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CRA(臨床開発モニター)経験者が転職する際の注意点

CRA経験者が転職する際の注意点

CRA(臨床開発モニター)経験者の転職理由は「年収アップ」「キャリアアップ」「働き方を変えたい」など様々です。こちらのページではCRA(臨床開発モニター)経験をお持ちの方が転職活動をする際に注意すべき点を、主な応募先である「CRO」と「製薬メーカー」の二つに分けて解説します。

製薬メーカーへ転職する方法製薬メーカーへ転職する方法

製薬メーカーへ転職する方法は主に3つあります。

製薬メーカーへの転職しやすさは、転籍>引き抜き>自分で求人を探す、の順となっている

製薬メーカーのCRA(臨床開発モニター)へ転職する方法は主に以下の3つになります

製薬メーカーのCRA(臨床開発モニター)へ転職する方法ベスト3
1位  ・転籍する
2位  ・引き抜き
3位  ・自分で求人を探す

では、それぞれの具体例と注意点について以下に詳しく解説します。

転籍する 引き抜き 自分で求人を探す

1転籍する(最もおすすめ度が高い方法)

転籍は主に外部就労で勤務しているCRA(臨床開発モニター)にしばしば見られる転職方法です。就業先の製薬メーカーからの評判が良く、プロジェクトが終わっても引き続き働いてほしいと強い要望があった際に発生します。流れとしては最初に本人へ非公式に転籍への意思確認が行われ、本人の転籍の意思を確認した後に、製薬メーカーから外部就労元である雇用主へ転籍の打診が行われ、交渉がまとまると転籍になります。

メリット
就業先の労働環境や人間関係を熟知しているため、転職後もスムーズに職場に馴染める。
転籍時の選考は簡単な面接が行われるぐらいで、転職にかかる労力も最小限で済むことが多い。
デメリット
転籍先の製薬メーカーに外部就労として勤務している必要がある。多くの場合、外部就労先である製薬メーカーをCRA(臨床開発モニター)が選ぶことは難しいうえに、外部就労で勤務している製薬メーカーから転籍の要望が必ずあるわけではない。
外部就労を行っていないCROも多く、製薬メーカーへ転籍できるかどうかは運の要素が強くなる。

2引き抜き

引き抜きは主に製薬メーカーから声がかかり、その後、製薬メーカーの面接を受けて合格した後に転職する方法です。引き抜きの方法はヘッドハンターから声がかかる場合、製薬メーカーの人事担当者からメールなどで声がかかる場合、製薬メーカーに勤めている友人や知り合いから声がかかる場合の主に三つです。

ヘッドハンターからアプローチを受ける 製薬会社の人事担当者からスカウトを受ける 友人や知り合いから声がかかる

  • ヘッドハンターから引き抜きのアプローチを受ける場合

ヘッドハンターからCRA(臨床開発モニター)の携帯電話へ突然、電話が入ることが多く、その後に喫茶店等で面会を重ねた後に製薬メーカーの面接を受けることになります。傾向としては主に外資系の製薬メーカーが利用することが多く、声がかかるのはリーダー以上のCRA(臨床開発モニター)に限られます。そのため、転職後は年収が大きくアップすることが特徴です。

メリット
転職後のポジションが新規事業部など重要なポジションであることが多く、転職によって大きく年収が上がる可能性がある。
デメリット
打ち合わせや面接の回数が多いため時間を取られてしまう。
面接を受けても不採用となる場合も多く、転職の労力が徒労に終わってしまうことも多い。

  • 製薬メーカーの人事担当者からスカウトを受ける方法

転職サイトに登録しておき、製薬メーカーの人事担当者からスカウトのメールが送られてくるのを待つ方法です。

メリット
とりあえず転職サイトに登録しておけば良いためお手軽である。
デメリット
待ちの転職活動のスタイルであるため、いつ声がかかるか分からない。
スカウトは多くの登録者に行われるため、面接を受けても競合する応募者に競り負けてしまい、内定を取れないことが多い。

