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臨床開発モニターと臨床研究モニター(またはPMSモニター)の違いは何?
質問
臨床開発モニターと臨床研究モニター(またはPMSモニター)の違いは何?
当方CRCです。
臨床開発モニターへの転職を検討していますが、臨床研究モニター(またはPMSモニター)という職種を見かけることもあります。この2つの職種はどのように違うのでしょうか。調べても分かりませんでしたので、こちらで質問させていただきました。
臨床開発モニターが治験をモニタリングして、臨床研究モニターが臨床研究をモニタリングして、PMSモニターがPMSをモニタリングするのは分かるのですが、年収とか働きやすさ、残業などは違うのでしょうか。
2022年10月22日
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AIによる要約
みんなの回答一覧
- 臨床開発モニターは臨床研究モニターより仕事がきつく年収が高い 公式
-
大まかに述べるなら、臨床開発モニターは臨床研究モニターより仕事がきつく年収が高いです。そのため、バリバリと働いてたくさん稼ぎたい人に向いていると言えます。
それに比べて、臨床研究モニターやPMSモニターは臨床開発モニターより仕事がきつくない分、年収が低いことが多いです。そのため、年収よりもワークライフバランスを重視したい方に向いていると言えます。
臨床開発モニターが作成する書類はとても細かい決まりがあります。そして手続きは複雑です。仕事のプレッシャーは大きく、土日や夜間も対応に追われるなどハードワークです。英語力も必要です。その分、得られる年収は高いです。
それに対して臨床研究モニターが作成する書類は臨床開発モニターほど複雑ではありません。手続きも簡素です。仕事のプレッシャーは小さく、土日や夜間に対応に追われることがありません。英語力も臨床開発モニターほど求められません。当然、得られる年収は臨床開発モニターより低いです。
PMSモニターは臨床研究モニターより仕事がさらに単調になる分、こなすべき数が増えます。臨床開発や臨床研究より定型的な業務を好む方や、薬の安全性に興味がある人に向いています。年収は臨床研究モニターと同じぐらいになることが多いです。
以下では項目別に臨床開発モニターと臨床研究モニター、PMSモニターの違いを説明させていただきます。臨床開発モニターについて解説した記事はCRAばんく上にたくさんございますので、今回は臨床研究モニター、PMSモニター目線で説明させていただきます。
<臨床研究モニターやPMSモニターは仕事のオンとオフを区別しやすい>
治験は安全性に懸念がある場合、24時間以内にPMDAへ報告する必要があるなど、土日や夜間であっても緊急に対応することを求められる場合があります。そのため、休みであっても仕事を完全にオフにすることができない場合が多いです。
それに対して、臨床研究やPMSで使用されるのは一定の安全性が証明されている市販薬であることもあり、合併症が発生したとして治験薬のように緊急な対応を求められることはありません。つまり、休みの日は仕事を完全にオフにできることになります。
<臨床研究モニターは出張が少なく、リモートワークの利用頻度が高い>
臨床開発モニターは原則として毎月のようにSDVを行い、IRBに審議依頼をする必要があります。
しかし、臨床研究モニターが行うSDVの頻度は年に1~2回と少なく、CRBへの審議依頼も頻繁に行う必要がありません。その結果、臨床研究モニターは施設へ訪問する頻度が少なくなります。出張も少なくなり、リモートワーク(在宅勤務)も多く利用できることになります。
PMSでは基本的にはSDVが行われないため、PMSモニターがSDVのために施設へ訪問することはありません。しかしながら、PMSモニターが担当する施設数は臨床開発モニターや臨床研究モニターよりはるかに多く、医療機関への調査説明や依頼を行うときに施設への訪問を求められることも多いため、結果としてPMSモニターの出張の回数は臨床開発モニターと同じか、わずかに少なくなることが多いようです。
臨床開発モニターもリモートワーク(在宅勤務)を利用できることが多いですが、臨床研究モニターやPMSモニターはそれ以上にリモートワーク(在宅勤務)で働ける場合が多いと言えます。
<臨床研究モニターやPMSモニターは英語が苦手でも大丈夫>
