看護師がCRA(臨床開発モニター)へ転職する際の注意点

看護師がCRAへ転職する際の注意点

看護師がCRA(臨床開発モニター)へ転職する時に注意すべき点を解説します。

看護師がCRA(臨床開発モニター)になれる確率は、決して高くはありません。それはなぜなのでしょうか?また、どのようにすればCRA(臨床開発モニター)の選考に通過しやすくなるのでしょうか。

こちらでは、看護師がCRA(臨床開発モニター)へ転職する際に特に注意すべき点を「難易度」「失うもの」「応募書類」「面接」「退職手続き」の5つに分けて、徹底的にアドバイスしています。看護師の方は事前にこちらの記事に目を通して、CRA(臨床開発モニター)の転職活動に失敗しないように準備をしましょう。

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CRAの転職難易度CRAの転職難易度について

転職難易度が高いのにはきちんとした理由があるんです。

看護師がCRA(臨床開発モニター)へ転職するのは簡単ではない

CRAの転職に悩む看護師

まず看護師が知っておくべきことは、CRA(臨床開発モニター)へ転職するのは簡単ではないということです。過去に経験してきたどの転職よりも厳しい道のりになる可能性もあります。

なぜ、CRA(臨床開発モニター)へ転職するのが簡単ではないかを「病院と企業の採用に対する考え方の違い」「応募者のうち看護師の割合は1~2割」「CRA(臨床開発モニター)と他職種の合格率の違い」の3つの観点で見てみましょう。

採用に対する考え方の違い 看護師の応募者は1~2割 CRAの合格率の比較

病院と企業病院と企業の採用に対する考え方の違い

病院へ応募する場合、一部を除けば、応募すれば内定を取れることが多いです。なぜなら、病院は看護基準の都合上、一定数の看護師が常に必要だからです。

もちろん病院の採用担当者も良い資質を持つ看護師を採用したいのですが、人手不足で困っていることが常のため、とりあえず看護師であれば誰でも良いとなってしまう場合が多いです。特に夜勤ができる看護師が不足している病院などは、応募すれば即内定となることが多いです。

それに対して、看護師がCRA(臨床開発モニター)へ気軽に応募しても内定を取れることはまずありません。なぜなら、企業の採用の目的は「良い人材を採用する」ことだからです。CRA(臨床開発モニター)には看護基準はないため、仕事ができないCRA(臨床開発モニター)を雇って会社の赤字を増やす必要はありません。

選考で将来的に戦力になる資質がある人を採用するために、何人もの面接をするのが企業です。応募者は病院と異なり、募集人数の何倍もいることがほとんどです。

詳しくはこちら
看護師からCRAになる

病院と企業の採用の違い

看護師が内定までに必要な面接数

※50名のCRAばんくのクチコミ・アンケート調査データ、主要CROのヒアリング調査をもとに作成。

看護師出身の現役CRAの転職アドバイス1
限られた看護師のみ、CRA(臨床開発モニター)へと転職ができます。それを知ったうえで準備をしないと、なかなか内定を取ることはできませんよ。

看護師の割合応募者のうち看護師の割合は1~2割

CRA(臨床開発モニター)の内定を獲得するためには、面接官に他の応募者よりも良い人材だと思ってもらう必要があります。ところが、病院やクリニックへ応募した場合、他の応募者も看護師ですが、CRA(臨床開発モニター)では他の応募者が「薬剤師」や「MR」になります。

CRA未経験者の中途採用の応募者の内訳

※80名のCRAばんくのクチコミ・アンケート調査データをもとに作成(調査期間:2015年4月~2023年12月、有効回答数:N=80)。

いくら看護師と言っても、薬剤の知識では薬剤師には勝てませんし、営業力やビジネスマナーではMRに勝てません。そのため、看護師は応募の前から不利な立場にいると考える必要があります。

CRA(臨床開発モニター)へ転職しやすい資格ランキング

1位
CRC・治験コーディネーター(理系大卒・院卒/新卒入社)
2位
製薬会社MR(薬剤師)
3位
製薬会社MR(理系大卒・院卒)
4位
薬剤師(病院)
5位
薬剤師(調剤)、CRC・治験コーディネーター(理系大卒・院卒/中途入社)
6位
CSOMR(理系大卒・院卒)
7位
保健師(病院)看護師(大卒・院卒)※1、臨床検査技師(院卒)、獣医師
8位
製薬会社MR(文系大卒)
9位
臨床検査技師(大卒)、CSOMR(文系大卒)
10位
CRC・治験コーディネーター(専門・短大卒)、臨床工学技士(大卒)、医療機器営業(理系大卒・院卒)
11位
看護師(短大・専門卒)※1
12位
臨床検査技師(短大・専門卒)、臨床工学技士(短大・専門卒)、管理栄養士

※1 看護師の施設別の転職のしやすさは有利なほうから 大学病院>その他の基幹病院>>その他の病院>>>クリニックなど

看護師出身の現役CRAの転職アドバイス3
ライバルは薬剤師やMRになるんですね。治験コーディネーター(CRC)もいるようです。う~ん。これは一筋縄では内定を取れそうにありません。

合格率の比較CRAの合格率を他職種と比較してみよう

CRA(臨床開発モニター)に似た職種にCRC(治験コーディネーター)があります。CRC(治験コーディネーター)の合格率は病院・クリニックよりは、低いと言われていますが、そのCRC(治験コーディネーター)よりも合格率が低いのがCRA(臨床開発モニター)です。

合格率の比較

※200名のCRCばんく・CRAばんくのクチコミ・アンケート調査データをもとに作成(調査期間:2015年4月~2023年12月、有効回答数:N=200)。

看護師出身の現役CRAの転職アドバイス2
CRC(治験コーディネーター)への転職も難しいようですが、CRA(臨床開発モニター)への転職はもっと難しいのですね。これは前途多難が予想されますね。

メリット・デメリットCRAへ転職すると失うものがあることを理解する

看護師へさよならをする心の準備はできていますか?