  • 製薬メーカーに勤めている友人や知り合いから声がかかる場合

仕事上でつきあいのある取引先の担当者と食事や飲みに行くことを重ねているうちに、「うちで働く気はない?」と声がかかるパターンが多いようです。最初は冗談かと思っているCRA(臨床開発モニター)も多いようですが、何度も声をかけられるうちに本気で検討し始める方が多いようです。製薬メーカーとの人脈構築に力を入れていると、声がかかる可能性が高くなるため、ある程度まではCRA(臨床開発モニター)の努力によって可能性を広げられる方法であると言えます。

メリット
転職先の労働環境や仕事のやり方をある程度まで分かっているため、転職後もスムーズに職場に馴染める可能性が高い。
友人・知り合いから面接を通過するためのポイントを教えてもらえることが多く、内定を取りやすい。
デメリット
製薬メーカーに勤めている人とプライベートで親しくなっている必要がある。
親しくなったからと言って、必ずしも声がかかるわけではないため、運にも左右される。

3自分で求人を探す

製薬メーカーのCRA(臨床開発モニター)の求人を自力で探す方法です。転籍や引き抜きが期待できない方にとっては、唯一の方法になります。

メリット
CRA(臨床開発モニター)として働いている方であれば、どなたでも転職活動が行える。
ヘッドハンターから声がかかるほどのスキルもなく、製薬メーカーとの人脈が乏しくても転職活動が可能。
デメリット
応募できる求人を見つけられるかがタイミングに左右されるうえに、応募できる求人を見つけたとしても、内定を獲得するためには高い競争倍率を勝ち抜く必要がある。
転職にかかる労力が大きく、活動の期間も長期化する傾向があるため、転籍や引き抜きと比較して転職の難易度が高くなる。

メリットとデメリット製薬メーカーで働くメリットとデメリット

製薬メーカーへ転職した後に早期に離職する方も目立ちます。

CROから製薬メーカーへの転職にはデメリットがあることも理解する。

製薬メーカーへの転職のメリットとデメリット

CROで働いているCRA(臨床開発モニター)は、一度は製薬メーカーへの転職を検討したことがある人が多いようです。なぜなら、製薬メーカーへの転職はCRA(臨床開発モニター)の一般的なキャリアップの一つであり、給与アップや地位の向上が期待できるからです。ただし、製薬メーカーへの転職にはデメリットもあるため、製薬メーカーへ転職したけれども数年後にはリストラにあってCROへ戻ることにならないように、製薬メーカーの現実もきちんと理解しておきましょう。

メリット デメリット

メリットCROから製薬メーカーへ転職する主なメリット

CROから製薬メーカーへ転職する主なメリットは以下になります。

  • 自社製品を手がけられるため、より深く臨床開発に関われる

製薬メーカーはCROと異なり自社で新薬を開発しています。プロトコルの企画から進捗管理までのすべての工程に関われる機会があり、CROでは知らされなかった情報へも触れる機会があるため、より深く新薬開発に関われるチャンスがあると言えます。また、自社で製品を開発していることから、新薬への愛着も湧きやすく、関わった新薬が上市される時には大きな喜びを得られます。

  • 地位が向上する

CROは製薬メーカーから業務を請け負って仕事を行っているため、製薬メーカーよりも発言権が弱くなります。実際に製薬メーカーから無理難題を言われ苦労した経験があるCROのCRA(臨床開発モニター)も多いはずです。製薬メーカーで働くことができれば、指示される立場から指示する立場になるため、自分がえらくなったと感じるCRA(臨床開発モニター)もいらっしゃるようです。また、一般的にもCROよりも製薬メーカーは地位が高いと言われており、より高いプライドを持って仕事へ取り組むことができます。

  • 給与アップ、労働時間の減少などの労働環境の向上が期待できる

CROの給与や労働条件は一般企業の総平均より少し高いと言われていますが、製薬メーカーの給与や労働条件は一般企業の中でもトップクラスと言われており、製薬メーカーへ転職できればより高い年収を手にできる可能性があります。また、福利厚生もCROより整っていることが多いため、より充実した労働環境で働ける可能性があります。

デメリットCROから製薬メーカーへ転職する主なデメリット

製薬メーカーへの転職はメリットばかりではなく実はデメリットもあります。主なデメリットは以下になります。

  • 携われる領域が自社製品の範囲内に限られる

製薬メーカーではCROと異なり自社の製品にしか関わることしかできません。そのため、携われる領域が限定されることになります。様々な種類の新薬を開発している大手の製薬メーカーであればそれほど気にする必要はありませんが、限定された領域の新薬のみを開発している中小の製薬メーカーに所属している場合、入社して数十年、同じ領域の新薬開発に関わることになるため、他社では活用できない汎用性の低い知識やスキルしか身につけることしかできません。また、自社で開発している新薬への興味が低いと、すぐに仕事に飽きてしまい、モチベーションが低いまま仕事を長期に渡って続けることになります。

