受託型CROと派遣型CROの違い
受託型CROのCRA(臨床開発モニター)は「自分の会社」で、派遣型CROは「派遣された製薬会社やCRO」で働く。製薬会社やCROへ派遣されて働くことを「外部就労」と言う。
受託型CROのCRAのメリット
- 1位
- 職場が変わらない。
- 2位
- マネジメントが経験できる。
派遣型CROのCRAのメリット
- 1位
- 製薬会社で働ける。(製薬会社へ派遣された場合)
- 2位
- 残業が少ない。
受託型CROとは「CROが主体となって製薬会社から受託した新薬開発の業務を進めていく組織形態」のことを言います。
それに対して派遣型CROとは「CROが製薬会社や別のCROへCRA(臨床開発モニター)を派遣して(外部就労と言う)、派遣を受け入れた製薬会社やCROが主体となって新薬開発の業務を進めていく組織形態」のことを言います。
日本では、CROの多くが受託型で占められており、派遣型の数は少なくなっています。また、受託と派遣の両方を展開しているCROも存在します。以下で違いについて詳しく解説します。

働く場所 一緒に働く人 業務内容 残業時間 年収 男女比率 教育体制
働く場所の違い
受託型CROと派遣型CROで最も大きく異なっている点と言えるのが働く場所の違いです。受託型CROに所属しているCRA(臨床開発モニター)は打ち合わせやモニタリングをするために製薬会社や医療機関を訪問することはあっても、出勤先や働く場所は所属しているCROになります。製薬業界に限らず日本に最も多く存在する一般的な組織形態と言えます。
それに対して、派遣型CROに所属しているCRA(臨床開発モニター)は製薬会社やCROに派遣されて、派遣先の製薬会社やCROで業務を進めていくことになります。就業状況の確認を受けるために所属しているCROに戻ることはありますが、CRA(臨床開発モニター)の出勤先や働く場所は派遣先の製薬会社やCROになります。
CROは様々な製薬会社から開発業務を受託しています。受託型CROのCRA(臨床開発モニター)はいずれの開発業務に携わる際も自社で業務を行います。
それに対して、派遣型CROのCRA(臨床開発モニター)は携わる開発業務の製薬会社やCROが変わると就業先も変わります。派遣型CROに所属するCRA(臨床開発モニター)の就業先は1~3年前後で変わることが多いです。
一緒に働く人の違い
上記で述べたように受託型CROは、受託した開発業務を自社で行うため、出勤先は常に所属するCROになります。
そのため、主に一緒に働く人は自社のCROに所属しているCRA(臨床開発モニター)になり、その顔ぶれは長期に渡って同じであることが多いため、同じCROに所属するCRA(臨床開発モニター)間の横のつながりが自然に生まれます。その結果、所属している受託型CROへの帰属意識が高くなります。
それに対して、派遣型CROは、CRA(臨床開発モニター)が製薬会社やCROに派遣されて、派遣先の製薬会社やCRO内で業務を進めていきます。一緒に働く人の多くは派遣先の製薬会社やCROのCRA(臨床開発モニター)になります。そのため、派遣先の製薬会社やCROのCRA(臨床開発モニター)とは受託型CROよりも深い人間関係を築くことが可能です。
同じCROに所属していても派遣先が異なれば、顔を合わせる機会はほとんどないため、同じCROに所属しているCRA(臨床開発モニター)間の横のつながりは弱くなります。その結果、所属している派遣型CROへの帰属意識が弱くなります。
多くの派遣型CROでは、CRA(臨床開発モニター)の帰属意識を高めたり、CRA(臨床開発モニター)間の横のつながりを強くしたりするため、業務外でバーベキューなどのイベントを積極的に行っています。
そのため、受託型・派遣型のどちらであっても、仲良くなれるのは「同じプロジェクトに属する人たちだけ」と言えます。
製薬会社のCRA(臨床開発モニター)と仲良くなれる可能性がある「派遣型CRO」のほうが、人脈としての価値は大きいと言えるかもしれません。
業務内容の違い
CROでは複数の製薬会社から臨床開発業務を受託しているため、製薬会社の開発部門と比較して、幅広い開発業務に携わることが可能です。この点については受託型CROと派遣型CROのどちらも大きな差はありません。
しかしながら、携われる開発業務を幅ではなく、深さで見た場合には受託型CROよりも派遣型CROのほうが深く開発業務に携われる可能性があると言えます。