看護師はCRA(臨床開発モニター)へ転職すると「患者様との接点がなくなる」ことを理解しておく

CRAへの転職によって得られるものと失うもの

CRA(臨床開発モニター)へ転職して早期に退職する可能性が最も高いのは看護師です。なぜなら、看護師は薬剤師やMRよりもCRA(臨床開発モニター)の仕事の面白さが分かるまでに時間がかかる傾向があるからです。

例えば薬剤師は薬の開発に携われる仕事内容に魅力を感じる方が多いですし、MRは前職の経験が役に立つため、違和感なくCRA(臨床開発モニター)の仕事に取り組めます。

それに対して看護師は、薬剤師ほど仕事に対して情熱を持てませんし、MRのようにスムーズに仕事に順応できません。そのため、看護師は仕事に順応するのにとまどってしまうことが多いです。

ですから、看護師はCRA(臨床開発モニター)へ転職すると「何を得られて何を失うのか」、そもそも「何のためにCRAへ転職するのか」を事前にきちんとイメージしておくことが大切です。

特に「患者様との接点がほぼなくなること」は、看護師にとっては未知の世界ですので、本当にCRA(臨床開発モニター)へ転職しても大丈夫かどうかを、今一度自分に問いかけてみましょう。

詳しくはこちら
看護師の評判・口コミ

メリット・デメリット看護師がCRAへ転職して得られるものと、失うもの

得られるもの

1
都心のおしゃれなビルでスーツを着て働ける
2
日本全国の医療施設を訪問するため、視野が広がる
3
一般社会で必要とされるビジネスマナーを身につけられる
4
英語を覚えらる
5
事務スキルとプレゼンテーションスキルが向上する
6
夜勤がなくなる
7
土日祝・年末・GWに休める

失うもの

1
患者様と接しないため、やりがいを感じる場面がなくなる
2
医療行為がないため、看護師としてのスキルが衰える
3
看護師としてのキャリアに空白ができる
4
看護師として働けなくなる可能性がある
5
資格が必要ない業務のため雇用の安定性が下がる
6
地方や家の近所で働けない
7
週2~3回のパートで働けない

看護師がCRAへ転職して得られるものと、失うもの

看護師出身の現役CRAの転職アドバイス4
患者様との接点がなくなることを寂しく思う看護師は多いです。CRA(臨床開発モニター)へ転職する前に、本当に自分がやりたいことは何であるかを確認しておくことが、CRA(臨床開発モニター)への転職を成功させるためには必要ですよ。

応募書類応募書類の作成について

MRや薬剤師に劣らない応募書類なんて作れるかしら?

MRや薬剤師に劣らない応募書類を作成する必要がある

看護師が病院へ転職する場合、簡単な履歴書と経歴書だけで選考に通過してしまうことが多いです。そのため、看護師のなかにはきちんとした履歴書や職務経歴書を作成したことがない人が多くいらっしゃいます。

しかし、CRA(臨床開発モニター)への転職では病院へ応募するのとは異なり、きちんとした応募書類を作成する必要があります。

なぜなら、他の応募者は学生時代に就職活動の特訓を受けているMRや、書類の作成に慣れている薬剤師だからです。そのため、病院へ応募するのと同じような簡単な履歴書と経歴書だけでは、書類選考で不通過になる可能性が高くなります。

また、応募書類を手書きで作成する看護師が時々見受けられますが、CRA(臨床開発モニター)の選考においては大きく不利になるため、パソコンで応募書類を作成しましょう。

以下では看護師が応募書類を作成する際に特に注意べき3つのポイント「応募書類はパソコンで作成」「志望動機」「CRAとして生かせるスキル」についてまとめましたので、応募書類を作成する際に参考にしてください。

手書きの応募書類 志望動機 自己PR

手書き手書きで応募書類を作成することは避ける

手書きの履歴書

看護師は病院の寮に住んでいてパソコンを持っていなかったり、パソコンが苦手だったりして、手書きで応募書類を作成しようとする方がいらっしゃいます。

しかし、CRA(臨床開発モニター)への書類選考において、手書きの応募書類を提出される方はいません。なぜなら、以下のような理由があるからです。

CHECK手書きの応募書類を提出される人がいない理由

  • 他の応募者はパソコンを持っている

看護師以外でCRA(臨床開発モニター)へ応募する方は主にMRや薬剤師、理系の院卒になります。MRは日常的にパソコンを持ち歩いていて仕事をしています。また、薬剤師や理系の院卒は卒業論文を作成する際にパソコンを使用します。

そのため、他の応募者はパソコンを持っていることになります。ですから、CRA(臨床開発モニター)へ応募する際に必要な提出書類をパソコンで作成できるため、手書きの応募書類を提出される方は極めて少なくなります。

  • 応募書類を作成するために多くの時間が必要になる

合格率が低いCRA(臨床開発モニター)への応募の際は、同時に複数の企業へ応募する方が多く、3社以上へ同時に応募する方も珍しくありません。

手書きの場合は、パソコンで作成する時のように簡単に複製ができないため、みなさんパソコンを使用して応募書類を作成することになります。

  • 企業への応募はパソコンで提出書類を作成するのが一般的

病院と異なり、企業への応募では応募書類をパソコンで作成するのがスタンダードです。

まして、事務色の強いCRA(臨床開発モニター)へ応募するのですから、特段の指定がない場合は、手書きの応募書類を提出すると、事務スキルが疑われてしまうことになります。

Q
パソコンを持っていないのですが。
A
購入するのが良いです。パソコンを持っていない環境でCRA(臨床開発モニター)への転職活動を行うことは、色々な場面で大きな不利になることを理解しましょう。他には漫画喫茶で作成したり、両親から借りたりしても良いでしょう。

志望動機志望動機は時間をかけて作成する

志望動機は時間をかけて作成

CRA(臨床開発モニター)の他の主な応募者であるMR・薬剤師・理系院卒の方々は、志望動機を丁寧に時間をかけて作成される方が多いです。

なぜなら、MR・理系院卒は学生時代の就職活動で、志望動機の書き方の基本を学んだうえで、何十社分の志望動機を作成した経験がある方が多く、志望動機をどのように作成すれば良いかを心得ているからです。

また、薬剤師は薬の開発をやりたいと心から思っている人が多いため、熱意のある志望動機を作成される方が多いです。

しかし、看護師はきちんとした就職活動を経験したことがない方が多く、CRA(臨床開発モニター)への転職を病院と同じように考え「え?応募すれば何もしなくても内定が取れるよ。選考って何?今まで不採用になったことなんて一度もないよ」と、同じような準備で応募した結果、不採用となる方が多く見られます。

