製薬会社の開発職とCROの開発職ってどういう違いが...

どのような薬を開発するかを決められるのは製薬会社のみです。CROでは、どのような薬を開発するかを考える開発企画の業務に基本的には携われません。ですから、薬の開発に携わりたい方は製薬会社を志望されます。

もし、そのような開発企画に携わらないなら、身につくスキルや仕事内容の点で大きな違いはないと思います。（小さな違いはたくさんある）

自動車業界で例えるなら、製薬会社がトヨタ自動車で、CROがデンソーやアイシン精機です。どのような車を開発するかを決められるのはトヨタ自動車のみですから、「空を飛ぶ車を開発したい！」と思うなら、デンソーやアイシン精機ではなく、まずはトヨタ自動車に入社することを目指すことになります。

薬の開発に携わりたいならまずは製薬会社を目指されることをお勧めいたします。


以下の記事も参考にしてください。
https://cra-bank.com/cranochigai
（製薬メーカー（製薬企業）のCRAとCROのCRAの違い）
https://cra-bank.com/keijiban?gu=22
（製薬会社とCROのCRA（臨床開発モニター）は何が違うのでしょうか）
https://cra-bank.com/keijiban?gu=58
（製薬メーカーのCRAへ転職する際に気をつけることやリスクは何がありますでしょうか）

makrs製薬会社の開発職は、自社で開発した新薬や医療機器の臨床試験を計画・実施・管理する職種です。CRO（Contract Research Organization）の開発職は、製薬会社などから委託された臨床試験を受託・実施・管理する職種です。

製薬会社とCROでは、以下のような違いがあります。

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・働き方：製薬会社は自社で治験を行うため、一つのプロジェクトに長く携わることが多く、深く関われます。CROは多くのプロジェクトを同時に担当することが多く、幅広い経験が積めます。

・スキル：自社の新薬や医療機器に関する専門知識や技術力、治験結果の分析力や承認申請力、マーケティング力などが身につきます。CROは治験に関するルールや規制に精通し、正確でスピーディーな業務遂行能力、治験データの品質管理や監査能力、製薬会社や医療機関とのコミュニケーション能力などが身につきます。

・業務内容：製薬会社の開発職は、自社で開発した新薬や医療機器の臨床試験を計画・実施・管理するだけでなく、治験結果を分析し、承認申請やマーケティングにも関わります。CROの開発職は、製薬会社などから委託された臨床試験を受託・実施・管理するだけでなく、治験データの品質管理や監査にも関わります。

・待遇：年収は20代ではほぼ同じですが、30代以降は製薬会社の方が高くなります。製薬会社の開発職は福利厚生が高い傾向がありますが、残業時間も多い傾向があります。CROの開発職は福利厚生が低い傾向がありますが、残業時間も少ない傾向があります。