  • リストラされる危険性が高くなる

昨今の製薬メーカーは自社で抱えるモニター数は最低限とし、足りない部分をCROで補うという開発スタイルが主流となってきています。様々な取引先があるCROと異なり自社製品しかない製薬メーカーは業績不振に陥った際に選択できる手段が限られているため、開発競争の激化や特許切れなどで業績が低迷すると、新薬開発とのナレッジの関連性が少ないCRA(臨床開発モニター)の数を真っ先に減らす傾向があります。また、買収や合併も盛んであり、買収された側のCRA(臨床開発モニター)は配置転換なども含め削減される可能性が高いです。他にも、日本へ進出して数年後に撤退する外資系の製薬メーカーも存在します。そのため大手の製薬メーカー以外のCRA(臨床開発モニター)の立場は決して安定しているとは言えません。

  • 会社の規模やランクが下がる場合が多い

CROから製薬メーカーへの転職は大手CROから中小製薬メーカーへの転職が主流となっています。確かに同規模でCROと製薬メーカーを比較すれば、製薬メーカーのほうが上のランクと言えますが、大手のCROと小規模の製薬メーカーを比較した場合、CROのほうが上のランクと言えるような場面も発生しています。大手製薬メーカーは中長期的な人員計画を立てたうえで新卒採用だけで人員を確保できるようになっており、CROから大手製薬メーカーへ転職できる可能性は低いのが現状です。そのため、必然的にCROから中小の製薬メーカーへの転職になる可能性が高くなるのですが、製薬メーカーへ転職はできたが、会社の規模やランクが下がってしまうことも多いため、喜んでばかりいられません。

転職難易度製薬メーカーへの転職の難易度

製薬メーカーへの転職はやはり狭き門なのですね。

CROから製薬メーカーへの転職は狭き門

CROから製薬メーカーへの転職は狭き門

CROのCRA(臨床開発モニター)経験者が製薬メーカーへ容易に転職できた時代は2010年前にすでに終わっています。なぜなら、現在は内資・外資ともに新卒での募集を中心としており、中途採用そのものを行わないことが増えたからです。

現在の開発のトレンドは自社のCRA(臨床開発モニター)を最小限とし、対応できない部分はCROへ外注するというスタイルです。今後もこの流れはますます加速していくと言われているため、CROの求人が増えても製薬メーカーの募集は増えないことになります。

その結果、数少ない製薬メーカーの求人に対してCROのCRA(臨床開発モニター)の応募者が殺到することになり、競争倍率は非常に高くなってしまいます。現在のCROから製薬メーカーへの転職は、一握りの限られたCRA(臨床開発モニター)のみにチャンスがある状態と言えます。

ただし、この数年は外注の依存度を減らし自社モニターを増員する方針の製薬メーカーも出てきており、管理職だけでなく一般職のCRA(臨床開発モニター)の募集も時々見受けられるようになってきています。そのため、CROから製薬メーカーへの転職は2013年ごろよりは多少、容易になっていると言えます。

現役CRAの転職アドバイス2
製薬メーカーへ転職できるかどうかはタイミング次第と言えます。求人数が少ないうえに、自分に適した求人である必要があります。すぐに転職できる人がいる一方で、数年待っても転職できない人も多くいらっしゃいます。より多くのプロジェクトを受注したいために積極的に採用活動を行っているCROの募集とは、明らかに異なります。
現役CRAの転職アドバイス3
自分に適した求人が出たときに、すばやく動けるように前もって準備しておくことが大切です。そのうえで、粘り強くタイミングを待つしかありません。

