大阪と東京ではCRA（臨床開発モニター）はどちらが...

CROに限っていうと、大手CROは東京、大阪の両方に拠点を置いている場合も多く、どちらであっても特に遜色はないと思います。

ただし将来的に製薬メーカーへの転職を考える場合は、やや東京の方が求人数の観点で有利でしょう。

大手内資を中心に関西に本社機能を持つ製薬会社も多数ありますが、大手内資は昨今は求人を絞り込んでおり、将来的に製薬メーカーでのキャリアアップを想定しているのであれば、新興外資や中堅内資を含めて相対的に求人数が多い東京が有利かと思います。

一概には言えませんが、一般的には以下のような点が考えられます。

・CRAの勤務先となる製薬企業やCRO（医薬品開発業務受託機関）の本社やオフィスは、東京に集中している傾向があります。そのため、東京で働くことで、社内で人脈を広げたり、社内公募を活用したりする機会が増える可能性があります。

・一方で、東京以外に本社を構えている製薬企業もあります。例えばイーライリリーは神戸に本社がありますが、東京オフィスも本社と遜色なく発展しており、多くの部署が揃っています。そのような場合は、東京勤務でもキャリア形成に差し支えないと考えられます。

・CRAは外勤が多い職種ですので、交通の便や治験施設の数も重要な要素です。東京では電車やバスなどの公共交通機関が充実しており、治験施設も多く存在します。大阪でも交通網や治験施設はそれなりに整っていますが、規模や数では東京に劣るかもしれません。

・また、CRAの給与水準も地域によって異なります。「CRA（臨床開発モニター）」という職種で求人されている給与情報を分析した結果、「全国平均年収」は約600万円、「関西平均年収」は約550万円、「関東平均年収」は約650万円というデータが出ています。このことからも分かるように、関西よりも関東で働く方が給与面では有利だと言えそうです。

以上のことから、CRA（臨床開発モニター）としてキャリアを積みやすいかどうかは個々の状況や希望によって異なりますが 、

・社内人脈やキャリアチェンジ
・交通利便性や治験施設数
・給与水準

という観点では 東京 の方が有利だと言える可能性が高いです。ただし、

・勤務先企業の本社所在地
・個人的なライフスタイル
・地域差以外の条件

なども考慮する必要があります。