CRA(臨床開発モニター)へ転職するために、他の応募者は時間をかけて準備をしていることを理解しておきましょう。

志望動機サンプル1 志望動機サンプル2 志望動機サンプル3 志望動機サンプル4 志望動機サンプル5 志望動機サンプル6 志望動機サンプル7

看護師の志望動機サンプル(1)
 私はこれまで患者様との関わりの中で、多くの「薬」に出会ってきました。化学療法を受けた後にがんが縮小し、手術が可能になったり、定期的に服用することで疼痛がコントロールできるようになったりする場面を目の当たりにしました。これらの経験から、薬は治療の選択肢を広げるだけでなく、患者様の生活の質を向上することができると実感し、薬の重要性を再認識しました。そこで、日々患者様に投与される薬がどのような過程を経て開発・使用されているのかに興味を持つようになりました。また、患者様が望む生活に少しでも近づけるような薬を世に出したいという思いが強くなりました。
 私は、新薬を待ち望む患者様のために、期限内に正確なデータを収集し、1日でも早く医薬品を世に送り出すことが新薬開発の使命だと考えています。その過程でCRAがモニタリングするデータが薬の安全性・有効性の証明になることに魅力を感じています。医療業界で学んだ経験と知識を活かし、新薬開発に貢献したいと考えています。
 新薬を開発することは、人々の生活をより良くし、患者様の希望に応えることにつながると考えています。そのため、1日でも早く新薬を世に送り出すために、使命感を持って働きたいと考えています。よろしくお願いいたします。
看護師の志望動機サンプル(2)
 抗がん剤治療を受ける患者さんの看護に携わってきた経験から、新薬開発に関わりたいと強く思うようになりました。現在勤務している病院では、特に血液がんの患者さんが多く来院されます。副作用に苦しみながら、長い治療期間を経ても改善が見られず、治療法がなくなってしまう患者さんを何度も見てきました。しかし、白血病の治療が新薬によって大きく進歩したことを知り、新薬開発を通じて医療に貢献したいと考えるようになりました。
 看護師として培ってきたコミュニケーション能力と高い責任感を活かし...ログインor無料の転職相談に申込みをして閲覧する
看護師の志望動機サンプル(3)
 私は現在、大学病院で看護師として働いており、周術期や重症の患者様の看護に従事しています。日々薬物療法に関わる中で、症状が悪化した患者様に薬を投与すると、目に見えて回復していく姿を見て、薬の効果を実感しています。多くの患者様から「手術は体に負担がかかるから、新薬が開発されればいいのに」という声を聞き、患者の薬への期待と新薬への切望を改めて感じました。現在の薬では患者様のニーズに十分に応えられないというもどかしさから、新薬を開発して人の命を救う仕事に就きたいと思い、臨床開発業界に興味を持ちました。
 大学病院での勤務を通じて、高度な最先端の医療知識を習得し...ログインor無料の転職相談に申込みをして閲覧する
看護師の志望動機サンプル(4)
 私がCRAへの応募を決意したのは、多くの人々の命を救うための有効な薬剤を開発したいという思いからです。
 私が高校生の頃、母が脳梗塞を発症しました。開頭手術ではなく血栓溶解薬によって母の命が救われたことで、薬の重要性を実感し、薬剤への興味を持つようになりました。大学進学の際は、家庭の事情により看護の道を選びましたが、薬剤への関心は常に持ち続けていました。
 看護師として内科病棟での勤務経験を通じて、薬剤の効果で命が救われる場面を多く目の当たりにしました。一方で、薬剤の効果が十分でなく、患者様が亡くなる場面も見てきました。特に小児領域での勤務中には、成人で認可されている薬が小児には使用できない場面があり、不満を感じることが多かったです。例えば、抗がん剤治療では、小児の臨床試験が行われておらず、安全性が確保できないため使用できない場面に遭遇しました。
 これらの経験から新薬の開発の重要性を感じ、小児・成人を問わず多くの患者様を救うためには、より多くの新薬を世に送り出す必要があると考えるようになりました。今後は、今までの経験を活かして、モニタリングを通じて新薬開発に貢献できるCRAになりたいと思っています。
看護師の志望動機サンプル(5)
 私は病院に入職して初めて、手術適応外の患者様が多いことに驚きました。新人のころ、担当した患者様の開腹手術の最中に、腹膜播種が見つかり手術不能と判断され、何もできずに閉腹したときのやるせなさや憤りは今でも忘れられません。他の手術でも、開腹後に手術不能と判断されることがあり、特に膵臓の手術では、多くが手術不能でした。その度に「私はこの患者様たちに何もしてあげられない」と感じていました。
 そんなとき、医師から「手術ができない患者様には、抗がん剤や放射線療法を行うしかない」「新薬が開発されて、抗がん剤の種類も増えてきた。手術ができなくてもQOLを高めることができたり、まれに抗がん剤が効いて手術ができるようになることもある」と聞き、新薬開発や臨床研究に興味を持ち始めました。現在は多くの新薬が開発されており、患者様が1年でも長く生きられれば、その間に新薬が開発されて手術ができる可能性があると知り、私も新薬を開発できるようになりたいと思い、CRAに応募させていただきました。
 多くの手術を安全かつ円滑に進めるためには、看護師だけでなく、医師、臨床工学技士、医療機器メーカーなど様々な人たちと協力し合う必要がありました。CRAも医師やCRCとの連携が重要であり、これまでの経験を活かせると考えています。
 今後は医薬品や医療機器の臨床開発、既存薬の適応拡大などの臨床研究を通じて、新しい医療を待ち望む方々のために貢献していきたいと思います。よろしくお願いします。
看護師の志望動機サンプル(6)
 私は大学を卒業後、大学附属病院で看護師として勤務していました。3年目になった時に初めて治験に参加する患者様を担当しました。その患者様の状態は非常に厳しく、私の前で涙を流されることも多々ありました。その涙を見た時、このように悲しむ患者様を減らしたいと強く思い、新薬の開発に関わる仕事がしたいと思いました。
 私は大学病院の救急領域で働いていたこともあり、様々な診療分野の最新の知識を身につけることもできました。その過程は決して容易ではありませんでしたが、新しいことを学ぶことが好きな性格だったため、苦になることなく取り組むことができました。CRAの仕事には...ログインor無料の転職相談に申込みをして閲覧する
看護師の志望動機サンプル(7)
 学生時代から薬に対する興味が強かったこと、そして内科病棟での勤務を通じて治療における投薬の重要性を実感したことから、薬への関心をさらに深めるようになりました。また、臨床現場では患者様からドラッグ・ラグや未承認薬などへの不満を聞く機会も多く、現在の治験が抱える問題点にも気づくようになりました。...ログインor無料の転職相談に申込みをして閲覧する
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志望動機の書き方