受託型CROに所属しているCRA(臨床開発モニター)が携われる開発業務には制限があることが多く、企業秘密に深く関わるものや、創薬段階については携われないことがほとんどです。
それに対して、製薬会社に派遣されて働く派遣型CROに所属しているのCRA(臨床開発モニター)はスキルや経験が高ければ、企業秘密に深く関わる業務に携われたり、創薬段階からの開発経緯を目にする機会が期待できたりします。
また、携われる業務範囲が異なるため、働くCRA(臨床開発モニター)のモチベーションにも違いが生じます。受託型CROに所属するCRA(臨床開発モニター)は携われる業務に制限があったり、自社製品がなかったりするため、開発に携わっている新薬に対する愛着心を持つことは難しいことが多いです。
それに対して、派遣型CROに所属するCRA(臨床開発モニター)は自社製品を世の中に出したいという高いモチベーションをもっている製薬会社のCRA(臨床開発モニター)と一緒に働くことができる可能性があるため、そのようなCRA(臨床開発モニター)に刺激を受けて派遣型CROに所属するCRA(臨床開発モニター)のモチベーションも高くなりやすく、医療の発展に貢献しているという意識を強く持つことが可能な場合があります。
このことから「派遣型CROのキャリアのほうが転職時に高く評価される」と言えそうです。
残業時間の違い
残業時間は派遣型CROのほうが少ない場合が多いです。なぜなら、受託型CROに所属するCRA(臨床開発モニター)は業務の報告先が担当している製薬会社と自社のCROの二つになってしまうため、業務が煩雑になる傾向があるからです。また、製薬会社から遅い時間に締め切りが当日である依頼や要望があった場合、残業を避けることができません。
それに対して、派遣型CROから派遣されて製薬会社で働くCRA(臨床開発モニター)が業務を報告する先は製薬会社のみになるため、業務が煩雑になることはありません。
また、遅い時間に締め切りが当日である業務を依頼されることは少ないため、結果として残業が少なくなります。
年収の違い
受託型CROと派遣型CROではCRA(臨床開発モニター)がもらえる年収も異なります。なぜなら、上記で述べたように派遣型CROは残業時間が少ないことが多いため、結果としてもらえる年収も少なくなってしまうことが多いからです。
また、受託型CROで働くCRA(臨床開発モニター)はプロジェクトリーダーなどへ出世が容易なことが多いため、出世と合わせて年収も高くなることが多いです。
ただし、専門的なスキルが高いけれどもマネジメント能力が低いCRA(臨床開発モニター)は派遣型CROに所属しているほうが高い年収をもらえる傾向があります。
なぜなら、受託型CROの多くは専門的なスキルよりも、マネジメントを行って組織に貢献してくれるCRA(臨床開発モニター)のほうが高い年収をもらえるように給与制度が設計されていることが多いからです。そのため、専門的なスキルはあるが、マネジメントが苦手な方は派遣型CROに所属して働いたほうが高い年収をもらえる可能性が高いと言えます。
男女比率の違い
派遣型CROよりも受託型CROのほうが男性の比率が高くなっています。なぜなら、受託型CROは同じCROに長く所属して働くことによって出世できる期待が高くなるのに対して、派遣型CROは同じCROに所属して長く働いても出世できるかどうか分からないからです。
受託型CROに所属するCRA(臨床開発モニター)は担当する製薬会社が変わっても働く場所は変わりません。そのため、長期にわたって自社のCROに所属して働いているCRA(臨床開発モニター)の評価は自然と高くなります。
それに対して、派遣型CROに所属するCRA(臨床開発モニター)は担当する製薬会社が変わると働く場所も変わってしまいます。その結果、長期にわたって自社のCROに所属して働いていてもCRA(臨床開発モニター)の評価が上がりにくい場合が多いです。
また、派遣型CROに所属して働くCRA(臨床開発モニター)のキャリアは派遣される製薬会社によって大きく異なってしまうため、多くの男性は少々残業が多くても働く場所が同じで、出世の確実性が高い受託型CROを選ぶことが多くなります。
教育体制の違い
教育体制は受託型CROのほうが充実していることが多いです。なぜなら、多くの受託型CROは導入研修と継続研修を同じ会社で行うのに対して、派遣型CROは違う会社で行うからです。
