札幌市の未経験のCRAの求人募集状況
CRA未経験者募集の近年の求人傾向
CRA(臨床開発モニター)未経験者を対象とした中途採用の求人数は、2016年にピークを迎えた後、大幅に減少し、その後は横ばいの状態が続きました。コロナ禍の影響で一時的に急増しましたが、現在は再び減少傾向にあります。
中途採用が減少した主な理由は、製薬会社からCROへのアウトソーシングの移行が一段落し、CRO業界が急成長から安定成長へと変わったためです。
また、薬学部や看護学部の授業でCROが取り上げられる機会が増え、就職先としての認知度が高まったことで、CROは新卒採用で優秀な人材を確保しやすくなり、中途採用の数が相対的に減少しました。
近年の傾向として、がん領域の経験のある方が、CRA(臨床開発モニター)の選考で有利になることが増えています。その理由は、がん(オンコロジー)領域では、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など、さまざまな新薬が開発されており、過去10年で治験数が倍増したためです。
その結果、大規模な病院でがん領域に携わっている看護師や、がん診断の病理検査に携わっている臨床検査技師などは、CRA(臨床開発モニター)の選考では高く評価されることが増えています。
また、英語力のある方もCRA(臨床開発モニター)の選考で有利になることが増えています。その理由は、2018年に国際共同治験(グローバル治験)の割合が50%を超え、現在も増加していることや、外資系のグローバルCROの日本市場におけるシェアが年々拡大しており、英語力の必要性が以前よりも高まっているためです。
札幌市の臨床開発業界の特徴
転職するチャンスが少ないエリアです。
CRA(臨床開発モニター)の求人数は、応募者数に比べて少ない傾向があります。そのため、CRA(臨床開発モニター)に転職するチャンスは、全国平均よりも低くなっています。
多くの製薬企業の本社から離れている札幌市では、臨床開発案件の数が少なくなります。
CRA(臨床開発モニター)への転職を成功させるためには、求人が出るタイミングを見逃さないことが必要です。しかし、CROの数が限られているため、選択肢は少なくなります。それぞれの応募先を大切に考え、応募前には十分な準備をすることが重要です。
札幌市に事務所がある主なCRO
- 株式会社化合物安全性研究所
事務所を構えるCROは数社のみです。
札幌市に事務所がある主な製薬会社
札幌市のCRAの人数
札幌市には、CROのCRA(臨床開発モニター)が約10人程度いると推定されており、毎年数人の求人が出ると見込まれています。