自己PR自己PRではコミュニケーション力をアピールするだけでは足らない

自己PRではコミュニケーション力をアピールするだけでは足らない

CRA(臨床開発モニター)の書類選考や面接において、看護師はコミュニケーション力をアピールするだけでは選考に通過することは難しい場合が多いです。なぜなら、看護師よりもMRのほうがコミュニケーションスキルが高いからです。

MRは洗練された立ち居振る舞いと、TPOに合わせた敬語を使いこなします。また、相手のニーズを把握してプレゼンテーションを行うことを得意としています。

ですから、看護師がいくらコミュニケーション力をアピールしても、面接官の目にはコミュニケーション力が低い人としか映らないのです。そのため、コミュニケーション力以外も含めた総合力を集結して選考を突破していく必要があります。

総合力をアピールするために役立つのが「CRAとして生かせるスキル」という項目です。幸いにも看護師にはコミュニケーション力以外にも様々な強みがあります。

看護師は過去の経験の全てをアピールすることによって、CRA(臨床開発モニター)の選考を突破することを目指しましょう。

CHECK看護師がCRAとして生かせるスキル

  • コミュニケーション力
  • プレゼンテーション力
  • 疾患や薬の知識
  • スケジュール調整能力
  • フットワークの良さ
  • 医療従事者や患者様の気持ちの理解
  • 効率よく業務がこなせる
  • 誠意ある行動ができる
  • 分かりやすい文章が作成できる
  • 継続して学習する能力
  • 病院の組織の理解

  
詳しくはこちら
看護師のCRAとして生かせるスキル
看護師出身の現役CRAの転職アドバイス5
看護師はコミュニケーション力をアピールするだけでは足りないんですね。言われてみれば、他にもたくさんアピールできる点がある気がしてきました。

面接面接について

ビジネスマナーや敬語なんて全然自信ありません・・・。

きちんとした立ち居振る舞い、敬語などの言葉遣いに注意が必要

看護師はビジネスマナーに欠ける方が目立ちます。CRA(臨床開発モニター)の面接では、人前に出ても失礼がないビジネスマナーが身についていることが求められるため、ビジネスマナーに自信がない看護師は事前の準備が必要です。

また、看護師がCRA(臨床開発モニター)の面接を受けると、病院の面接とは違うと感じる方が多いようです。その違いについても説明します。

立ち居振る舞いと言葉遣い 答え方

言葉遣い立ち居振る舞いと言葉遣いに気をつける

お辞儀

看護師はビジネスマナーに欠ける方が多く見られます。CRA(臨床開発モニター)の面接では、初対面の相手に対して失礼のない立ち居振る舞いができる人かどうか厳しくチェックされていますので、「挨拶」「お辞儀」「姿勢」などの立ち居振る舞いを見直すだけでなく、服装や髪型などの身だしなみまで事前にきちんとチェックしておきましょう。

また、敬語などの言葉遣いにも注意が必要です。看護師は職業柄、親しみのある言葉遣いで、フレンドリーな対応をされる方が多いのですが、CRA(臨床開発モニター)の面接ではフレンドリーすぎる言葉遣いは「初対面の人に対して失礼」と評価され、不採用の理由になる場合があるため注意が必要です。

こちらも立ち居振る舞いと同様に事前にきちんとチェックして修正しておくことが大切です。

詳しくはこちら
面接の基本マナー
看護師出身の現役CRAの転職アドバイス6
ビジネスマナーに自信がない看護師は要注意です。周りの看護師と比較して、自分の立ち居振る舞いや言葉使いに自信がない場合は、面接で不採用になる可能性が高くなります。

病院では通用してもCRA(臨床開発モニター)の世界では通用しないことを理解しておきましょう。
看護師出身の現役CRAの転職アドバイス7
きれいな立ち居振る舞いや、正しい言葉使いは自然には身につきません。正しいマナーを身につけるために、秘書検定などの勉強をするのも有効です。

◯☓求められる答え方の違いを知る

面接

病院とCRA(臨床開発モニター)の面接は多くの点が異なります。その中でも看護師が最も気をつけるべき点は「面接官の質問に対して正直に答すぎない」ことです。

なぜなら、病院の面接は「労働条件が合うか」をチェックする場所になっているのに対して、CRA(臨床開発モニター)の面接は「やる気」と「適性」があるかをチェックする場所になっているからです。

例えば、「残業ができますか?」という面接官の質問に対して、労働条件が合うかどうかをチェックする病院の場合は「~時間ぐらいまでなら対応できます」「◯◯曜日は対応できます」など応募者の希望をそのまま述べれば良いことが多いのに対して、やる気と適性があるかをチェックするCRA(臨床開発モニター)の面接では、同じように返答すると「やる気がない」と見られてしまうからです。

詳しくはこちら
面接でよく聞かれる質問と返答例
看護師出身の現役CRAの転職アドバイス8
CRA(臨床開発モニター)の面接は看護師によっては「営業的要素」が求められていると感じる方も多いようです。

この場合の営業的要素とは、世間一般で使用される営業とは意味が異なり、相手のニーズに合わせた返答が求められる点を営業的要素と感じている方が多いようです。
看護師出身の現役CRAの転職アドバイス9
面接官の質問に対しては正直に答えてはいけませんが、嘘もいけません。この言葉が理解できる人はCRA(臨床開発モニター)の面接で求められる要素を理解できていると言えます。

逆にこの言葉が理解できない人は、面接へ行くと不採用になってしまう可能性が高いと言えます。気をつけましょう。

退職退職手続きについて

看護師は内定をもらっただけで安心してはいけないんですね。

病院で働く看護師はCRA(臨床開発モニター)の内定をもらっても安心できない

看護師はCRA(臨床開発モニター)の内定を獲得した後に、もう一つ突破する必要がある壁があります。それは「退職手続き」です。看護師はMRや調剤薬剤師などの他の応募者と比較して、退職手続きに苦労する傾向が見受けられます。以下に詳しく説明します。