その結果、派遣型CROは導入研修と継続研修が別々に計画されることになるため、無駄な研修が多くなったり、CRA(臨床開発モニター)のレベルを考慮しない研修が行われやすくなります。
外資系CROを中心にFSPが増加
近年、外資系CROを中心にFSP(機能別業務委託/派遣)モデルの導入が拡大しています。
FSPは、製薬企業が臨床開発における特定の業務(例:モニタリングやデータマネジメント)をCROに委託する形態です。製薬企業主導の元で、コストの最適化と専門人材の確保を両立できるため、需要が高まっています。
大手CRO各社は、このFSPニーズの高まりに応えるべく、以下のような取り組みを展開しています。
- IQVIA:FSPの高度化を目指したカンファレンスを開催するなど、柔軟なサービス体制の構築に注力。特にモニタリングやデータマネジメント業務において、顧客ニーズに応じた人材配置や支援体制を強化しています。また、FSPに従事する人材の育成にも積極的。
- Icon:FSPサービスを長年にわたり提供しており、製薬企業ごとのニーズに応じたカスタマイズ型の業務委託モデルを構築。臨床開発における長期的なパートナーシップを重視。
- Parexel:FSPは治験の迅速化およびコスト効率化に不可欠であると位置づけ、各プロジェクトに適した専門人材を選定・配置することで、治験の効率的な推進を支援。
このように、FSPモデルは製薬企業にとって戦略的に重要な業務委託形態となっており、今後も導入の拡大が見込まれます。
受託型CROと派遣型CROの比較一覧表
| 受託型CRO | 派遣型CRO | |
| 正社員がほとんど | 雇用形態 | 正社員がほとんど |
| 所属するCRO | 働く場所 | 派遣先の製薬会社やCRO ※1~3年ごとに変更になる場合が多い |
| 主に所属するCROのCRA | 一緒に働く人 | 主に派遣先の製薬会社やCROのCRA |
|
仕事内容 |
|
| 普通 ※マネジメント経験がある場合は高い |
給与 | 低い ※ただし、高い専門性を有している場合は高い |
| 月に10~30時間前後(出張による移動時間を合わせるとプラス10~20時間) | 残業時間 | 月に5~20時間前後(出等による移動時間を合わせるとプラス5~10時間) |
|
休日 |
|
| 取得しやすい | 有給 | まあまあ取得しやすい |
| 取得しやすい | 産休・育休 | まあまあ取得しやすいが、前もって製薬会社やCROの許可が必要 |
| 可能。 | 家庭との両立 | 可能。 |
| 男女比は半々、もしくは若干女性が多い | 男女比 | 女性が8割前後 |
| 1~3ヶ月が多い | 入社時の研修期間 | 1~2ヶ月が多い |
| マネジメント経験が積みやすい | キャリア | マネジメント経験が積みにくい |
| 可能 | 定年までの就業 | 難しい |
| CROの名刺を持つ | 名刺 | 派遣先の製薬会社やCROの名刺を持つ |
| 期待できない | 製薬会社への転籍 | 期待できる |
|
代表的な企業 |
|
受託型CROを選んだ理由
受託型CROを選んだ理由ベスト3
- 1位
- 多くのCROが受託型だから
- 2位
- 派遣されて働くことに抵抗感がある
- 3位
- 派遣型CROをよく知らない
受託型CROを選んだ理由で最も多いのが「転職活動を通じて内定をもらったCROが偶然、受託型だった」という理由です。多くの人は転職活動を行う際に受託型・派遣型の違いを意識していません。
その結果、受託型CROのほうが募集が多いため、内定をもらったCROも受託型だったという場合が多いようです。
他には「派遣されて働ことに抵抗感や不安があるので、派遣型CROは避けた」という理由が目立ちました。
受託型CROを選んだ人の声
- 大手CROの多くは受託型です
- IQVIAサービシーズジャパンやパレクセル、EPSやCMICなどの大手CROのほとんどがプロジェクト受託を中心とした組織形態です。大手CROは組織の安定性や教育の充実度に優れており、幅広い領域の治験を経験できます。
それに対して派遣型CROは組織が脆弱で教育にも不安があります。そのため、受託型CRO以外で就業する選択肢は視野に入れていませんでした。
- 派遣されて働くことに抵抗がある
- 派遣型CROの面接を受けた際に「派遣型CROでは、CRAは製薬会社や別のCROに派遣される」との説明を受けました。私は男性ということもあり、雇用形態が正社員であったとしても派遣されて働くことには抵抗感があります。