臨床研究は国内試験の割合が高いため、英語の使用頻度が低くなります。そのため、臨床研究モニターは臨床開発モニターより英語が苦手でも大丈夫です。PMSも同様です。
治験はグローバル化が進んでいるため、英語の使用頻度が高くなります。グローバル治験は時差の都合で、夜間の対応が増加します。
<臨床研究モニターやPMSモニターが作成する書類は複雑ではなく、手続きも簡素>
治験で使用する書類はルールが細かく複雑で作成するのが大変です。また、IRB関連の手続きはとにかく多いです。
それに比べて、臨床研究は治験ほどルールが細かくないため、書類が複雑ではなく手続きも少ないです。その分、臨床研究のほうが対応する施設数が2~3倍に増えますが、治験のように個別に対応するのではななく、一気にまとめて処理できることが多いです。
PMSモニターが使用する書類の種類は臨床研究よりさらに少なく、手続きも簡素そのものです。その分、対応する施設数は10~20倍へと増加することが多いです。
書類作成や手続きは臨床研究やPMSのほうが難しくないと言えます。特にPMSは臨床開発や臨床研究に比べて、かなり易しいと言えます。
<臨床研究モニターは医師と会話する時間が長い>
臨床研究は医師主導の比率が高いです。CRCがいないことも多いため、臨床研究モニターは必然的に医師と会話する時間が長くなります。PMSモニターも主な会話の相手は医師になりますが、臨床開発モニターや臨床研究モニターほど深く関わりません。
臨床研究モニターやPMSモニターは医師と会話することに慣れているMRやCRC、医療従事者に適した職種だと言えます。特に臨床研究モニターは医師との会話を通じてご自身のスキルアップを図りたい方に向いています。
<臨床研究モニターの将来性は高い>
臨床開発モニターが働く業界はすでに成熟しており、経験豊富なベテランCRAも多数いらっしゃいますから、簡単に出世できない場合が多いです。
それに対して、臨床研究モニターが働く業界はまだ成熟しきっていません。法律がようやく整い、今後も規模が拡大し続けると言われていますので、臨床開発モニターより臨床研究モニターのほうが早く出世できる可能性があると言えます。
■■■その他の臨床開発モニターと臨床研究モニターの違いの一覧■■■
<目的>
臨床開発モニターの目的は新薬の承認。臨床研究法は論文発表。PMS(製造販売後調査)は医薬品の有効性と安全性の調査。PMS(市販直後調査)は情報提供と情報収集。
<遵守すべき規制>
臨床開発モニターはGCP。臨床研究モニターは臨床研究法、もしくは倫理指針(人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針)。PMSモニターはGPSP(製造販売後調査)やGVP(市販直後調査)。
<審査機関>
臨床開発モニターはIRB(治験審査委員会)。臨床研究モニターはCRB(認定臨床研究審査委員会)、もしくはEC(倫理委員会)。
<SDV>
臨床開発モニターの対象は原則として全データ。臨床研究モニターの対象は全データの1割ほど。PMSモニターはSDVを基本的には行わない。
<試験デザイン>
臨床開発モニターはランダム化・盲検化されていることが多い。臨床研究モニターはランダム化、盲検化されていない。
<対象集団>
臨床開発モニターの対象は限定された少数の集団で複数の選択基準と除外基準がある。臨床研究モニターの対象は多数の集団でで少数の選択基準と除外基準がある。
<促進>
臨床開発モニターは積極的に登録促進を行い、臨床研究モニターも登録促進を行うが、PMSモニターは公正競争規約上で処方の促進は禁止されている。
<データ量>
臨床開発モニターは少ない患者、少ない施設(3~7)、複雑なCRF。臨床研究モニターは多数の患者、多くの施設(10~20)、簡素なCRF。臨床研究モニターはとても多数の患者、とても多くの施設(30~100)。
<薬>
臨床開発モニターが使用するのは治験薬。臨床研究モニターやPMSモニターが使用するのは市販薬。
<以下の記事も参考にしてください>
https://cra-bank.com/keijiban?gu=136
CRA(臨床開発モニター)のキャリアチェンジ先を教えて下さい
https://cra-bank.com/chikentoha#a11
治験の位置づけ
https://cra-bank.com/keijiban?gu=10
臨床研究や医師主導治験の経験はCRAへの転職に役立ちますか?