必要な経験製薬メーカーへ転職するために必要な経験

厳しい選考を勝ち抜くには高い能力と経験が必要です。

製薬メーカーへの転職を成功させる可能性が最も高い人は「オンコロジー領域のグローバルスタディを経験している高学歴の若いリーダー」である。

製薬メーカーへ転職するために必要な経験

製薬メーカーのCRA(臨床開発モニター)募集の人数は多くありません。そのため、応募が殺到することが多く、競争を勝ち抜いて内定を獲得するためには「他の応募者よりも優れている」ことが必須となっています。選考は絶対評価ではなく、相対評価であるため、他の応募者を上回ることをアピールできない限り、決して内定を獲得することはできません。ご自身が平均的なCRA(臨床開発モニター)の場合、製薬メーカーへの転職活動を行う前に、平均以上のCRA(臨床開発モニター)になることが先であると言えます。

では、どのような応募者が製薬メーカーからの内定を獲得しているのでしょうか。それはオンコロジー領域のグローバルスタディを経験している高学歴の若いリーダーであると言えます。下記に詳しく解説をしてきます。

オグローバルスタディ(国際共同治験)の経験 オンコロジー領域の経験 リーダー経験 高い学歴

グローバルスタディ(国際共同治験)の経験

臨床開発は世界で同時に治験を行うグローバルスタディが活発化しています。このグローバルスタディに携わるためには海外との打ち合わせや書類作成の際に英語力が必要となります。また、治験の進め方やSOPの作成方法が国内治験と異なることが多いため、特殊性を理解してプロジェクトを進める必要があります。CROでグローバルスタディの経験があると、英語力に加えて、海外との意思疎通の困難さを乗り越えてきた交渉力や、高い専門性を備えている証明となるため、製薬メーカーへの転職に有利になる可能性が高いです。特に外資系の製薬メーカーへの転職をするためには必須の経験であると言えます。

現役CRAの転職アドバイス4
グローバルスタディ(国際共同治験)の経験があるということは、同時に英語力もあることを意味します。そのため、特に外資系の製薬メーカーへ転職する際に大きなアドバンテージとなります。

オンコロジー領域の経験

癌領域の主要な市場である抗癌剤は、世界でも飛躍的に成長しており、肺がん治療薬、分子標的薬など新薬の開発が最も盛んな領域の一つです。今後も引き続きブロックバスター薬が生まれる可能性がある数少ない領域であると言えます。この抗癌剤は重症な副作用の発現頻度が高く、投与できる被験者数も少ないため、オンコロジー領域の経験があるCRA(臨床開発モニター)は知識と経験が高く評価される傾向があります。そのため、オンコロジー領域の経験があると製薬メーカーへの転職に有利になる可能性があると言えます。

リーダー経験

製薬メーカーへの転職の際もやはりリーダー経験があることは有利となります。ただし、注意する必要があるのは製薬メーカーへの転職の際にはリーダー経験そのものが評価されるわけではなく、若くしてリーダーとなっているということは仕事をする能力が他の人よりも高い可能性があるという点で評価されると理解しておいたほうが好ましいです。そのため、年齢が若いにも関わらずリーダー経験があることが必要であると言えます。

現役CRAの転職アドバイス1
CROの製薬メーカーのプロジェクトリーダーは役割が異なります。CROのプロジェクトリーダーはプロジェクトの管理、つまりマネジメント経験を指しますが、製薬メーカーのプロジェクトリーダーは臨床開発をリードすること、つまりプロトコルの立案やCROの管理スキルを指すことが多いため、製薬メーカーのプロジェクトリーダーのほうが業務が高度であると言えます。製薬メーカーへの転職の際はプロジェクトリーダーの経験はおまけぐらいに考えて謙虚な姿勢で面接を受けることが大切です。

高い学歴

製薬メーカーで働いている人の多くは難関大学・大学院を卒業している方々です。そのため、CROでCRA(臨床開発モニター)としてどれだけ優秀であったとしても、学歴が低くては製薬メーカーへ転職できる可能性は低くなります。特に国内資本の製薬メーカーは学歴によって出世スピードが決まっていたり、学歴派閥が存在している場合も多いです。そのため、特に一般職の中途採用では、製薬メーカーの他の社員と同様の学歴を有していることが求められる場合が多いようです。

現役CRAの転職アドバイス5
上記の経験以外にも、「論理性が高い」「柔軟性がある」「謙虚な姿勢」「コミュニケーション力がある」「意欲が高い」など、CRA(臨床開発モニター)としての高い適性も求められます。
クインタイルズ Quintiles
リニカル Linical
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