ICCCに限らず、薬事コンサル業務に携わるためには、CRAとしての経験が豊富であることはもちろんのこと、医薬品に関する日本市場の知識や法律や規制の知識が必要です。そのため、入社してから10~20年以上先のことになるかもしれません。頑張ってください!


以下の記事も参考にしてください。

(ICCC(治験国内管理人:In Country Clinical Care-taker)とは)

(臨床開発のプロセスと担当者)

(CRAのキャリアパスやキャリアプラン)
Q
病院薬剤師からCRA(臨床開発モニター)への転職
A
新卒で目指すべきだと思います。

薬剤師からCRAに転職した者です。臨床経験をCRAの業務に生かすことはもちろんできますが、モニタリング業務のごく一部に過ぎません。それならば少しでも早くCRAとして経験を積んだ方が、今後のキャリアを考える上でもいいかと思います。

私は3年間薬剤師として働いた後にCRAへと転職しましたが、薬学出身の同い年の社員(新卒でCRAとなり、現在CRA4年目)との差はかなり大きく感じます。

そうは言っても薬剤師免許を取る以上、臨床は経験してみたいものですよね。私の場合、薬剤師として患者さんと接することができた分、新薬開発の重要性を身をもって感じることもできました。

転職時の年齢なども考えますと、病院薬剤師として臨床経験を積むなら長くても2〜3年くらいだと思います。
詳しくはこちら
みんなの質問と回答
IQVIAサービシーズジャパン
リニカル Linical
CROのカジュアル面談
イーピーエス
ICONクリニカルリサーチ
IQVIAサービシーズジャパン

転職サポート申し込みはこちら

ステップ1
まずは申し込み。入力は1分で終わります。
ステップ2
希望にマッチした求人情報を提供します。
ステップ3
書類選考・面接
ステップ4
内定・入社
入社後もずっとサポート!
転職相談に申込む

年収査定年収査定はこちら

  • 転職を考える際、最も重要な条件の一つは給与です。

    CRA(臨床開発モニター)への転職を考えている方々にとって、自身のキャリアや経験がどの程度評価されるのか、気になることでしょう。

    こちらでは、あなたのプロフィールに基づき、CRA(臨床開発モニター)へ転職した場合の年収を予測します。
年収査定はこちら

合格予想合格予想はこちら

  • 「社会人経験が少ない」「転職回数が多い」といった理由で、選考に通過できるか不安になり、応募をためらう方も多いと思います。

    こちらでは、あなたのプロフィールに基づき、CRA(臨床開発モニター)に応募した場合の書類選考の通過率や面接の合格率を予測します。
合格予想はこちら

掲示板掲示板で質問をする

  • 些細な悩みや、ふとした疑問がある場合は、掲示板で気軽に質問しましょう。

    面倒な登録は必要ありません。匿名で簡単に質問できます。多くの人の協力を得て、あなたの疑問を解決しましょう。

    CRA(臨床開発モニター)や人事担当者などの専門家が回答いたします。
みんなに質問をする
CRA(臨床開発モニター)の掲示板
転職成功事例
履歴書・職務経歴書自動作成ツール
CRA(臨床開発モニター)の口コミ
CRA(臨床開発モニター)の新着求人メール

お気に入り

閲覧履歴

検索履歴

CRCばんく

PAGE
TOP