退職手続き病院をスムーズに退職する必要がある

退職届

看護師は病院をスムーズに退職できない場合が多いです。退職日が予定よりも後ろにずれてしまった結果、CRA(臨床開発モニター)の内定が取り消されてしまうケースがあります。

どこの病院も看護師は人手不足で、退職を減らすためにあの手この手を考えています。その結果、企業が応募者をCRA(臨床開発モニター)として採用したいと思っても、転職可能時期が2~3カ月以上先のため、採用が見送られることがあります。

病院で働いている看護師、特に転職経験がない看護師は「病院を簡単に退職できる」という考えは捨てることが賢明です。

そのうえで、事務局長や看護師長に言いくるめられないように、事前に退職に関する法律きちんと調べておき、他の看護師さんはどのように退職されているか日頃から情報のアンテナをしっかりと張っておくことが非常に大切です。

詳しくはこちら
退職手続き
看護師出身の現役CRAの転職アドバイス10
病院で働く看護師はCRA(臨床開発モニター)の内定をもらっても残念ながら安心できません。退職届を正式に受理してもらって、ようやく安心できると言えます。
看護師出身の現役CRAの転職アドバイス11
就業規則に「3~6カ月前に退職の申し出をすること」と記載されていても法的には効力はありません。そのような場合にどのように対処すれば良いかをきちんと理解しておくことが、いざという時に大変役に立ちます。

事務局長や看護師長に言いくるめられてしまっても、得することは何もありません。毅然とした態度で対処することが大切です。

質問よくある質問とみんなの回答

Q
男性の専門卒の看護師です。CRAへ転職は可能でしょうか。
A
知人に元看護師のCRAがいます。

彼を見る限り、経験がなくてもCRAになれると思います。看護師や薬剤師などの医療系の資格を持っている人が多いようです。学歴も専門卒の人もいらっしゃるみたいです。知人は外資系で働いていますが、特に英語が得意だったというわけではなく、仕事を通じて英語力を身に着けていったようです。ですので質問者さんにもチャンスがあるのではないかと思います。

仕事は毎週のように出張があるようで、月に2〜3回は飛行機の乗っているようです。よくLINEでメールが来ますが、常に新しい場所にいるイメージですね(笑 ですので、全国を飛び回りたい看護師さんにとっては面白いかもしれません。ただ、若いうちは良いと思いますが、年をとった後はどうするんだろうと思ったりもします。きっと何か方法があるのでしょうが・・・。
Q
専門卒看護師2年目 CRAに転職をしたいです
A
CRAへ転職する際にCRCの経験や高い英語力があると有利にはなりますよ。とはいえ、未経験から愛知県で就業するのはなかなか難しいので、東京も視野に入れて考えていかれると良いと思います。

英語力とか、コミュニケーション力が極めて高いとか、何かアピールできるものがあれば別かもしれませんが、専門卒の医療資格者ですと、CRC経験を積んでからCRAへ転職するのが今は一般的になっていると思います。あとは小さな会社を狙っていくとかですね。がんばって下さい。
Q
看護師からCRAへ転職した時にとまどうことを教えてください。
A
看護師からCRAへ転職したものです。

看護師からCRAに転職した時にとまどうことは、まずは自分が看護師として扱われないことでしょうか。看護師の資格をとって、色々経験を積んできたのに、看護師としての資格や経験を評価される場面はほとんどなく、ただの新人として扱われます。そのため、看護師としてのプライドを維持することはできません。もちろん看護師として習得してきた技術を発揮する場面はありません。看護師ではなく、ただの一般社会人となります。

CRA未経験者の場合、最初に導入研修があります。覚える量が多いうえに、試験に合格しないといけないので、想像以上に大変です。周りは薬剤師さんが多いので、自分より勉強ができそうに感じてしまうと、仕事を続けていけるか不安を感じることもあります。

仕事でとまどうことは全てと言っていいと思います。逆にとまどわないことは「一つもない」と言っても良いぐらいです。看護師の時とは仕事内容が全く異なるため、確かに医師とのコミュニケーション経験や疾患の知識は役立ちますが、役に立つ気もすると感じるぐらいで、実際は看護師の時と話す内容が違うため、役に立たないと言っても良いと思います。着る服から持ち物、通勤方法から挨拶、出社してからの時間の過ごし方から全て異なるため、全てにとまどうと言えます。

CRCとの違いはCRCは病院の職員ですが、CRAは製薬会社の職員です。病院にどのような患者様がいるかを把握していて、患者様との対応をする人がCRCです。つまり、CRCは病院と患者様のスペシャリストです。CRAは治験を行うために、製薬会社のどの部署と調整すれば良いかを把握しており、もちろん治験薬の性質や組成にも精通しています。つまり、製薬と薬のスペシャリストがCRAです。
Q
32歳の看護師からCRAへ転職できますか。大卒、大学病院6年、転職回数2回です。
A
30歳以上で未経験で入社された方を何名か知っています。看護師で臨床経験を10年以上積まれたあと、30歳以上で入社されている方もいらっしゃいました。応募先にもよるかとは思いますが、可能性は十分あるのではないかと思います。
Q
看護師1年目からCRA(臨床開発モニター)への転職は不利ですか?
A
看護師経験1年未満でCRA(臨床開発モニター)へ転職できる可能性は残念ながら低いです。応募できても選考に通過できる可能性は低いため、やむを得ない事情で退職される方、もしくはご経歴がとても秀でている方以外は転職活動をすることをお勧めしません。

質問者様のご経歴を拝見しますと、公立総合病院の外科病棟にて病棟看護師として働かれていらっしゃると書かれていますので、残念ながらご経歴が有利とも言えなさそうです。大学病院と同等レベルの病院で働かれていたり、英語が得意な看護師さんなら、ひょっとすると、もしかしたら通過できるかもしれません。

看護師と異なり薬剤師さんは大学に6年であることもあり、1年目であっても看護師より通過しやすくなります。あくまでも看護師より通過しやすくなるだけであって、不利であることに変わりはありません。

看護師に企業が求めていることなどは以下の記事などもご参考にしてください。


臨床経験もしくはMR経験が1年しかありませんがCRA(臨床開発モニター)に応募できますか?
臨床経験もしくはMR経験は何年ぐらいあると良いしょうか?