世間では派遣に対してマイナスイメージを持っている人も多いですし、結婚するときなどに、なんとなく引け目を感じてしまいます。そのため、メリットが色々あったとしても派遣型CROで働くことは長期的にマイナス面が大きいと感じ、受託型CROで働くことに決めました。
- 長期的な就業を考えて
- 派遣型CROは数年ごとに就業先が変わるようです。私は1ヶ所で腰を落ち着けて、長期的に働きたいと考えていましたので受託型CROを選択しました。まずは受託型CROでじっくりと色々な経験を積みたいと考えています。
また、受託型CROで経験を積めば、プロジェクトリーダーやマネージャーなどのマネジメント経験を積むこともできますし、薬事や品質管理などの間接部門へのキャリアチェンジも可能です。やはり長期的な就業を考えた際は受託型CRO一択だと思います。
- 長期的な就業を考えて
- 派遣型CROのCRA(臨床開発モニター)は40歳以上になると、就業できる派遣先の数が少なくなってくると聞きました。私は男性で家庭もあるため、定年まで勤められる可能性が高い受託型CROを選びました。
派遣型CROを選んだ理由
派遣型CROを選んだ理由ベスト3
- 1位
- 派遣型CROから先に内定をもらったため
- 2位
- 残業が少ないなど、女性でも働きやすいと聞いたから
- 3位
- 製薬会社で働けるため、キャリアップができると思った
派遣型CROを選んだ理由の1位は「派遣型CROから先に内定をもらったため」です。受託型と比較して派遣型CROは入社月の柔軟性が高く、応募のタイミングによっては受託型CROよりも内定を取りやすい場合も多いようです。
そのため、CRA(臨床開発モニター)として働ければ、派遣型・受託型へのこだわりはないという意見が目立ちました。
2位は主に女性で「派遣型CROのほうが無理なく働けると感じた」という声がありました。
3位は「製薬会社で働けるため、深い専門性を学べるチャンスが多く、転籍なども期待できると面接で説明を受けた」という声がありました。他には「派遣型CROのほうが過去のCRA(臨床開発モニター)としての経験を生かせる」などの声もありました。
派遣型CROを選んだ人の声
- 製薬会社でキャリアを積める
- 派遣型CROは製薬会社の中で、製薬会社の社員と一緒に働くことが可能です。そのため、臨床開発の上流から下流まで全体を見ることができ、モニターとしての深いキャリアを積むことができます。
また、複数の製薬会社を経験することにより、自分により適している分野を発見して、キャリアを極めていくことができます。運に左右される面もあるとは言え、製薬会社へ転籍できるチャンスが大きいのも魅力的です。
- 専門性の高い業務に専念できる
- 受託型CROは年収をあげようとすると、プロジェクトリーダーなどのマネジメント業務に携わる必要がある場合が多いです。一般職と比較してマネジメント職は業務がハードであることが多く、体力的にとても大変だと思います。また、専門性を高めたいというスペシャリストとしてのキャリアはあまり評価されないことが多いです。
それに対して、派遣型CROは専門性が高いスペシャリストが活躍できるフィールドがあり、しかも年収も受託型CROよりはるかに高くもらえます。
その他のデメリットを差し引いても、プライベートの充実とキャリアの専門性を高める両方を満たす派遣型CROという働き方は、女性にとっては上手に利用すれば大きな味方になると思います。
- キャリアを自らの意思で選択できる
- 派遣型と受託型CROの違いで一番大きなものは、派遣型CROは自らの意思を反映させてキャリア構築ができることだと思います。受託型CROはキャリアを選べるというより、会社から指示されたプロジェクトをこなしていくことが多いです。
それに対して、派遣型CROは複数あるプロジェクトから自分の経験を生かせるものを選ぶことができます。そのため、派遣型CROのほうが、より自分が描いているキャリアを構築しやすいと思います。
- 女性は派遣型CROのほうが働きやすい
- 製薬会社によって左右されるとは言え、やはり派遣型CROは残業が少ないと思います。就業先も選べるうえに、製薬会社からは丁寧に扱ってもらえます。キャリアも積みやすく、製薬会社への転籍できることも多いようです。
女性は結婚や引っ越しなどで人生の先が読みにくいことを考えると、多少、腰掛け就業的な一面もある派遣型CROのほうが無理なく働けると感じています。
よくある質問とみんなの回答
- Q
- FSPとは何ですか?