https://cra-bank.com/keijiban?gu=101
企業治験と医師主導治験のどちらの経験が評価されますか。
https://crc-bank.com/keijiban?gu=280
治験コーディネーターと臨床研究コーディネーターは何が違うのでしょうか。
2022年11月22日
- CRAとPMSモニターの違い
-
私はCRAですが、同期にPMSモニターがおります。
CRAは治験という新薬開発の重要な段階に関わるため、PMSモニターよりも仕事の責任が重いです。ただし、弊社ではCRAの年収は500万円以上とPMSモニターより高くなっています。
PMSモニターは市販後の医薬品を扱うため仕事に対するプレッシャーは比較的小さいと思われます。ただし、弊社ではPMSモニターの年収は400万円台とCRAより低く設定されています。
私の同期のPMSモニターを見る限り、CRAよりも生活リズムが整えやすそうに見えますね。きっと、私の気のせいではないと思いますよ。
2024年11月17日
役に立った(0)
- 臨床開発モニターと臨床研究モニター(またはPMSモニター)との違いについて AI
-
臨床開発モニター(CRA)は主に「治験」をモニタリングし、臨床研究モニターは「治験以外の臨床研究」をモニタリングします。PMSモニターは、市販後調査(PMS)をモニタリングします。それぞれ年収、働きやすさ、残業などに違いがあります。
以下に、それぞれの職種の違いを詳しく説明します。
臨床開発モニター(CRA)
CRAは、製薬会社などが新しい薬や医療機器を開発する際に行われる「治験」をモニタリングする仕事です。治験は、厚生労働省の承認を得て新薬などを世に出すために必要なプロセスであり、GCP(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)という厳しいルールに基づいて行われます。
◆ 担当業務:
◆ 治験がGCPに基づいて適切に行われているかを確認します。
◆ 治験実施施設(病院など)を訪問し、原資料(カルテなど)と症例報告書(CRF)を照合するSDV(Source Data Verification:原資料照合)を行います。
◆ 治験の進捗管理、関係者との連絡調整、各種書類の作成など、多岐にわたる業務を担当します。
◆ 対象となる試験: 企業が主導する治験(企業治験)が中心です。
◆ 関連法規: 薬機法、GCP省令などに基づき業務を行います。
◆ 求められる知識: GCP、薬事法、医学・薬学、統計学など、幅広い知識が求められます。
◆ 年収: 比較的高く、経験や役職に応じて年収1000万円以上を目指すことも可能です。
◆ 働きやすさ: 出張が多く、業務量も多いため、ワークライフバランスを取りにくい場合があります。締め切りに追われるプレッシャーも大きいです。
◆ 残業: 多い傾向にあります。
臨床研究モニター
臨床研究モニターは、「治験」以外の「臨床研究」をモニタリングする仕事です。臨床研究は、病気の予防方法や診断方法、治療方法などを研究するもので、必ずしも新薬開発を目的としているわけではありません。
◆ 担当業務:
◆ 研究計画書に基づいて研究が適切に行われているかを確認します。
◆ 研究データの収集・管理状況などを確認します。
◆ 研究の進捗管理、関係者との連絡調整などを行います。
◆ 対象となる試験: 医師が主導する臨床研究(医師主導治験)、観察研究、介入研究など、様々な種類の臨床研究があります。
◆ 関連法規: 倫理指針、臨床研究法などに基づき業務を行います。CRAほど薬事法に関する知識は求められないことが多いです。
◆ 年収: CRAに比べて低い傾向にあります。
◆ 働きやすさ: CRAに比べて出張が少なく、業務量も比較的少ないため、ワークライフバランスを取りやすい場合があります。
◆ 残業: CRAに比べて少ない傾向にあります。
PMSモニター
PMSモニターは、市販後調査(PMS:Post Marketing Surveillance)をモニタリングする仕事です。PMSは、医薬品が市販された後、実際に使用された状況下での安全性情報や有効性情報などを収集し、医薬品の適正使用を推進する目的で行われます。
◆ 担当業務:
◆ 医療機関から安全性情報や有効性情報などを収集します。