CRA(臨床開発モニター)の選考倍率・難易度・合格率はどれくらい?


CRAの転職難易度について(看護師)


CRA(臨床開発モニター)へ転職しやすい資格ランキング
Q
看護師からCRAへ転職して貢献したいです。
A
>25歳で3年の経歴しかない私がCRAに転職できるのか?

東京や大阪にお住まいでしたら十分にチャンスがありそうです。

>結婚などでは退職をやむをえないのでしょうか?

CRAは結婚や育児で退職する人はほとんどいません。

>出来れば4月からと考えていますが退職のタイミングなども教えていただけると幸いです。

病院にお勤めでしたら3月末でしか退職できないと思いますので、4月入社に向けて12〜1月ごろから転職活動を始められると良いと思います。
Q
CRAになるためには看護師の資格や経験は必須ですか?
A
結論から言いますと、CRA(臨床開発モニター)になるためには、看護師の資格や経験は必要ありません。ただし、看護師の専門学校に通っているのであれば、せっかくですから看護師の資格をとり、まずは臨床での経験を積むことをおすすめします。

というのも看護師からCRA(臨床開発モニター)を目指す場合のベストな条件が、年齢が比較的若く(20代)、臨床での経験があることだからです。

臨床経験が評価されるのは、もちろん現場で使える実践的な医学薬学知識であることはもちろんですが、臨床でのタフな勤務に耐えた体力と精神力も大きな要素です。

もちろん看護学校で看護技術全般をひととおり勉強して、実習もこなしているとは思いますが、それだけではアピールとしては不十分でしょう。
Q
卒業後すぐに看護師から臨床開発モニターに就職可能かどうか。
A
社内に看護師資格を持っている方は何人かいらっしゃいますが、みんな臨床経験を積んでから転職しておられます。臨床経験があったほうが、疾患、カルテ、院内体制等理解しやすい部分も多く、CRA業務でも役立つため、一度臨床で働いてから転職される方が多いように思います。
Q
大卒の20代男性看護師です。CRA(臨床開発モニター)への転職は可能でしょうか。
A
関東で計20名以上、関西なら計10名以上の未経験者の募集があるなら、転職できるチャンスがあると思います。逆に、それ以下の数しか募集がないなら難しい可能性が大きいです。

「関東で10名の未経験者の募集があれば選考に通過できるチャンスがあるのでは?」と思われる方かいらっしゃるかもしれませんが、大卒の看護師の採用されやすさは、薬剤師やMRよりも低いです。そのため、募集がMRと薬剤師で埋まってしまったら、看護師が採用される可能性はありません。つまり、大卒の看護師もCRA(臨床開発モニター)に転職できる募集数が、過去のデータなどから関東で20名以上、関西なら10名以上になります。


(CRA(臨床開発モニター)へ転職しやすい資格ランキング)

どれくらいの数の募集が発生するかは12月ごろにならないと分かりませんが、コロナの影響が残る2021年4月入社の募集は、大卒の看護師が選考の通過を期待できるほどの数が発生しない可能性が大きそうです。

以下の天気が晴れマークになったときが、CRA(臨床開発モニター)へ転職しやすい時期と言えますので、時々チェックしておきましょう。


(臨床開発業界レポート)

※食品モニター、PMSモニター、臨床研究モニターなどは、CRA(臨床開発モニター)と選考の基準が異なるため考慮していません。


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Q
CRCとCRAのどちらを選べば良いでしょうか?
A
「CRCとCRAのどちらへ転職しようか?」と迷われている看護師さんは、他にもいらっしゃいます。

以下で他の看護師さんが、CRCとCRAをどのように選ばれていらっしゃるかをまとめましたので、転職活動の参考にしていただけますと幸いです。

------------

1)患者様と接する機会の有無で選ぶ

! 患者様と接したいならCRC、患者様と接したくないならCRA !

CRCは毎日のように被験者(患者)と接します。CRCは被験者にとって、治験について相談できる最も身近な存在です。CRCは看護師のときの患者様とのコミュニケーション能力をそのまま活かせますし、被験者とは試験内容だけでなく、趣味やニュースなどの雑談もします。

それに対して、CRAは被験者と接することはありません。看護師のときに培った患者様とのコミュニケーション能力を活かせる機会は少なく、仕事中に被験者とおしゃべりをする時間もありません。

看護師からCRCへ転職される方は、「今後も患者様と接していたい」「患者様とのつながりは絶ちたくない」と思われている方が多いです。逆に看護師からCRAへ転職される方は「今後は患者様と接したくない」「患者様からできるだけ離れたい」「仕事中のおしゃべりは時間の無駄」と思われている方が多いです。

「患者様との時間は少しあったほうが良い」と思われているならCRCを、「患者様との時間は全く必要ない」と思われているならCRAを選ばれると良いでしょう。


(CRCは被験者と雑談する時間は多いですか?少ないですか?)


2)働く場所で選ぶ

! 病院で働きたいならCRC、病院で働きたくないならCRA !

CRCの雇用先は病院やSMOですから、働く場所は主に病院やクリニックになります。つまり、CRCへ転職した後も、看護師のときと同じように病院で働き続けることになります。

それに対して、CRAの雇用先は製薬会社やCROですから、働く場所は製薬会社やCROになります。CRAも月に数回程度、病院やクリニックを訪問することはありますが、CRCと異なり毎日のように病院やクリニックへ通いません。

看護師からCRCへ転職される方は、「今後も病院で働きたい」「さすがに病院から完全に離れるのはちょっと・・」と思われている方が多いです。逆に看護師からCRAへ転職される方は、「とにかく病院で働きたくない」「病院からできるだけ離れて働きたい」と思われている方が多いです。

働く場所が病院やクリニック以外であるCRAは、再び看護師として病院やクリニックに戻ることがCRCより難しくなります。10~20年後に再び看護師として病院やクリニックで働きたいと思っても、看護師として復職するハードルが高くなります。

「再び看護師として働く可能性が少しはあるかもしれない」と思われているならCRCを、「再び看護師として働く可能性は全くない」と思われているならCRAを選ばれると良いでしょう。


(CRCの一日と一週間)

(CRAの一日と一週間)


3)在宅勤務の多さで選ぶ

! 何にも優先して在宅勤務がしたいならCRA !