- A
-
FSP(Functional Service Provider)とは、「CRA(臨床開発モニター)が働く主な場所は自身が所属するCRO(開発業務受託機関)であるにもかかわらず、製薬メーカーの上司の指示の下で製薬メーカーのシステムを使用して業務を行うこと」または、「リーダーやマネージャーも含めたCRO所属の多人数のCRAがチームとなり、製薬メーカー内で仕事をすること」を言います。
派遣契約とは、CRAが製薬メーカーからの直接的な指揮命令を受けて働く契約のことを言います。これに対して、受託(請負)契約は仕事の完成を目的とする契約のことを言い、製薬メーカーとCRAの間に直接的な指揮命令関係は生じません。
一般的には、派遣契約のCRAが働く場所は自身が所属するCROではなく製薬メーカーや医療機器メーカーであると思われがちです。しかし、FSPのCRAが働く場所は自身が所属するCROや、CROと製薬メーカーの両方であることが一般的です。、リモートワークが可能な場合は、働く主な場所が自宅になる場合も多いです。
また、少人数のCRA(臨床開発モニター)ではなく、マネージャーやリーダーなどの管理職も含めた多人数のCRA(臨床開発モニター)がチームで業務に携わるのが一般的です。
そのため、FSPは契約形態としては派遣に分類されますが、実質的には業務委託に近い性質を持っていると言えます。
-------------
<一般的なCROのCRA>
・指揮命令は自社(CRO)の管理者から受ける
・休日や労働時間の管理は自社(CRO)が行う
・自社(CRO)のシステムを使用する
・働く場所は自社(CRO)のオフィス、もしくは自宅
・管理職も含めたCROの多数のCRAが、モニタリング、データマネジメント、安全性管理などの業務の一部、もしくは全部を担当する
<FSPのCRA>
・指揮命令は他社(製薬メーカー)から受ける
・休日や労働時間の管理は原則として他社(製薬メーカー)が行う
・他社(製薬メーカー)のシステムを使用する
・働く場所は自社(CRO)と他社(製薬メーカー)の両方のオフィス、もしくは自宅
・管理職も含めたCROの多数のCRAが、モニタリング、データマネジメント、安全性管理などの特定業務の全部を専属で担当する
<外部就労型のCRA(いわゆる派遣CRA)>
・指揮命令は他社(製薬メーカー)から受ける
・休日や労働時間の管理は他社(製薬メーカー)が行う
・他社(製薬メーカー)のシステムを使用する
・働く場所は他社(製薬メーカー)のオフィス、もしくは自宅
・管理職を含まないCROの1人~少数のCRAがモニタリング、データマネジメント、安全性管理などの業務の一部を担当する
https://cra-bank.com/jyutakutohakennochigai
(受託型CROと派遣型CROの違い)
-------------
※契約方式は多様なため、上記に当てはまらない場合や、両者の中間のような場合もあります。
FSP(Functional Service Provider)とは
モニタリング、データマネージメント、統計、ファーマコビジランス、メディカルライティングなどの特定機能の全体もしくは一部を提供するサービスのことです。製薬企業の一部として専属チームで業務を担う場合が多く、リーダー以上の職員が製薬メーカーからCROへ出向するケースや、製薬企業のシステムをCROで共有する方法などがあります。 CRAばんくの臨床開発用語集(https://cra-bank.com/chikenyougosyuu#c6)より
- Q
- 40歳以降は製薬会社で外部就労として働くことは難しくなりますでしょうか。
- A
- 40代で製薬会社で派遣されてCRAとして働いているものです。40代以降の派遣先はびっくりぐらい減りますよ。30代のときは将来の派遣先がこんなに減るとは夢にも思いませんでした。40代で一気に減ります。現在は選択肢がほとんど無い状態ですので、給与などを妥協して働いている状況です。男性であれば30代のうちに転職しておいたほうが良いと思います。30代であれば転職も苦労しないと思います。私も将来どうしようかなあ??(泣)
- Q
- 派遣型CRAから受託CRAへ転職することは難しいでしょうか。
- A
-
CRA経験者が転職するときの主な評価ポイントは「CRA経験×人物」になります。
--------------
・CRA経験に対する主な評価ポイントは以下の通りです。