◆ 収集したデータを分析し、報告書を作成します。
◆ 医療機関への情報提供や啓発活動などを行うこともあります。
◆ 対象となる試験: 市販後の医薬品を対象とした調査です。
◆ 関連法規: GPSP(医薬品の安全性に関する業務の基準)などに基づき業務を行います。
◆ 求められる知識: 医薬品安全性情報、疫学、統計学など、PMSに関する知識が求められます。
◆ 年収: CRAに比べて低い傾向にあります。
◆ 働きやすさ: CRAに比べて出張が少なく、業務量も比較的少ないため、ワークライフバランスを取りやすい場合があります。
◆ 残業: CRAに比べて少ない傾向にあります。
CRCの経験が活かせる点
CRCとして培ってきた経験は、CRA、臨床研究モニター、PMSモニターのいずれの職種にも活かすことができます。特に、医療機関とのコミュニケーション能力、治験・臨床研究・PMSの流れの理解、GCPや倫理指針などの知識は、非常に役立ちます。
まとめ
CRCから臨床開発モニターへの転職を検討されているとのことですので、上記の違いを理解した上で、ご自身のキャリアプランや希望に合った職種を選択することをお勧めします。CRAは、新薬開発に直接関わる仕事であり、高い専門性や責任が求められますが、その分やりがいも大きい仕事です。臨床研究モニターやPMSモニターは、CRAに比べてワークライフバランスを取りやすい傾向にあります。
項目 臨床開発モニター(CRA) 臨床研究モニター PMSモニター 対象 主に治験(新薬開発のための臨床試験)。企業が主導する企業治験と、医師が主導する医師主導治験がある。 主に市販後臨床試験、特定臨床研究など。市販後の医薬品の有効性や用法用量、使用方法の改善などを目的とした臨床試験。 主に製造販売後調査(PMS)。市販後の医薬品の安全性情報を収集し、副作用の発現状況や使用実態を把握する調査。 目的 新薬の承認取得 市販後の医薬品の有効性、用法用量、使用方法の改善など 市販後の医薬品の安全性情報収集、適正使用の推進 関連法規 薬機法、GCP省令 薬機法、GCP省令、臨床研究法など 薬機法、GPSP省令 モニタリング内容 治験がGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)を遵守して適切に行われているかを確認。SDV(原資料の直接閲覧)が中心。 臨床研究が関連法規やプロトコルを遵守して適切に行われているかを確認。SDVを行う場合もあるが、CRAほど頻度は高くない。 PMSなどがGPSP(製造販売後調査の基準に関する省令)を遵守して適切に行われているかを確認。SDVは頻度が少ないか、実施しない場合もある。症例報告書の回収・確認が中心。 訪問頻度 比較的高い(月に複数回施設訪問) CRAよりは低い傾向がある(数ヶ月に1回程度、またはモニタリング内容による) 比較的低い(年に数回程度の施設訪問、または訪問なしの場合もある。モニタリング内容による) 年収 3職種の中で比較的高い CRAよりは低い傾向があるが、PMSモニターよりは高い場合もある 3職種の中で比較的低い傾向がある 働きやすさ 出張が多く、多忙な傾向がある。締め切りに追われることが多い。 CRAよりは落ち着いて働ける傾向がある。出張は比較的少ない。 比較的落ち着いて働ける傾向がある。出張は少ないか、ほとんどない場合もある。 残業 多い傾向がある CRAよりは少ない傾向がある 3職種の中で比較的少ない傾向がある キャリアパス 経験を積んで、シニアCRA、CRAリーダー、プロジェクトマネージャーなどへのキャリアアップが可能。 専門性を高める、またはマネジメント職へのキャリアアップなどが考えられる。CRAほど明確なキャリアパスは確立されていない場合がある。 安全性情報担当、安全性管理責任者など、安全性関連のキャリアパスが考えられる。 CRC経験が活かせる点 治験実施施設との連携、治験の流れの理解、GCPに関する知識など 医療機関との連携、臨床現場の知識、データ収集・管理の経験など 医療機関との連携、臨床現場の知識、データ収集・管理の経験など
※CRA転職に特化したAIアシスタントを利用したい方はこちらから














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