在宅勤務を利用できる頻度は、CRCが月に数回に対してCRAは週に数回あり、CRAのほうが多いです。オフィスへの出社が週に1回で良かったり、完全に在宅勤務で働ける製薬会社やCROも存在しています。

在宅勤務は通勤の負担がなくなるため、プライベートの時間が増えます。また、育児と家事との両立がしやすくなったり、転勤しても仕事を続けやすいです。そのため、「できれば在宅勤務で働きたい」と思われている看護師さんは多くいらっしゃいます。

CRCは、被験者(患者)の診察に同席する必要があったり、カルテを持ち出せなかったり、何をするにも医師の指示や許可が必要などの理由から、在宅勤務を利用できる機会は限られています。

それに対して、CRAはほとんど全ての業務を在宅でこなせるため、オフィスへの出勤を週に2~3回としている製薬会社やCROは珍しくなく、週に0~1回で良いとしているCROも存在しています。

看護師からCRAへ転職される方は、「とにかく在宅勤務で働きたい」「在宅勤務さえできれば他の条件は何でも良い」と思われている方が少なくありません。

在宅勤務を多く利用できることが何よりも重要ならCRAを、今まで通り病院で働いても大丈夫ならCRCを選ばれると良いでしょう。

ただし、在宅勤務は社員同士のコミュニケーションが減って孤独になりやすいことや、運動不足になるなど自己管理が難しくなるなどのデメリットもあります。

また、コロナが収束するにつれて、在宅勤務の利用回数を減らす製薬会社やCROが多く見られることや、DCT(分散型臨床試験)の普及が進むと、CRCも在宅勤務の利用頻度が増えると予測されていることも知っておきましょう。


(CROでの在宅勤務について)

(CRCは在宅勤務(リモートワーク/テレワーク)ができますか)


4)年収へのこだわりで選ぶ

! 何にも優先して高い年収がほしいならCRA !

CRAの平均年収はCRCより100~150万ほど高いです。CRAがCRCより高い年収をもらえる理由は「最終学歴が高い」「労働時間が長い」「責任が重い」「製薬業界の平均年収が高い」など色々ありますが、最も大きな理由は外資系の会社で働けるからだと考えられます。

CRCが所属する病院やSMOは外資系の参入が規制されており、外資系の病院やSMOは基本的には存在していません。それに対して、CRAが所属する製薬会社やCROの約半分は外資系です。外資系の給料が高い理由は「成果主義」「リストラされやすい」「グローバル企業が多い」「英語力が必要」などだと考えられます。

CRAとCRCの年収の差は、年数が経過するごとに大きくなる傾向が見られます。CRCで年収1000万円をもらうことは簡単ではありませんが、CRAであれば20~30年後なら十分に可能性があります。

「年収に人一倍のこだわりがある」「将来は年収1000万円を目指したい」と思われているならCRAを、「年収にそこまでのこだわりがない」と思われているならCRCを選ばれると良いでしょう。


(CRAの給料・年収の詳細)

(CRCの給料・年収の詳細)

(なぜCRCよりもCRAのほうが給料が高いのでしょうか)


5)患者様と薬のどちらに興味があるかで選ぶ

! 患者(被験者)に興味があるならCRC、薬(治験薬)に興味があるならCRA !

CRCは患者に詳しく、CRAは薬に詳しいです。

CRCは「被験者の症状や状態」などについて、医師やCRAから聞かれたらすぐに返答できるように、日頃から患者様とコミュニケーションをとって、信頼関係の構築に努めています。

CRAは「治験薬の性質や組成、有効性や安全性」などについて、医師やCRCから聞かれたらすぐに返答できるように、プロトコールや治験薬概要書を読み込み、治験薬の有効性や安全性に関する情報のアップデートを欠かしません。

「治験薬や薬に興味はないけれど、患者様は色々な方がいて飽きないなあ」と思われているならCRC、「被験者に興味はないけれど、治験薬や薬の作用機序や毒性を知るのが楽しいなあ」と思われているならCRAを選ばれると良いでしょう。

実際に看護師からCRAへ転職される方の多くは、過去に薬剤師を目指していたことがあるなど、以前から薬に人一倍の興味を持っていた方が多いです。


(なぜCRCではなくCRAか)


6)英語の得意不得意で選ぶ

! 英語が得意ならCRA !

CRAとCRCのどちらも国際共同治験(グローバル治験)を担当する場合は、英語で書類を作成したり、英語で書かれた資料を読んだりするため、英語の読み書きの能力が必要になります。

ただし、CRCよりもCRAのほうが高い英語力を求められる可能性があります。なぜなら、CRAが所属する製薬会社やCROの約半数が外資系だからです。外資系企業では交通費の申請などの日常業務をするときにも英語力が必要になる場合があります。また、管理職以上になると、海外とテレビ会議をする際にビジネスレベルの英会話力が必要になります。

CRAやCRCに求められる英語力は主に「所属する会社」と「担当する治験の種類」によって変わります。CRAであっても内資系の会社に所属しており、国内の治験を担当している場合、英語力を求められる場面がほとんどないことも知っておきましょう。

「英語が得意」「英語を勉強するのが好き」と思われているならCRA、「英語は苦手」「できれば英語を勉強したくない」と思われているならCRCを選ばれると良いでしょう。


(CRAには英語力がどれぐらい必要なのでしょうか?)

(治験コーディネーターは英語を使いますか?)


7)選考の通過しやすさで選ぶ

! 不採用になるのが嫌ならCRC !

看護師はCRAよりCRCのほうが選考に通過しやすいです。

CRCは看護師の経験を大いに活かせる職種です。CRCが働く場所は看護師と同じ病院やクリニックですから、治験を行うためにどの部署と調整すれば良いかを知っています。また、被験者の対応をするときに患者様と接してきた経験をそのまま活かせます。CRCと看護師の相性は抜群に良いです。

しかし、CRAはCRCほど看護師の経験を活かせない職種です。CRAが働く場所は看護師に馴染みのない製薬会社やCROですから、治験を行うためにどの部署と調整すれば良いか分かりません。また、患者様と接してきた経験をそのまま活かせる機会はありません。

実際に看護師からCRAへ転職された方の多くは「看護師の経験はほとんど活かせなかった」とおっしゃっています。

CRCへ転職された看護師は、「CRCの選考は看護師の3倍ぐらい難しい」と感じている方が多いです。そのCRCの選考よりさらに難しいのがCRAです。

看護師からCRAへ転職されるなら、「後にも先にもCRAへ転職するときより難しい選考はない」ぐらいの覚悟を持って挑戦されると良いでしょう。


(CRAの転職難易度について)

(CRCとCRAになるのでは、どちらが難しいですか?)