試験の件数、種類(企業治験、医師主導治験、臨床研究、医療機器、市販後調査など)、領域(オンコロジーなど)、対象疾患(肺がん、うつ病など)、薬剤の種類、国内・グローバル、期間、相、担当した施設の種類(大学病院、がん病院、クリニックなど)、担当施設数、担当症例数、目標達成率、役割(メイン・サブ)、役職(課長、主任、リーダーなど)
・人物に対する主な評価ポイントは以下の通りです。
コミュニケーションスキル(論理的かつ簡潔に結論を述べられる)、謙虚さ(周囲の指摘を素直に受け入れられる)、ストレス耐性、協調性、リーダーシップ、業務遂行力、基本的マナーなど
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以上から分かるように、CRA経験者が転職するときに、派遣型CRAだからといって評価が下がることはほぼありません。
実際のCRA経験者の転職市場においても、派遣型CRAで働いていたから受託CRAへ転職できないということは見られません。CRAとしての経験内容が豊富で良い人物であれば、派遣型CRAから受託CRAへの転職は容易な場合が多いです。
https://cra-bank.com/jyutakutohakennochigai
(受託型CROと派遣型CROの違い)
https://cra-bank.com/cratyuui
(CRA経験者が転職する際の注意点)
- Q
- CRA未経験の転職先は受託型か派遣型か?
- A
-
理由は明確です。昨今の派遣型CROの場合、CRA未経験者の最初の数年間の派遣先が、CROであることがほとんどだからです。
もし、最初の派遣先がCROではなく製薬企業であるなら、それぞれにメリット・デメリットがありますので、応募者様の状況に応じて判断した方が良いと思います。しかし、最初の派遣先がCROであるなら、CRA未経験者の方が派遣型CROに就業するメリットはほどんどありません。
受託型CROと派遣型CROの違いについては以下を参考にしてください。
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(受託型CROと派遣型CROの違い)
面接などで機会があれば、最初の派遣先がCROになのか、それとも製薬企業になのかを確認しておくと良いでしょう。
ただし、派遣型CROは、CRAだけでなくPV(安全性情報担当者)にも豊富な実績がある場合が多いです。ここでのPVは新薬ではなく、主に既存薬のPVを指します。そのため、CRAだけでなくPVにも強く興味をお持ちであるなら、現時点で派遣型CROへの応募も検討されてもよいと思います。
PVの仕事内容や、PVとCRAのどちらを選ぶべきかは以下にまとめてございますので、参考にしてください。
https://cra-bank.com/pvnoshigotonaiyou
(PV・安全性情報担当者の仕事内容)
なお、CRAとして経験を積んだ後であれば、PVへ転職することは容易である場合が多いです。しかし、その逆は難しいことが多いため、開発未経験の方が最初に経験する職種は、開発職の王道であるCRAとしてキャリアをスタートさせることをおすすめいたします。
- Q
- 派遣型CRAは、40歳を過ぎると派遣先が大きく減る理由は何ですか?
- A
-
最も大きな理由は、コストの問題だと考えられます。
年齢が上がるにつれて採用が難しくなるのは、派遣CRAに限ったことではありませんが、派遣CRAにおいてはその傾向が特に強く見られます。
なぜなら、派遣CRAに求められる役割は、一般職レベルがほとんどであるためです。主任や係長以上のCRAを派遣で雇用することは非常に少ないです。そのため40歳を過ぎると、コスト面での釣り合いが取れなくなることが多くなります。
その他にも、新しいことへの適応力が低いと見なされやすいことや、組織の構成上の理由、上司や教育担当者が指導しにくいなどの理由が挙げられますが、これらは派遣に限らず、正社員においても同様の傾向が見られます。
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(40歳以降は製薬会社で外部就労として働くことは難しくなりますでしょうか)
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掲示板で質問をする
- 些細な悩みや、ふとした疑問がある場合は、掲示板で気軽に質問しましょう。
面倒な登録は必要ありません。匿名で簡単に質問できます。多くの人の協力を得て、あなたの疑問を解決しましょう。
CRA(臨床開発モニター)や人事担当者などの専門家が回答いたします。


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