(CRCの選考は看護師と比べて何倍ぐらい難しいのでしょうか?)

(看護師からCRAへ転職した時にとまどうこと)


8)勉強の得意不得意で選ぶ

! 勉強が苦手ならCRC !

CRAが扱う書類は、治験実施計画書や治験薬概要書など種類が多く内容も複雑です。CRAはその書類を正確に素早く理解し、医師やCRCに簡潔に伝えたり、質問を受けたら適切に回答することが必要です。そして、多数の複雑な書類を、正確に素早く理解する能力は、学力と比例する傾向があります。

CRCの主な業務は被験者や他の医療専門職の間にたち、治験がスムーズに進むように調整することです。臨床現場で上手に立ち回る能力は、必ずしも学力と比例しません。

実際にCRCの約4割が専門・短大卒です。それに対して、専門・短大卒のCRAは1割以下です。また、CRAの約半数は6年制の大卒か院卒です。専門・短大卒の看護師が応募できる求人は少ないです。

大卒の看護師であっても、薬剤師や修士卒のCRAと一緒に仕事をするときは、ついていけるか不安を感じる方が多いです。専門・短大卒ならなおさらです。実際にCRAの研修中に「周りの人ができる人ばかりで、この仕事を続けていける自信を無くした」と感じて、早期に退職される看護師が一定数いらっしゃいます。

勉強が得意なら、CRCとCRAのどちらを選ばれても構いません。しかし、勉強が苦手ならCRCを選ばれると良いでしょう。

ただし、専門・短大卒であっても、「英語力が高い」「CRCの経験がある」「高校の偏差値が60以上」などの場合は、CRAとしても活躍できる可能性がありますので、積極的に挑戦されても良いでしょう。


(CRAになるのに大卒じゃなくても大丈夫ですか?)

(CRCになるのに学歴は関係ありますか?)

(CRAの仕事についていけないという理由で退職された方はいらっしゃいますでしょうか)


9)やりがいの実感しさすさで選ぶ

! 人との関わりや感謝の言葉を通して、喜びややりがいを実感したい人はCRC !

CRCは被験者と接するため、治験薬の効果を自分の目で見ることができます。治験薬の効きめが大きければ被験者はとても喜ばれますし、感謝の言葉ももらえます。CRCが「この仕事をやっていて良かった」と思える瞬間です。

しかし、CRAは被験者と接しないため、治験薬の効果は書類を通して間接的に見ることしかできません。治験薬の効きめが高くても、被験者から「ありがとう」と言われることもありません。そのため、CRAはCRCよりもやりがいを実感しにくい職種と言えます。

仕事のやりがいは、被験者が喜ぶ姿を見る以外にもたくさんございますが、CRAの業務内容は総じて成果が見えづらいため、やりがいを実感しにくいです。

喜びややりがいの実感しやすさを重視したいなら、CRCを選ばれると良いでしょう。


(CRCのやりがい)

(やりがいが大きいのは看護師と治験コーディネーターのどちらですか)

(CRAのやりがい)


10)宿泊を伴う出張の可否で選ぶ

! 宿泊を伴う出張ができないならCRC !

多くのCRAは月に数回程度、全国の医療機関へ訪問して業務を行っています。東京や大阪に住んでる方であれば、北海道・東北や九州・四国にある医療機関へ訪問する必要があるときは、宿泊を伴う出張が必要になる場合が多いです。仕事の状況によっては連泊になることもあります。

それに対して、CRCは宿泊を伴う出張は基本的に発生しません。

「ペットを飼っている」「小さな子どもがいる」「介護が必要な祖父母がいる」「彼氏と離れたくない」「ホテルに一人で泊まるのは避けたい」などの理由から、数日間に渡って家を留守にできない看護師が、CRAへ転職することは難しいと言えます。

「家を留守にできない」「仕事で宿泊することは避けたい」と思われているなら、CRCを選ばれると良いでしょう。


(CRAは月に何回ぐらい出張するのでしょうか)


11)お住まいの都道府県で選ぶ

! お住まいが東京・埼玉・千葉・神奈川・大阪・兵庫(・福岡・愛知・岐阜)以外ならCRC !

CRAは在宅勤務を利用しやすいとはいえ、週に数回はオフィスへの出社が求められることがほとんどです。そのため、地方にお住まいの看護師がCRAへ転職することは難しいです。

数年以上の在籍期間がある方CRA経験者であれば、地方に住みながらCRAとして働き続けることが可能な会社も少しずつ増えていますが、CRA経験のない方がすぐに完全在宅で勤務することはできません。

しかし、CRCなら治験が行われている病院さえあれば、地方でも働けます。

東京周辺や大阪周辺(まれに福岡や名古屋)に住んでいない方は、CRCを選ばれると良いでしょう。


(地方在住者ですがCRAへ就職できますか?)

(地方はCRAの求人が少ない?)


12)価値観で選ぶ

! 合理性を重んじる人はCRA、感情を大切にする人はCRC !

CRAが一緒に仕事をする人は、やるべき仕事をたくさん抱えている医師やCRCです。そのため、CRAは「要点を簡潔に伝えることが何よりも重要だ」という、合理性を重視する価値観をもちやすくなります。CRAにとって、効率の追求や、生産性の向上は最優先事項です。

それに対して、CRCは時間に余裕のある被験者とも接して仕事をします。被験者は合理性よりも、気持ちや想いなどの感情を大切にしている方が多いです。その結果、CRCは「人の気持ちを尊重して行動することが何よりも重要だ」がという価値観をもちやすくなります。

CRAはドライ、冷静、理性的な人が、CRCはフレンドリー、親しみやすい、優しい人が向いていると言えます。

合理性はとても重要だと考える人はCRAを、感情を大切にしたいと考える人はCRCを選ばれると良いでしょう。

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(CRAとCRCの違い)

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(CRAとは)

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